(0)プレリュード
中1週で場所を長野に変えてのコクド、西武との連戦。連敗はなんとしても避けたい。それどころか、そろそろコクドがコクドらしい強さをみせつけてきたのが前週15日のクレインズ戦がきっかけになっていると思う。そういう意味で、その借りを返すべく、上り調子のコクドをここで潰してほしかった。いままで連勝してきたのをことごとく王子に止められたのとは逆に、連敗を王子戦で止めるというパターンはもう止めにしてほしい(密かに王子は今日も負けて8連敗)。それに、15日にコクドに4−5で敗れてから、5、3、4とチームの失点が増えているのも見逃せない。まずは失点を減らし前半戦のクレインズの勝ちパターンに乗ってほしいところだが...。
【クレインズ】
33−31
18−20−32−22−7
96−92−24−3−34
14−27−10−2−23
19−39−13
試合前の練習では久々に77が氷上に。最近失点が多くなっているだけにDF7人構成か?、と思いつつメンバーには入らず。
【コクド】
1−44
18−71−34−39−11
75−30−12−7−9
17−13−16−5−3
20−14−24
【レフェリー】山田幸司
【ラインズマン】川村、川口
(1)第1ピリオド
立ち上がりは1つ目同士のマッチアップ。ただしクレインズはDFを3−34の2つ目を起用。何らかの効果を考えての起用だったが、そんな程度のシフトチェンジぐらいでは上り調子のコクドを止められない。
1:21 あっさり先制を許す G30←75←9
自陣に攻め込まれてからの守りに問題有り。コクドの出足が良いのは先週と同様で、クレインズはコクドの早い動きに立ち上がりから対応できず、マン・ツー・マンで各プレイヤーの動きを止める(止められているという話もあるが)ことしかできず。その間に何故かフリーでパックをキープしているK30。パワープレーでもないのに、どーして誰も止めに行く奴がおらんのじゃ。ゴール左(ロブから見て)手前でもみあっているクレインズDFとコクドFWをかいくぐるようにゴール右へと回り込む。既に、K30の動きに合わせて態勢を低くして構えていたロブだったが、ゴール右まで回り込まれてパックを押し込まれるところまではついていけなかった。何故、マークが外れているんだ!。
この先制でバタバタするクレインズ。カウンターから2−1隊形となり、ゴール右(ロブから見て)のK18へパックが渡ってしまう。しかし、ロブが判断良くシュートを打てないように体を「く」の字に曲げ、K18の前に横たわることでセーブ。危うく連続失点を喰らうところだった。しかし、この悪い流れを止めるのが4つ目の仕事。コクド陣内で坪子が左サイドでパックを奪い、それに呼応するかのように中村がゴール前に入り込もうとしたところを倒される。
5:22 K11 Interference
同点に追いつくチャンスを迎えながらも、肝心のシュートを一本も打てないようでは...。
その後、試合は落ち着いたかのように見えたが、コクドの出足にクレインズDF陣は球出しに苦労している様子がありありと伺える。放り込まれたパックに対する処理が遅いのだ。対日光3回戦あたりから感じはじめてはいたのだが、先週及びその前(延長勝ちしたコクド戦)からそれがひどくなる一方で改善されていない。こんな状況で勝てるのか?。と思いつつ、何故か反則だけはピンポイントで拾ってくるところが不思議なところ。
10:10 K11 Hocking
コクド陣内に放り込んだパックに雅俊が絡んでいき、ゴール裏でパックを奪いスコアリングチャンスを作ろうとした矢先に倒される。本日2度目のPPを迎えるが、セットしたのは良いが、パックを取られるとあっさりカウンターを許し、K75に単独で抜かれてしまう。岸部が辛うじてついていったが、自陣ゴール裏あたりで、やっとその動きを止めた時にはK75もろとも転倒。
10:51 C2 Hocking
折角のチャンスを潰してしまう悪い流れ。どう考えてもクレインズに有利とは思えない4人対4人の状況。ジョーが本部席ボード際をパックをキープしながら入っていくも、入った途端にチェックを喰らいパックはニュートラルゾーンに出てしまう。しかし、そのパックがルーズになったところを拾い、敵陣に入るとすぐさまシュート、すると...。
