オールスターゲーム観戦メモ

生放送されていたので、敢えて私の詳細なる観戦記は不要と判断しております。ですので、一応、経過を追いつつ、気がついたことをちょこっと書き添えてみます(なお、写真はすべてウチのカミさんの撮影によるものです。本人曰く、国体のための「練習」と言ってましたが...)。

(0)入場
 キッズオールスターが終了した直後、両チームの選手がウォーミングアップのために出てくる。その前に、同じユニフォームを来たキッズ達と記念撮影。そこで、今日も発見。「バウチンはいかにデカイか」、という小ネタを挟みつつ、ウォーミングアップ、そして選手一旦退場後、製氷。
 製氷後、待つこと数分。ライトが消え、「語りべ」のアナウンスによりセレモニーが始まる。まずは審判団。レフェリー:川村一彦、ラインズマン:高橋裕一、赤坂繁和を「語りべ」自慢のコメントでご紹介。
 そして、
監督推薦選出選手が先に入場。全選手一人づつの紹介。大きく前に出てスティックを高々と上げてアピールする選手がほとんどの中(ジョエル・ディックはこんな感じ)、バウチンはスティックのブレードの方を下にしてスティックを上げる(どういう意味なのか?)。ダーシはまっすぐ前に出てお尻をちょっと前に出した感じでブレーキングすると、スッと定位置に戻る。
 そして、ファン投票選出選手がFW、DF、GKの順で入場。それもファン投票下位の順に。ちなみに小林はこれ。というわけで、「さて、どんじりに控えしは」ってな感じで「悠然と」リンクイン。う〜ん、格好いい。
監督推薦選出選手がブルーライン上に、そしてファン投票選出選手がその前に双方とも並ぶ(ブルーはこっちレッドはこっち。始球式をした小学生へ山口美保がインタビュー。そのかみ合わないやり取りに選手爆笑の図、と思ってください)。
 その後、国歌斉唱(男性オペラ歌手がお一人でアカペラ。ラッキーなんたらが出てきたらどーしようかと思ったが、さすがに今回は人選を考えたようだ。おそらく二期会会員の歌手だと思われます)。
 始球式。アイスホッケーの始球式はどーも締まらない。オールスターの前に行われたキッズオールスターのキャプテン2人がフェイスオフのパックをまき、なんとか始球式が終了。

(1)第1ピリオド
勿論、スターターはファン投票選出選手。
レッド 32−40−18−11−3。ブルー 18−77−14−22−6。しかし、レッドの川口はケガをしているようで、最初のシフト以外は出場なし。その穴を賢吾がうめるダブルシフト。男性ファンの野太いコールに支えられる賢吾。ちなみに、私が見た範囲での2つ目以降のシフトは、
・レッド
47−16−10−27−28
51−30−24−3−49
88−74−13−4−87
・ブルー
19−20−92−44−43
2−9−12−8−97
73−93−21−7−29
(背番号と選手は前ページの表で照合願います)。
立ち上がりは双方ともパスが通らず、やきもきさせる展開が続く。そろそろ動きが無いと、フツーの観客は飽きるぞ、と思った矢先。シフトが4つ一回りしたところで試合が動く。レッド(以下、R)40がベンチサイドをパックキープしながら走る。それをフォローする賢吾。敵陣に入ったところで、ドロップパス。受けた賢吾がすかさずゴール左前にリターンパス。

 
4:44 レッドアンタレス先制! G40←3

素早いパス&リターンパスはブルー(以下、B)のDF陣もついていけず、最後はフリーになったR40がゴール左からあっさり決める。
負けじと、ブルー。敵陣でのフェイスオフからこぼれたパックに飛び込んでいったのは、

 
8:29 ブルーオリオン同点に G7←93

なんとジョーでした。それにしても突っ込みが早かった。
ただ、オールスター戦はNHLでも大量点が入る結果になってしまうように、今回の試合もチェックが甘いうえに、点を取ろうとする意識が通常の試合よりも強いため、すぐにカウンターをとられ、2−1、3−2、3−1隊形になる。それを連続してくらったブルー。

