(0)プレリュード
今年まだコクドに負けなしのクレインズ。木曜日、王子に完封勝ちしたことで、その勢いでコクドをも撃破してほしいところ。気になるのは中1日&苫小牧からの移動。そして、この先続くロード。1週間後、長野で再びコクドと対戦するだけに、ここは確実にしかも大事に勝ちを収めて欲しいところ。
【クレインズ】
33−31
18−20−32−22−7
96−92−24−3−34
14−27−10−2−23
19−21−13
ここのところ、このセット構成が定着化してきましたね。ただ、3つ目は佐曽谷がセンターというパターンが多く、史郎がチェッキングラインのセンター&PPのスペシャルセットに入るという感じ。平岩以外全員出場。
【コクド】
44−37
18−71−34−39−11
75−30−12−7−9
17−13−16−5−3
20−14−41
さすがに中1日ではきついのか岩崎を休ませ福藤を起用。
【レフェリー】笹島(わざわざ北海道からご苦労さんですなぁ)
(1)第1ピリオド
スターターは1つ目同士でスタートしたが、立ち上がりクレインズがコクド陣内に攻め込み雅俊のシュートでK44フリーズ。敵陣でのフェイスオフとなる。なおも、1つ目同士の攻防になるが、本部席側のフェイスオフスポットとブルーラインとの間でもみ合っている中、いつしかパスを細かくつなぎ、最後は竹内がその位置からシュートを放つと、
0:23 秒殺! G32←20←18
またもやってくれた「早撃ちクレインズ」。これが出ると負けないはずなのだが...。
直後のマッチアップで2つ目が自陣に放り込まれたパックをゴール裏でコクドに奪われそうになったところで早くも笛。
1:16 C92 Highsticking
当然、自陣でのフェイスオフ。それをあっさりとられゴール裏を経由してクルクルとパスを回され、ゴールやや右(ロブから見て)のブルーラインから放たれたシュート。防ぎ行った史郎が丁度ブラインドになってしまったように見えた。
1:47 あっさり同点にされる G11←71←34
ファイスオフを取られ、一度もパックに触ることなく、鮮やかにパックを回され、最後はゴール右スミに。確かにブラインドになっていたかも知れないが、何もそんなにあっさり決められることもないだろうに...。
しかし、開始2分で同点になるか〜。どっちもどっちだなぁ、と思っていると、心配していた自陣での守りに一瞬のギャップができる。ゴール左(ロブから見て)のカーブになっている近辺からフェイスオフサークルあたりに素早いリターンパス(当然、先にパックを取られていること自体に問題有りだが)。それを何故かフリーになっていたK16にワンタイムで叩かれる。
4:18 これまたあっさり逆転される G16←13
左肩口(キャッチングハンドの肩口)を狙われたことは事実だが、ゴール左(ロブから見て)斜め45度から、その位置に放たれたシュートに対してもロブは反応できないゴーリーだったっけ?。少なくても、パックがゴール左サイドにある以上、そちらにケアしているはずだと思ったのだが...。どうしたロブ。
しかし、この後、クレインズに絶好のチャンスが訪れる。
4:38 K39 Roughing
コクドゴール前で右手が上に突き上がるのがはっきり見えた。おー恐。
これで今日最初のPPになるのだが、早々にパックを自陣に放り込まれる。しかし、コクドのプレスが厳しい。クレインズ陣内でパックを処理し終わったプレイヤーに対するアフターチェック。その意欲は素晴らしいが、スティックを両手で持って突き上げるのはチェックとは言わない。首をひねったってダメさ。
5:02 K71 Crosschecking
願っても無い1分半にも及びツーメンアドバンテージ。絶好の同点機に次々とシュートを放ってくれるといいのだが、相も変わらずパックを回している時間が長い。ゴール前に1人は確実に入れる態勢を作って、シュート&リバウンドを狙うというシンプルな攻めなんだから、もっとゴール前にシュートを集めればいいのに、パックは3人によるボックスの外をクルクル回るばかり。シュートリバウンドを相手に取られるのがそんなに怖いのか?。取られたら取り返せばいいじゃないか。それは面倒だからパスを回して完全な形をつくるまで打たないよ、という姿勢が気に入らない。5人対3人なんだからシュートリバウンドだって取れる確率は5人対4人よりも遥かに高いのだから、しつこいくらいにシュートを放ってほしかった。結局、ここで同点に出来なかったことが後々まで響いた。