11:31 同点に追いつく G92
ゴール左足元(K1から見て)の先をかすめてポストに当って入ったか、或いは、ゴール右上カド(腰越から見て)に当たって下に落ちたか...。いずれにせよ、心地好い金属音を響かせパックはコクドゴール内に転がるファインゴールで同点に。
しかし、相変わらずコクドの出足にクレインズDF陣は球出しに苦労している状況は変わらない。12分過ぎ、放り込まれたパックをコクドに拾われるとコクドのパック支配に屈しなすすべなく、最後はゴール左(ロブから見て)での競り合いから逆サイドにパスを出され、そこにK9が待っていてバックドアか、と思わせながらもシュートミスに助けられる。
いずれにしてもコクドの出足に苦しむクレインズ。そして、自陣でのコクドの体を張った攻めになすすべなく屈っしてしまうクレインズ守備陣。それが、またもや失点を呼んでしまう。
16:22 また離される G16←3
マークがK16に対して2人もついていたのに、ベンチ側フェイスオフサークルからそのマークを引きずりながらもゴール前まで強引に切り込まれ、ゴール正面からシュート。でも、そんな態勢になっても正面のシュートに反応できなかったっけ、我らがロブ様は。もっとも、「そんな守りで坂井が止められるのか!」というディフェンスにも問題があると思うのだが...。
17:59 C92/K12 Roughing
クレインズ自陣ゴール裏で笛の後、小突き合い。腰越は「仕掛けていない」とアピールしていたが、しっかり応戦していたではないか...。
終了直前に久々にコクド陣内でチャンスを迎えたクレインズ。ダーシからのセンタリングを合わせに行った小林のワンタイムシュートはタイミングは良かったのだが、肩口を狙ったと思われるパックは無情にも枠を外す。小突きあった2人がリンクに戻ってきたところで1ピリ終了。
Shots on Goal:K14、C8。
2失点ともキチンと体を張ったDFをしていれば防げた失点のように思えました。厳しい言い方をすれば、このあたりが、最近失点が増えている元凶とも思えるクレインズ自陣での「安易な守り」というやつでしょうか。去年までコクドに見せつけられていた場面が先週、今週と蘇ってきています。本来の力を発揮し出したコクドに対し、クレインズは対応が間に合っていない。これまでの3連勝はコクドの調子が単に悪かっただけだった、ということを改めて認識させられる。
(2)第2ピリオド
立ち上がりから2分過ぎまでは相手の出方の探りあいという感じであったが、クレインズ1つ目がコクド陣内でスコアリングチャンスを作り、最後は雅俊がシュートまで持っていくが岩崎の正面。そのカウンターをコクド1つ目に取られるが、こちらもロブがセーブ。
しかし、山野がコクド陣内で反則を拾ってくる。
3:07 K9 Interference
本日2(正確に言うと1.5)回目PPをコクド陣内のフェイスオフで迎えるが、フェイスオフ直後にレフェリーの手が上がる。
3:18 K71 Highsticking
ツーメンアドバンテージの大チャンスをこれまたコクド陣内でのフェイスオフで迎えたが、そのフェイスオフを奪うと、
3:34 同点のPPがあっさり決まる G20←3
「不得意?」だった5人対3人であっさりゴールゲット。ゴール正面ブルーラインからのシュートリバウンドをダーシが拾いゴール右から決める。
当然、コクド2つ目の反則によるPPが1分40秒以上残っていた。こういうワンチャンスに畳みかけて、ひっくり返してほしいのだが...。という希望に応えるかのように匡史が自慢の脚でゴール左(匡史から見て)サイドをDFを引きずりながらもパックキープしながら攻めこむ。しかし、最後はシュートまでもっていけずゴールポストに激突。腰を痛めて暫く立ち上がれなかったがなんとか自力でベンチに戻る。その後、7分過ぎにプレーに復帰。しかし、腰に対する笹森トレーナーのチェックは暫く続いた。
で、残っていたPPなのだが、どーも、1本決めればそれで満足してしまうところが気に入らない。釧路での王子戦。ツーメンアドバンテージをきっちり生かして2点を奪い最終的に1−2で敗れた試合を忘れたのか?。
