(0)プレリュード
またまた、最初に言い訳をしておきます。
本日の私の席は昨日と同じ、クレインズサイドのゴール裏の最後列です。が、やはり距離の壁というものがあります。対面のゴールで決ったゴールには見落としがあると思いますので、フォローして頂ければ幸いです。
私が「目の前にロブの背中が見える場所」に座るのは今季3戦目となりますが、過去2戦。ロブがこちら側に居る時(1Pと3P)ではまだゴールを許していません。2度あることは3度ある。今日も無失点で切り抜けて欲しい。いや、きっとそうしてくれるはずと「背中の33」が無言で語りかけているのです。
さて、前日は「テン良し、中良し、終い良し」で快勝しましたが、今日はどうなるか?。バックスの反抗に臆することなく、昨日同様のホッケーをやっていればクレインズに自然と勝利は転がり込むはずだが...。
【クレインズ】
33−31
18−20−32−22−7
96−92−24−3−34
14−21−10−2−23
19−39−13
昨日と同じですね。ただ、3Pに入って#19の出場がなくなり、#96も、とあるアクシデントで3ピリ終盤に出場できませんでした。基本的にFWラインは表記の通りのままのシフトが続いてましたが、3Pは選手に不足が生じたので「お得意」のごちゃ混ぜシフトになってしまいました。あと、平岩の出場は無かったです。
【アイスバックス】
61−97
9−93−32−34−33
41−51−74−24−8
36−19−16−31−7
25−10 −6
昨日と若干選手を入れ替え、DF7人構成としたものの、結局4番目登録の#25、#10、#6との出場は無し。
【レフェリー】高橋裕一
【ラインズマン】高橋(剛)、村瀬
(1)第1ピリオド
昨日同様、双方とも1つ目がスターター。そしてクレインズは最初のシフトチェンジで、4つ目を出し、その後、3→2→1というラインで試合が進むパターンも昨日と一緒。4つ目の両ウィングが機能しているのが、この「当て方」のキーになっているような気がします。
開始早々30秒、伊藤雅からダーシへのセンタリングが早速出るが春名に難なく処理される。
1分過ぎ、次にシフトされた4つ目が決定的なスコアリングチャンスを作る。クレインズベンチ前あたりでパックをキープしたC39から前線のC13にパスが通ると、あっという間に3−1の隊形に早変わり。パックキャリーのC13は中央を走るC19、パーサイドを走るDFのどこにでもパスを出せたはずだが、結局、パスを出すタイミングを失い、自分でシュートするも春名に正対されてチャンスを潰す。
3分過ぎ、今度はバックスの3つ目がクレインズ陣内に積極的にダンプインをかけ、早い出足でその時対峙していたクレインズ2つ目と競り合うが、ことごとくパックがバックスに出る。ボード際、ゴール裏、1対1の競り合いで後手に回り、ピンチを迎え、ついには、交代で出てきたB93に強烈なシュートをゴール右からフリーで浴び、ロブのマスクの左顔面に炸裂したが、辛うじてロブがパックを止めピンチを逃れる。
今日のバックスの立ち上がりの動きは、完全にクレインズを上回っていた、というのが正解なのか、クレインズの動きが悪かったのか、いずれにせよ、パックを放り込み、クレインズ陣内での運動量で上回る作戦なのか、クレインズの自陣からの反転が機能してなかった。その運動量の違いが早くも出る。
5:53 C2 Holding Stick
この動きの悪い状況で迎える今日最初のP.K.だったが、開始早々、パックをクレインズ陣内に放り込まれ、ゴール裏でそのパックをあっさり奪われ、ハイトライアングルの位置まで出した時には、クレインズのボックスが一部崩れていて、ゴール前に敵味方合わせて4人のプレイヤーが固まってしまったところを、「外からはグラウンダー」という鉄則通りのシュートを放たれる。
6:20 先制点を奪われる G34←33←93
心配していたことが起きました。過去4試合、クレインズが先制しています。先制された後、クレインズはどう戦って行くのかが想像つかなかったという自分自身の不安もありますが...。ただ、もう、先制されてしまったんだから仕方がない。「私の目の前にロブが居る時には失点は無い」というポジティブファクターもこれで終わってしまいました。
しかーし、この後、流れが大きく変わるのだ。