7:27 C14 Holding Stick
直後にPKのピンチを迎えるが、
8:29 K71 Interference
助かる。そして、1分程のPPが転がり込む。が、これが全然だめ。逆に、コクド陣内でシュートリバウンドを取られた時点でK71の退場が終了。ピッタシのタイミングでK71へパスが渡り、ノーマーク。目を覆いたくなったが、ロブが右肩に当てて肩口を狙われたシュートを弾く。しかし、その後がいけなかった。PPで攻め込んでいた5人があっという間に自陣に戻されたパックに追いつくだけの脚が残っていなかった。ロブが弾いたパックはゴール右(ロブから見て)手前に出るが、それをフォローしていたK75に奪われる。クレインズのプレイヤーは誰もついていけず、ゴール前を固めるしかできなかった。そのまま、持ち前のスピードを生かし、ゴール裏を回ると、ゴール左(ロブから見て)までキープ(しかもフリー)され、ゴール前に出てすぐにシュートかと思いきや、気持ちゴールから離れたところで、いきなりシュート。これまた左肩口。
10:47 それも止められないのか? G75←71←7
シュートが決まったシーンは、2点目のK16のゴールのリプレイを観ているようだった。2点目にしても3点目にしてもシューターに対するマークが居ない、要はフリーにさせているというのが気に入らない。確かに、秒殺ゴール(こうなると効果も無くなってしまったが)の後は、コクドのスピードにクレインズが翻弄されている場面ばかり。パックへの集散、1対1の競り合いに負けてしまっていては、そのうちフリーになる選手を作ってしまう結果になるのは当然のこと。
疲労?。リンクに上がった以上、それを失点の理由にするのは単なる「逃げ口上」にしか過ぎない。失点した原因を冷静に反省し、これ以上の失点を防いでくれることを祈るしかない。しかし、1ピリにはもうクレインズがゴールするだけの攻め手が出なかった気がする。
13:09 C24 Holding
これも自陣に切り込んでくるK18にマークに行った飯塚がゴール裏を回って逆サイドに出た途端、K18を後ろから抱きかかえる格好になる。自分が自由になるには、K18を放り投げるしかない。
このPKはなんとか凌いだが、その後も、コクドの出足にクレインズは守る時間が長く、ようやくパックを奪い攻め込んでも単発に終わる。コクドの攻めあがりをニュートラルゾーンで食い止めたいのだが、それをあざ笑うかのように2つ3つとパスを回され、気がつきゃ、パックキャリアが開いたスペースからブルーラインをいとも簡単に突破。クレインズの1つ目はそれなりに敵陣でチャンスを作ってくるが、他のセットはコクドの高い位置での潰しにてこずり、これといったスコアリングチャンスを作れないまま1ピリ終了。
Shots on Goal:K9、C14。
EQではコクドが、PPではクレインズがシュートを打った結果でしょう。でも1ピリは完全にコクドペース。クレインズは、DF−FW間のつなぎが悪く、そこをコクドの早いパックへの集散がモノを言って、どうしても数的優位を作れない。DFもコクドの早いプレスに自陣でパスミス、レシーブミスを連発。そして、心配なのがロブを含めた守り。1ピリだけで3失点...。
(2)第2ピリオド
しかし、クレインズの守りは改善されなかった。
またもや立ち上がり、ゴール右(ロブから見て)での競り合いに負け、逆サイドにパスが出る。そこにはこれまたフリーだったK16が待ち構えている。
1:55 遂に3点差をつけられる K16←75
言葉もない。
2:33 K16 Interference
この流れで決まる方がおかしい。逆にK75にカウンターを取られノーマーク。さすがに落ち着きを取り戻したロブ。これをセーブするも、PPでロブのナイスキーなんか見たくないわ!。これまた2分間が矢のように過ぎ去る。
2ピリに入っても、前半はコクドの早い潰しに相変わらずてこずっている様子は変わらない。せっかく、攻め込んでいっても単独で持っていくしか手が無く、せっかく敵陣に入り込んでも味方の到着がワンテンポ遅いため、センタリングが合わない、カットされる、そして出す前に潰される。
それでも、ひたむきに仕事をする男も居る。コクド陣内で、パックが移動するたびに執拗に追いまわす辻。最終的にパックを奪うと、
7:11 K9 Holding