 
9:50 レッド勝ち越し G32←40

先にゴールが動いたと抗議(勿論、ポーズだけね)するロブを尻目に笑顔笑顔の竹内。

 
10:39 レッド 更に突き放す G47←10

いずれも数的優位を作られての失点だけに、さすがのロブも防ぎようがない。しかし、この他にも2度ほど2−1隊形のピンチを迎えるが、ナイスセーブを見せる(で、ちょっと一息)。

なかなか息が合わないブルーに対し、レッドは早い段階から呼吸が合っており、チャンスも多い。外国人選手が偏ってブルーに入ってしまったのが逆効果となったか。しかし、コンビネーションが合わない部分を個人技で補う。

 
17:45 ブルー詰め寄る G93

パスミスかクリアミスかで敵陣ど真ん中に流れたルーズパックを拾うと、すかさずゴール右スミに鮮やかに決める。さすがだ。
というわけで、1ピリ終了。シュート数はB15、R15。(15ショットで3失点、「やれやれ」といった風には見えないロブの笑顔でこれにてお役御免)。

(2)第2ピリオド
ゴーリーはレッドが橋本へ、ブルーが岩崎へチェンジ。そして、セットも大きくいじりはじめる。基本的に同じチームを固めたセットへ移行。ということで、ブルーでは、オールクレインズセットが実現。18−20−14−22−7。これで息が合ってきたかと思いきや、雅俊が緊張しているのかイージーと思われるシュートチャンスを2度も外す。しかし、王子中心のセットがスピード&技で同点にする。

 
2:54 ブルー同点で3−3 G73←6←21

川島のラップアラウンドをゴール右脇で待っていた杉沢が確実に決める。
クレインズセット、息の合ったプレーでチャンスを作るもカウンターを取られ失点。

 
6:42 レッド突き放す G27←47

最後はゴール前がお留守になったところへヘンダーソンが飛び込む。
その後も両チーム共に、カウンター&ロングパスでノーマークの応酬。ここで存在感を見せたのがブルーのゴーリー岩崎。再三のピンチをスーパーセーブの連発で凌ぐ。結局、岩崎は20分間で1失点と大健闘。私の中では優秀選手に選ばれても良かったなと思ったのですが...。しかし、この岩崎のセーブで攻撃陣が奮起。そして、奮起したのはクレインズセット。

 
14:47 今日も魅せてくれた自慢の快足 G14←20

敵陣に流し込んだパックにサッと飛び込むとノーマークとなり、ゴール右サイドから正面に切り込み見事にゴールを割る(その場で、ウチのカミさんが「ジャストタイミングでシャッター切った」と言っていた会心のショットでしたがパックが...。でも、パックがゴールに入った後を撮影すると匡史の姿が見えなくなるのでこれが限界というところですね。でも、本日のベストショットだと思います。おまけですが、こんな匡史の絵もあります)。そして、お約束の笑顔。更に、

 
15:12 ブルーオリオン逆転ゴール G7←20←18

ちょっとオフサイド気味に入ってきたダーシと雅俊。最後はゴール正面。フェイスオフサークルの間あたりに入ってきたジョーがスパッっと決める。このまま行けば、クレインズからMVPが、と思った私がバカでした。
シュート数はB18、R21。21本のシュートを1失点に押さえた岩崎。ナイスでした。

(3)第3ピリオド
ゴーリーはレッドが菊地へ、ブルーが岩田へチェンジ。
今度はブルーオリオンが外国人、日系人が偏ってしまったメンバーならではのセットを出してくる。20−77−93−29−7。対するレッドも、40−47−16−27−28と坂井以外は日系人&旧日系人。しかし、試合展開は変わらずまたもや点の取り合いとなる。