例によって、「今日も全開オヤジパワー」中村達哉が「壁際の魔術師」ぶりを如何なく発揮し、そこに辻がつくことによってバックスはまんまと反則を犯してしまう。
7:08 B8 Holding
早速同点に追いつくチャンスが訪れる。敵陣で1つ目+ディック+岸部で始まった今日最初のP.P.だが、ゴール左サイドでクレインズFWがパスを回し、ゴール前のダーシにつなぐが、そのパスがバックスのDFに当たったかでパスが通らず、ゴール正面で後方に倒れこみながらもスティックを伸ばすダーシだが、パックはブルーラインを割りそうな勢いで離れていく。しかし、一旦攻撃が切れてしまうと誰もが思った矢先、私の視線の右側(本部席側)から左側(ベンチ側)へブルーラインと並行に突っ走る男が居た。その男は間一髪でブルーラインの外に出そうなパックを拾い、そのままベンチサイドに走りこむと、バックスベンチ前あたりで即座にフォアハンドになるよう向きを変えたと同時にシュートを放つ。すると、その前まで感じていた嫌な雰囲気がいっぺんに吹っ飛んでしまったのだ。
7:38 同点のパワープレーゴール G2←20
岸部が放ったシュートはゴール左スミに見事に吸い込まれていた。走りこんで、パックを拾い、自分の態勢を変え、即座にシュートを撃たれた動きに春名はついていけなかったのか?。それにしても、昨年までの岸部には観られなかった早い動きと積極策が功を奏し、1分後に同点に追いついた。このFW顔負けの動きを披露してくれた岸部のプレーは是非、画面で確認してみてください。一見の価値有りです。このゴールで流れが完全にクレインズに傾た。
7:58 B31 Holding
またもやP.P.をもらうと、
8:42 連続パワープレーゴールであっさり逆転 G7←20
こちらも負けじとディックがブルーライン上から強烈なシュートを撃ちんだファインゴール。敵陣ベンチ側のボードに沿ってパックをキープしていたミタニから渡ったパスは、前方のプレイヤーの密集度を見て、ゴール正面方向に移動しブチ込んだ。ジョーらしい「スッキリ爽快シュート」が決まったことで、ミタニが通算200ポイントをあっさり達成。
Congraturations,Darcy!。
200ポイントの表彰を受けた直後、花束を抱えたダーシ・ミタニ(不鮮明でごめんよ)。
その後も9分過ぎに、まだ結果が出てない新3つ目の佐藤匡史がDFを振り切って敵陣に侵入し2−1隊形。逆サイドに居た山野にパスが通り、ゴール左からシュートを放つ。「またもや」と思わせたが春名に正対されていた。もう少しなのだが...。
11:17 C18 Tripping
ニュートラルゾーンで裏を取られ、コフマンが本部席側ボード際に沿ってクレインズ陣内に攻め込もうとしたところだった。そのまま行かれてしまうと、パーサイドにはバックスプレイヤーが走っていたため、みすみすピンチを迎えるよりかは「良い反則」だったかも知れない。しかし、キルプレー要員でリンクに上がるC39とC13が敵陣で、バックスが攻め上がってくるところをパスカット。C13がゴール裏からゴールを狙おうかという瞬間に何故か笛が鳴る。
12:29 C39 Interference
辻を追っていこうとしたバックスプレイヤーをゴール裏で妨害してしまう。いくらなんでも、この反則はまったくの「余計」。
おかげで1分近くの3人対5人のP.K.を迎えるという大ピンチを迎えてしまう。
案の定、13分近くにゴール右でフリーになっていたミワにパックが渡り、あとはパックを軽くゴールに流し込むだけ。「やられた」と誰しもが天を仰いだが、目の前で赤ランプが点かないのだ。確かにパックはゴールの中に入ったが、パックがゴールラインを完全に越えてない状態で素早くロブがあお向けに寝パックをフリーズ。ゴールジャッジに詰め寄るミワ君よ、君のシュートが甘かったということを忘れてないかい?。
この最大のピンチを切り抜けると、1つ目のFWラインがバックス陣内でカウンター攻撃を2度3度見せゴールを脅かすものの、最後は春名に止められてしまう。特に竹内のシュートがなかなか決まらない。からりのゴールチャンスをもらっているのだが...。逆に、
17:23 C3 High Sticking