PPをもぎ取って来るのだが、コクドの動きのあるボックスフォーメーションにまたもやパスを回すしかないクレインズ。イライラが募る中、1度だけチャンスがあった。ゴール右(福藤から見て)から裏、そしてゴール左へ素早くパスが回ると、上がってきたディックがK44のポジションを見切ったハーフスピードのシュートを右肩口越しに放つ。しかし、そのパックが「ゴール右肩口(直角になっているところ)」に当たる。もはや運にも見放されたか...。そのまま、PPは終了するものの、1つ目であればコクド陣内でチャンスを作れそうな雰囲気が垣間見えてきた。しかし、コクドも2点リードしている余裕からか、そして、クレインズはリードされているという焦りからか、コクドがニュートラルンーンでクレインズのチェックを早め早めに交わし、いつしか開いたスペースからコクドのパックキャリアがクレインズ陣内に入り込むという形は相変わらず。
しかし、1つ目がようやくコクド陣内(私の目の前)で競り勝ち、パックを早め早めに回す。ゴール右後方でパスを受けた雅俊からゴール裏を経由してすぐさま逆サイドのゴール左後方に居た竹内へ。竹内、それを絶妙のタイミングでゴール前へ出す。そこに、飛び込むんだのはダーシ。
11:22 お見事! G20←32←18
飛び込んできたダーシ。ゴール前を固めていたDFの間をすり抜け、ワンタイムで素早くシュート。K44にスティックセーブさせる余裕を与えずマタを抜く。何故、それを早くやらない。
その後、12分過ぎにクレインズがその余勢を買って3−2隊形。しかし、シュートに至らずコクドに潰されると、今度はその奪ったパックをタテに出し、2−1隊形のカウンター。逆サイドのプレイヤーにまでパックが渡りシュートを打たれるも、ロブが必死のセーブ。
13分過ぎ、2点目と同じようにコクド陣内でパックを奪った竹内からブルーライン中央の小林へパス、ワンタイムの強烈なシュートがK44の左足元を襲うがブロック。
16分過ぎには、正和がゴール左(福藤から見て)からシュートを狙うと見せかけて、ゴール前へセンタリング。飛び込む腰越。タイミングは合っていたがセンタリングがフリッになってしまい合わせられず。そのリバウンドを奪い、一旦外に振ったパックが交代しようと、ブルーライン上にいた岸部のところにやって来た。既にベンチのドアが開いていたので、一瞬の逡巡があったものの、しっかりシュートを放ち交代。ようやくホッケーらしくなってきたかと思ったところで、
18:23 C19、K75 Roughing
19:14 K16 Interference
コクド陣内ゴール裏で暴れるK16。年々、えげつなくなってきますねぇ。この人のプレー。昨年までは「さすが」という意味を込めて事アルごとにアナタを野次ってましたが、今年はもう野次りません。
46秒間のPPはモノにできず。3ピリに持ち越し。
Shots on Goal:K10、C5。
もっともっとシュート打たんかい!。
(3)第3ピリオド
結局2点差を詰められぬまま3ピリへ。先に点を取ればまだわからない。序盤のPPを取れれば、と期待すればするほど、決まらないPP。まだまだコクドの早い潰しにクレインズはてこずっている。しかし、敵陣でパックをキープできる時間が少しずつ長くなってきている。コクドも「勝ち」が欲しいはずだから下がり気味になるはず。つけ込むチャンスは絶対に来る。しかし、
3:32 C7 Hocking
ここで事件が起きる。攻め込まれたパックを奪い、ブルーラインあたりで大きくクリアするのか、と思った刹那、パックをキープしていたDF(誰だったか?)にコクドプレイヤーがどう考えても長いストローク(中央からボード際に向って勢いをつけて)激しいチェックをぶちかまし転倒。パックは自陣にそのまま居残ってしまう。「チャージング!」という私の叫びも空しく、パックはあっさりK18に拾われノーマーク。どうしても止めたかったという意識が強かったのか、この1点は致命的だということがわかっていたのか、既にゴールクリーズ内に居たロブのポジションでは圧倒的にロブが不利。それを察知してか、ロブがシュートを打たれる前にダイビングフォークチェックに行き勝負をかけた。しかし、K18よりも先に動いてしまったことは裏目に出てしまう。フォークチェックは確かに決まったが、パックは辛うじて叩かれていた。横転しオープンネットになっていたゴールにパックが転がり込む。
4:10 決定的な5点目を奪われる G18