その後、試合は膠着状態続くも、クレインズはパックキャリアがコクド陣内に入ってもフォローを待つプレーが目立ち、せっかくのスピードを敵陣で殺してしまい、集散の早いコクドDFにカットされる場面が続く。何故、シュートを打たないのか?。確かに1発のシュートで岩崎の壁を破ろうというのは難しいかもしれない。しかし、腰越が今日それをやっているではないか。キャッチされても敵陣でのフェイスオフが残るのに、結局、味方の上がりを待ってしまう結果となる。それに呼応して味方のフォローがキチンと入ってきてくれれば問題ないのだが、それが遅いのでパスかシュートで迷うパックキャリア。そうこうしているうちにパックを奪われる始末。パックをゴール前に集めていくというのが今季の攻めではなかったのか?。
そういうクレインズ不利と思える状況で、カウンター攻撃が見事に決まる。ダーシから出されたタテパスはニュートラルゾーンで竹内に渡る。DFのマークはついていたが...。
8:37 「祝、竹内300ポイント」が逆転ゴールとなる G32←20
一瞬のスキをつき、ダーシからのタテパスをニュートラルゾーンで受け、DFのマークを振り切りノーマーク。落ち着いてゴール左(竹内から見て)肩口に決める。ところが、即、表彰かと思ったら、長野の連盟のお偉方がなかなか来なくて、結局、表彰は10分過ぎになってしまう(この後、花束を掲げる姿が見られらのですが、「祝 竹内300P」のメッセージボードを掲げてしまい、シャッターチャンスを逃してしまいました。これで勘弁してください。
9:11 K5 Highsticking
竹内の表彰が行われないまま、クレインズにPPのチャンスが転がり込む。しかし、敵陣に攻めこむまでは良いのだが、合いも変わらずの拙攻でシュートを1本も打てず。特に、ディックの動きがひどい。パックを回している中でポイントの位置に居るジョーにパックが回ってくる。シュートコースには岩崎しか見えないのである。いままでのように、思い切り良くシュートを放って欲しいのだが、シュートフェイクだけでことごとくパスに拘る。確かに、パス回しで岩崎をかく乱し、岩崎を逆サイドに振ってオープンネットに叩き込みたいという意思はわかる。しかし、そこに至るまでの正確なパスが通らない以上、正対されていても「ガチンコ勝負」でシュートを思い切りブチ込んでほしかった。止められる確率は高いが、ジョーのシュート力ならその確率は下がるのではないか?。その思い切りの悪さに憤りすら覚える。しかし、決まらないものは決まらない。それでもリードしているのだから、と大目にみているとなんと400試合出場を明日に控えた中村にミスが出てしまい、それが失点に結びついてしまう。
12:23 束の間のリードだったか G75←30←9
コクド陣内のK9からのタテパスをブルーラインでカットするはずだった中村。しかし、こともあろうにそのパックをクリアミスしてしまい、クレインズ陣内に流れ込んでしまう。その裏を奪う形でK30がパックと共になだれ込むと、ほぼ同時にブルーライン付近のゴール正面に入ってきたK75にワンタイムシュートを打たれる。それがロブの右脇をあっさり抜かれてしまう。う〜ん、こういうミスは...。
17:06 C3 Holding
コクド2つ目の攻めに翻弄され続け、最後はその攻めに耐え切れず後ろから抱きかかえて、ひきずり倒してしまう。コクドの出足の速さ、パス回しの早さ、各プレイヤーの運動量、全てにおいてコクドが上回っている展開は変わらない。それでも、PKでの失点を防いでいるところは、1000歩譲って誉めるべきか?。竹内の300P達成をこの目で見たにも関わらず、不満の残る2ピリが終了。
Shots on Goal:K7、C11。
(3)第3ピリオド
これまでの反省からか、立ち上がりからクレインズがコクド陣内でいい動きを見せる。
30秒過ぎ、竹内がゴール左(竹内から見て)の角度の薄いところからシュートを放つ。
2分過ぎ、コクドの自陣でのパスミスにつけ込み、山野→史郎と渡ったパックをゴール左(史郎から見て)からシュートに持っていく。そのリバウンドをゴール前で待っている匡史。状況は整っていたが、さすがに岩崎、リバウンドを出さず。
ところが、コクドのクレインズ陣内での攻めは変わらなかった。そして、クレインズの守りも改善されなかった。
3:32 勝ち越される G12←75←71