ここでもは大ピンチを呼び込んでしまう。DFのマークが一歩一歩遅れてしまい、ゴール左からシュートを撃たれれてしまう、ロブ反応したがマタからパックが抜けてしまう。しかし、幸いなことにパックがゴール右に逸れルーズパックとなって流れる。既に態勢を崩しているロブ。クレインズゴールはガラ空きだ。そのこぼれたパックを先にバックスに叩かれてしまったら、この試合はどうなっていたことか...。しかし、キャプテン小林が決死のダイブでバックスプレイヤーとパックの間にダイビングしてパックを遠ざける。「危ない、危ない」。しかし、なんとかこのP.K.も切り抜け1ピリ終了。
「私の目の前ではゴールは割られない!」神話はもろくも崩れてしまったが...。すぐに逆転できて、リードで終われたことは良かった。
Shots on Goal:C15、B11。
1ピリ終了後、今年も御世話になりますT川さんが渋い顔で私の方に来ました。発した言葉は少なかったです。「先に点が取れれば、行けますよ」とは私の弁。言っている私にその自信が無かったのだが...。果たしてその通りとなるか。
(2)第2ピリオド
今日は昨日好調だった2つ目に精彩が欠けている感がある。気のせいか、背中に元気が感じられない。
逆に14−21−10の新3つ目にチャンスをさかんに作る。
3分過ぎ、ルーズパックを山野が拾い、ゴール前に突進する匡史にパスを出すが、これも春名に止められる。1点決まれば、このセットはブレイクするはずなんだ。この3人は将来の1つ目なんだから(勝手に決めてる)。
しかし、2ピリは1ピリとうって変わって一進一退の攻防が続く。しかし、今日のバックスの1つ目はクレインズがどのセットを当てても、完全にそのポテンシャルを封じることができないくらい、出来は良かったと思う。それだけ、クレインズっはコフマン中心の1つ目に翻弄されていた。しかし、クレインズには「反則を取って来れるプレイヤー」が居るのだ。またもや4つ目辻が敵陣で粘り、ゴール前付近で反則を誘う。
11:26 B74 Interference
今日は2/2と成功率のP.P.を迎えるが、P.P.開始直後に早くもチャンスが訪れる。ゴール裏でパックをキープしていた飯塚。しかしゴール前にはクレインズのプレイヤーが入っていない。これではただ単にパックをボックスの外でクルクル回して2分間が過ぎるではないか、と思いきや、なんとそのゴール前の空間にスーッと入ってきる男が居た。
11:49 突き放すパワープレーゴール G2←24←7
DFがゴール前に飛び込んでいくのは勇気がいるし、決めなければカウンターを取られる可能性が高いのだが、まさか、それを難なくやってしまった岸部。ドンピシャのタイミングでゴール前に入り、飯塚からのパスを受けると、ワンタイムで春名のマタを抜いた。岸部のゴールに対する嗅覚はいつ身についたのか?。既に、その嗅覚はディック、賢吾、小林の域を越えている感がある。私自身、岸部のゴールを生で観たのは、今日が初めてだったが、まさか2点も決めてしまうとは...。
17:33 B51 High Sticking
P.P.4/4になるかと思ったが、さすがにここは決めれなかった。残念。
結局、2ピリはクレインズが優位に試合を運ぶものの、ゴールは岸部が挙げた1点のみで終わってしまった。
Shots on Goal:C10、B4。
(3)第3ピリオド
開始早々、試合が動く。クレインズ油断したのか、バックスにノーマークを取られてしまう。
0:31 バックス1点差に追いすがるファインゴール G32←93
ロブの左肩口を見事に抜かれました。ナイスゴールでしたわ。
ブルーラインで小林がB32に着いていたはずなのに...。立ち上がりの油断は禁物です。そして、場合によっては命取りになりますよ。しかし、これで目が覚めたか、クレインズFW陣。それまでDFでしか生まれなかったゴールがようやくFWにも出てきました。
飯塚がゴール左でパスを受けると、狙いを定めて放ったシュートは、
1:01 貴重な追加点 G24←92←34
すぐさま2点リードに戻し、クレインズの優位をより確かものにしたゴールであり、価値がある。このゴールでクレインズにまたもやチャンスが訪れる。
1:48 B93 Slashing
もうバックスに粘りは消えたか、ベンチサイドのボード際から岸部が出したパスをゴール左でダーシが受け、すぎさま逆サイドの竹内にパス。「待望の竹内今季初ゴールか」と思いきや、決まらない。しかし、