ゴール裏から激しく抗議した我々勝手に応援部隊。しかし、反則が取られなかった以上、あれはチャージングでもクロスチェッキングでもエルボーイングでもハイスティックでもない正当なチェックだったと判断されたようだ。今、こうして冷静になって考えてみると、あれは果たして正当なチェックだったのか?。「チャージングとは相手選手に接触するために2歩以上または2ストライド以上進むことを言う」らしい。確かに微妙な距離ではあったが...。ただ、クレインズにだって非はある。早め早めにパックをクリアし自陣からパックを出しておけばこんなことにはならなかったはずだ。
しかし、この最悪な点の取られ方をされた直後に、3つ目が根性を見せてくれた。
5:26 反攻! G10←21←24
敵陣で攻め込むが、一旦、クリアされそうなパックを飯塚が止めると、佐曽谷を経て山野へ。DFに絡まれながらも強引にゴール左(山野から見て)から正面に向って前進していく中で思い切りよくシュート。綺麗ネットを揺らし、はしなかったが、パックはゴールに中に収まっていた。その執念をどーしてもっと早くから見せてくれない!。一旦、コクドに傾いた流れが、クレインズに傾きつつある。
6:38 K9 Holding
しかし、この傾いてきた流れに乗れないクレインズ。一旦、クリアされたパックを持ち込むも、フォローが遅く、結局、コクド陣内に放り込むことになり、それをまたクリアされる始末。では、シュートすれば良いのにと思うのだが、パックキャリアがブルーラインに入ったところで、フォローするプレイヤーがゴール前に入ってくるまで待っている始末。どうして、そのまま切り込んで行かないのか!。強引にゴール前に体ごと突っ込もうとしないのか!。
10分過ぎ、そのツケが回ってくる。クレインズ自慢のチェッキングラインが自陣で1分近く釘付けにされてしまう大ピンチ。中村、今日は「仕事場」でいつもの「良い仕事」が最後までできなかった。それでも、なんとかパックをキープすると、動かないはずの脚で辻が敵陣まで持っていきシュートで終わる。そのひたむきさをチーム全体でやってほしいんだ。しかし、またもや自陣に攻め込まれたところでついに乱闘が始まってしまった。先に手を出したのは賢吾だった。この時間帯で無駄な反則はすんな、と思いきや
13:57 C3/K13、K41 Roughing
賢吾がK13に先に手を出したが、K13が激しく応戦。レフェリーの制止も振りほどく勢いで熱くなっている。そこに加勢したのがK41。というわけで、先に手を出した方がPPをもらうという珍現象で、またもやPPのチャンス。自陣のフェイスオフからパックを奪うと、敵陣で攻め込む。そして、ブルーライン際のD−Dパスから中央に居た、これまで精彩の無かったディックが渾身のシュートを放つ。
14:14 ようやく決まったPPで1点差に迫る G7←2←20
おそらくブラインドになったか、ゴール右(ディックから見て)か、マタを抜けたか最後は確認できなかったが、赤ランプが点灯。
これで俄然勢いずくクレインズ。選手交代の隙にロングパスを通そうとしたコクドのパスを読み、ニュートラルゾーンで岸部がカット。そのまま単独で攻め込みシュートを放つも正面。
コクドもクレインズ陣内にパックを放り込んで、ダメ押しを決めようとするが、その攻めを凌ぐと、パックを裏に出し匡史の脚を使う。そのまま切り込んで、敵陣に入ったところでシュート。キャッチされるが敵陣でのフェイスオフに期待をつなげる。
しかし、時間は無情にも過ぎ、残り2分。自陣でのフェイスオフを取り、早めに敵陣持ち込んでゴーリーにシュートを浴びせ敵陣でフェイスオフ。タイムアウトで6人攻撃。というクレインズの思いとは裏腹にフェイスオフを取られ、クレインズ陣内でボード際にパックを集め覆い被さるコクドプレイヤー。1分もの時間を稼がれ、未だパックは自陣。またもや奪われたファイスオフだが、なんとかパックを奪うと、ベンチ際をパックキープしながら上がっていく正和を追うようにロブが上がり、残り40秒ちょっとで6人攻撃。しかし、逆に無人のゴールにパックを流されるは(辛うじて逸れたが)でタイムアップ。
Shots on Goal:K9、C10。
今季最低最悪の試合でしたね。常にコクドに先手先手を取られては(得点経過ではない。パックの支配という面で)...。情けない。
こんなもんじゃないだろ、クレインズ!
スカイA 3STARS(ほとんど聞き取れなかった)
1st:K16(だと思う)、2nd:?(でもきっとK)、3rd:C7と聞こえたような気がするが...。