 
4:32 レッド 同点に追いつく G28←88

典型的なシュート&リバウンドでした。しかし、直後に一人バックス勢で気を吐いたのがコフマン。またもや場内を唸らせる個人技を披露。

 
5:03 ブルー 再び突き放す G93

ゴール右のコーナーあたりに流れていったパックを先に拾いに行くと、すぐさまゴール左(菊地からみて)。菊地の足元あたりにフワッとうかせるようなフリップシュート(ってな言葉があんのか?)は菊地の虚を突いたか。
しかし、「賢吾ーっ!」「賢吾に回せー」という野太い声援が効いたのか、賢吾がニュートラルゾーンでパックをもらい突進すると、ゴール前へセンタリング。DFを引き連れつつ突っ込む樺山だが、

 
9:08 レッド またもや同点に追いつく G47←3

これは賢吾のナイスパスでした。樺山はスティックを出しただけでしたから。で、祝福を受ける賢吾
しかし、ブルーオリオン自慢?の外国人日系人セットが見事なパスでダーシのゴールを演出。

 
10:30 ブルー またもや突き放す G20←29←93

ベンチサイドのポイントの位置から逆サイドのゴールやや左(攻撃側から見て)にパスが通る。ここはダーシお得意のアングル。このバウチンからのパスを見事に決める。
その後、5分ほど試合は落ち着くも、やはり試合展開は変わらない。またもや自陣から持ち込みカウンターで2−1隊形。パックキャリアの藤田。岩田のポジションを確認した上で、ベンチサイド45度の位置からパスせずにシュートする。

 
15:41 レッド またまたまた同点に追いつく G40

そのままゴール右(岩田から見て)足元にパックが飛び込む。
このまま同点、シャンシャンシャンで終わるかと思ったら、この試合クレインズでまだポイントの無かった小林に対し、大久保がナイスパスを出してくれた。自陣から持ち込むと、マークを引きつけた上で、既に敵陣に入り込み、いつしかゴール右(攻撃側から見て)に居る小林へパス。フリーの小林、すぐさまゴール前へセンタリング。そこに飛び込んだのはまたもやこの男。

 
17:23 ブルー これで勝負あったか? G14←22←43

匡史のゴールで勝ち越し残り2分半。このまま行けば匡史にMVPか?、と思ったのは早すぎた。この直後、レッドが攻めこむとゴール正面ブルーラインあたりからシュートを放った吉田。間に位置していたDFかFWか、いずれにせよ誰かの体に当たってフライになると、パックは前に出ていた岩田の後方に落ちる。そのままでもゴールになっていたと思うが、岩田の背中越しにスティックを入れ自分のゴールにしてしまったのは、

 
18:12 レッド またまたまたまた同点に G10←88

ここでブルーオリオンが「観客(監督推薦選手抽選者)特別コーチ」の指示によりタイムアウト。ここにきてリンクの空気に緊迫感が帯びてくる。外国人&日系人セットで決勝点を取りに行く。対するレッドアンタレスも藤田、樺山を中心とした旧日系人セットで対峙。ところが、タイムアウトを生かしたのはレッドアンタレスの方だった。

 
18:51 レッド ようやくリードを奪い返す G47←40←28

ゴール前で2−1隊形となり、最後は樺山が押し込みハットトリック。すぐさま、今度はレッドアンタレスがタイムアウト。こちらも「特別コーチ」による召集か。ブルーの6人攻撃に備えてのタイムアウト。先に、リンクに出てきたブルーオリオンは王子中心のセット。なかなか出てこないレッドアンタレスを煽るように杉沢がスティックでリンクを叩き6人を呼びつける(笑)。フェイスオフを奪うと、19:10あたりに岩田が上がり、ブライトが入ってブルーオリオン6人攻撃。しかし、最後に止めをさしたのはこの二人だった。

 
19:59 ダメ押し エンプティネット G40←47

樺山が放ったシュートは逸れたものの、バックボードに当たったパックをブザービーダーという感じでゴール。
3ピリのシュ−ト数はB9、R15。試合は10−8でレッドアンタレスの勝利に終わりました。大味の試合でしたが、これもオールスターならでは。反則もゼロ(これは?、というのが2,3ありましたが、お祭りですから...。また、オフサイドもかなり甘かったですが、お祭りですから)。

サービスショット。ブルー・アンタレスのゴールを守った三人衆です。