2:27 またもやパワープレーゴールで勝負有りか G18←32←20
竹内がすんなり決めてくれれば、岸部にアシストが付いたのに、と思いつつも、こぼれたパックをゴールにねじ込むあたりは開幕から1つ目で揉まれてきた証か。
4:05 B32 High Sticking
クレインズ陣内ゴール裏でパックキープしていたディックの顔から首にかけて後ろからスティックが入る。スティック高いぞ、バックス。
5分過ぎに竹内に左45度からゴールを狙える余裕があったが、どうしても決まらない。このP.P.はこのシュート以外にはさして有効的な攻めも見られず。
7:04 C10 High Sticking
どうも、今年は山野に反則が多い。結果を出したい気持ちはわかる。攻めに熱中するああまり、パックを奪われると「ついつい」という反則がいただけない。あと少しの辛抱だ。必ず山野にも決定的なチャンスがやってくるはずだ。
しかし8分半ば過ぎ、クレインズが小林のパスカットからカウンター攻撃。竹内がフリーになるが春名の壁は今季の竹内には厚いのか...。
9分過ぎ、ペナルティ明けの山野。ペナルティボックスにスティックを忘れ、失笑を買う。スティックは大事な商売道具でしょ?。
既に、残り時間は10分を越え、3点差。優位に試合を進めているクレインズにダメのダメ押しが決まる。
12:39 今季最高の6点目をゲット G20←32←18
30秒近く、クレインズの1つ目がバックス陣内で自在の攻めを続ける中、ダーシにパックが渡ると、あれよあれよという間にバックス守備陣をすり抜け、ゴール左のやや厳しい角度でありながらも、ゴール右済みにパックを叩き込む。バックスDFはまるで止まっているようだった。
13:03 C96 Tripping
敵陣ゴール裏で倒れていたのは正和だったが、ペナルティは正和に課せられる。しかし、何故か、正和のメットが破損し、P.K.最中のブレイクの時にベンチから退場開け用に仮にかぶるためのヘルメットが届けられる。で、結局、このP.K.は無事終了し、正和もベンチに戻ったのだが、正和のメットの代わりが来ないため、正和はこれ以降、氷上に出られなかった気がする。よくよく考えてみると、「オヤジパワー炸裂」中村達哉も3ピリは出場してないし...。というわけで、ここに来て、バラバラのセット組替えが行われました。ですが、点差は既に4点。バックスに反撃するだけのパワーは残っておらず、そのまま試合終了を迎えました。
Shots on Goal:C14、B8。終わってみれば、今日も快勝でしたね。
スカイAによるスリースターは、1st:C2、2nd:C20、3rd:C7。
エフエムくしろ阿部さんによるヒーローインタビューは岸部。またもや、音声が私のところでは聞き取りづらかったので、内容は載せられません(失礼!)。苦節3年。ようやく私一押しの岸部がヒーローインタビューを受ける立場になってくれて、オジサンは嬉しいです(ちなみに、岸部選手と私は誕生日が一緒。だから一押しというわけでは無いんだけど、今季は明らかに成長していることが結果として出てきているので、以前から「岸部を使え」と言っていた私にとっては結構なお話じゃあーりませんか)。
試合終了後の「合掌&礼」は、今日はロブ一人でやってくれました。
最後は、昨日同様、選手全員がリンクを半周(クレインズ側)してから退場するという粋なはからいで、釧路開幕2連戦を連勝しました。
しかし、立ち上がりの動きの悪さはなんでしょうか?。バックスのゆったりした攻めのリズムに合わせていてはダメですよ。だから今日は2失点もしてしまったんです。昨日5点、今日6点でもう大丈夫なんて思ってないでしょうねぇ。このままだと、次の王子戦ではいいように遊ばれてしまいますよ。もう一度、守備陣形のシステムの見直しが必要だと思います。守りがしっかりしていなきゃ、ゴールにもつながりませんし。たまたま今週は調子の悪いバックスに当たっただけで、それで、「今のオレ達は普通にやってりゃ勝てるんだ」という慢心だけは無くしてください。今季の王子は強いんだか弱いんだかわからないチームになってますが、バックス戦のような「ノッペリした動き」のままでは、王子には軽くあしらわれますよ。というわけで、やっぱり、まだまだ物足りないぞクレインズ。
と、言っておきましょう。