敵陣から持ち込まれ、ブルーラインをあっさり越えられる。その間際で4つ目から1つ目にクレインズはシフトチェンジしたのだが、気がつくと、K75にフリーでゴール前まで切り込まれシュート。ロブ態勢を崩しつつもセーブしたがリバウンドを出してしまい、そこに飛び込んできたK12に叩かれる。何故、5人対5人なのにマークを外してしまうわけ?。何故、ゴール前まで簡単に切り込まれてしまうわけ?。他の選手はマン・ツー・マンで動きを封じられ(或いは封じて)ていたので動けない。しからば、1対1で絶対に負けてはいけないのでは?。なんか、去年までよく見せられたクレインズに対するコクドの得点パターンに完全嵌っている。しかし、同じ場面を立て続けに見せられるとさすがの私もキレますわ。
4:07 情けない... G5←13←16
自陣でのフェイスオフを奪われると、至るところこれまたでマン・ツー・マンで動きを封じられる(封じている)中、何故か、ブルーライン上でパックをもらったK5だけがフリー。じっくり狙いを定められゴール正面からシュート。グラブハンド肩口に決まるならまだしも、グラウンダーでゴールを割られてしまうというのもいかがなものか?。No.1ゴーリーのロブでもこのシュートは止められないのか。勿論、フルストレングスでノーマークのプレイヤーを一人作ってしまったクレインズの守りにも問題はある。それを立て続けに見せられる方はたまらない。
この連続失点でクレインズは息の根を止められた。攻められず、コクドの攻め込みを自陣で待ち構えるという「完全なる受身の守り」にならざるを得ない状況にまで追い詰められる。もはやこれまでか、と諦めかけていたが、一瞬のスキをつき竹内がニュートラルゾーンから本部席サイドからブルーラインを越え、スロットエリアに入る。それに呼応するようにダーシがDFのマークを引き連れながらゴール前に入ってくるネオ2−1隊形。竹内からのセンタリングがダーシに通った。
9:23 1点差に迫る G20←32
何故、それを先にやらんのじゃ。
再び試合は膠着状態に入るも、コクドは無理に攻める必要はなく、クレインズ陣内でパックをキープし時間を稼げばよいのだ。当然、そんなコクドのプレーを黙って見過ごす訳には行かないとばかり、K16に対して賢吾がしつこくマークを続けていたが、そこからパックを奪うと3−2隊形でチャンス到来と思いきや笛。
12:18 C3 Holding だけならまだしも、Unsportsmanlike
Conductでダブルマイナー
これから同点に追いつかねばならないという時に、4分間ものキルプレーを強いられる。しかし、この絶体絶命のピンチを再三のクリアで無失点に切り抜けると、逆に、
16:23 K16 Highsticking
逆にチャンスが転がり込んでくる。しかし、前述の通り、「もっとシュートを」という願いを無視するかのようにパス回しに拘るクレインズ。それで点が入るならその攻めも認めるが、シュートも打てずパスカットされてしまっては...。ここでも、ジョーが「勝負」をかけてくれず、パックをフリーでもらい、岩崎と1対1(距離はあるが、シュートコースに邪魔者は居ない)なのに、シュートを打たずにパスを出す。それが貴方
の持ち味なのか?。結局、同点に追いつくチャンスを潰し、時間は残り1分を切るものの、自陣でコクドにパックを壁際でキープされるる始末。ようやくパックを奪い6人攻撃をかけたのが残り40秒。執拗にコクドゴール前にパックを集める。ゴールネットは揺れるが、いずれもサイドネット。そして、残り5秒でゴール前で合わせたパックも岩崎にクリアされると万事休す。
Shots on Goal:K8、C10。
スカイAによるスリースターは、1st:K12、2nd:K30、3rd:C32。
5失点中4失点が自陣での守りに穴が出来たところを突かれる始末。「守り」を重視しているチームならば、このような失点は完全に封じ込めなければならないのでは?。12月15日の試合のコピーを見せられた感じでした。いや、それ以上に3ピリの連続失点は「格好悪い」ことこの上無し(思いっきり叫んでやりましたわ「格好悪いぞ、クレインズ!」って。掛けてあげる言葉がこんなに情けないものしか無いというのも悔しかったですわ)。
やっぱり、こんなもんかい、クレインズ!。
4点5点で試合を争うチームだったんだっけ?。