第38回日本アイスホッケーリーグ レギュラーリーグ後期
2月1日(日)コクドVS日本製紙クレインズ(2回戦) 観戦記
(サントリー東伏見アイスアリーナ)

(0)プロローグ
 どうもクレインズの選手は大半がインフルエンザにかかっているとの情報...。それは気の毒なことだが、日程に待ったは効かないし、ましてや負けた理由にもならない。折角、世間がアイスホッケーに目を向け始め、観客が増え始めてきている今、チームとして一見達に「訴えるものが出せるか?」。それよりも、クレインズが本当にアジアリーグという大会を制したチームなんだということを認識してもらえるのか?(一見さんにそこまで求めるのは酷か)。いずれにせよ、今日負ければ、前期同様、王子とコクドのマッチレースになってしまう。吐こうが、血を流そうが、なんとしても勝たねばならない。

【クレインズ】
30−31
32−20−18−33−23
71−47−10−7−34
8−19−14−22−77
13−21−24
昨日、シフトが少なかった史郎が欠場。代わりに樺山が復帰し、本来の2つ目が戻る。残念ながら、辻と飯塚の出場はなし。

【コクド】
44−31
18−33−75−11−5
22−77−9−37−28
24−26−8−88−2
12−40  −43

レフェリー:ホッカネン
ラインズマン:小野(健)、高橋(剛)

(1)第1ピリオド
今日も立ち上がりからコクド1つ目がクレインズ陣内で攻め続ける。というより、フェイスオフを3度取られ、外から2本、ゴール前に出されて1本。わずか開始45秒で早くもシュート3本を浴びる。1つ目同志に力の差(というより、えげつなさという意味での差)を感ぜすにはいられない。

 1:13 K9 Hooking

ようやく自陣でパックを奪い、攻めあがっていこうとラアンが敵陣に入ろうとした矢先に、後を追っていこうとした原武が倒された。「いただき」と思ったら、

 1:13 C34 Unsportsmanlikeconduct

ダイビングを取られてしまった。その程度で倒れる方が弱い、ということなのかホッカネン。

3分、放り込んだパックを処理しに行ったK44が出したパックを詰めていたライアンがベンチ側フェイスオフサークルで受け止め、逆サイドにパスを出すも樺山のシュートは枠から外れる。

5分過ぎ、敵陣ブルーライン上でのパックの競り合いに勝ち、ジョーがシュート。リバウンドをダーシが叩くもK44が横転しているところにシュートが飛んでいってしまいゴールを割れない。

立ち上がりこそ、危ない場面が見られたが、4on4で攻めに守りに走りまくったところで体が動いてきたのか、昨日とは違うクレインズの動きの良さが見られる。攻めに関しては...。
しかし、自陣に放り込まれた後の守りとなると、これが見ていて辛い。ボード際での競り合いでパックを取れない。クリアしたかと思えば早い集散でブルーラインを越えさせないコクドDF。それがモロに出てしまった6分過ぎ、由宇があと少しスティックを伸ばせばクリアできるところにパックはルーズで流れているが脚がもうない。結局、コクドに取られてしまうと短いパスを2つ通した時点でスロットにK18が一瞬フリーになってしまった。

 
6:36 あと一歩が出なかった G18←11←33

流れは決して悪くなかったが守りに回ったときの脆さが解消されていない。

 6:55 K22 Interference

すぐさま同点に追いつくチャンスなのだが、見せ場と言えば、ブルーライン中央で樺山がハンドリングミスを犯し、K77に突かれノーマーク。目を覆いたくなる場面だったが、次郎がナイスセーブでシュートハンドゴールを防ぐ、という見せ場。シュートゼロ(逆に守っているチームがシュート1、おい!)。何故、パックを奪われたか、パス、パス、パスで回し続けてたから。シュート打たなきゃ点が入らないのに、こういうPPをいつまで見せ続けられるのか?。

 10:01 K11 Tripping

コクドもクレインズ陣内で優位に立っているのに、パックを奪われた後、敵陣に走っていく匡史を引っ掛ける必要もないと思うのだが...。
それはそうと、2度目のPP。また同じようなPPを見せられるのか。どうしてシュートを打たないのか?。D−Dで左右に振っているのにワンタイムで打って崩すとかしないのねぇ、と思ったところに、ようやくフォスターがブルーラインからシュートを浴びせると、リバウンドがゴール正面に出ている。

 
10:42 打てばわかるさパワープレー G7←33

きっちり詰めてきたジョーがリバウンドを流し込むと、フォスターのシュート&ゴール前に入ってきたライアンのプレスも効いていたのか、K44はおっちゃんこ状態。態勢不十分でセーブできず同点ゴールが決まる。

これでいけるぞ、と思った矢先、

 
11:22 すかさず失点 G12←24

これは情けなかったよ。放り込まれたパックがゴール裏に転がってきているのに、誰も行かないんだもん。で、次郎がクリアするも、出したパックをフォローできず相手に取られる。確かに相手の体を抑えに行っているのはわかるのだが、接触しているだけで動きを殺していない。結局、K24にゴール前まで突進を許す。仕方ないので次郎がフォークチェックで凌ぐも、そのパックまでK12に奪われては次郎も可哀想。フォークチェックで前のめりに倒れてしまった次郎をあざ笑うかのようにパックはゴールの中...。昨日、ベタ褒めした3つ目ですら、守りに回るとこの有様。

 12:52 K Bench Minor(#12代行)

コクドベンチから不服を唱える声が出たのか。転がり込んできた3回目のPP。前回のPPが決まっているだけに、シュートもそれなりに打っており手数は出ているが、ゴール前の詰めがあと一歩足りない。

16分過ぎ、自陣で苦労しているクレインズだったが、コバと勇が踏ん張りパックを生かすと、博史が拾い素晴らしいスピードでニュートラルゾーンをあっと言う間に抜けていく3on2。しかし、わずかに太郎の入りが早くオフサイド。久々に守りから攻めへのつなぎがうまく行った場面を見た。

18分過ぎ、ワンパスで2on1となるも、ヒデが懸命のセービングでシュートブロック。

Shots on Goal:C12、K18
攻めは昨日よりかは改善された気がするが、守りがまだまだダメ。どうしてもコクドのえげつない動きを止められないのが気がかりだ。

(2)第2ピリオド
開始早々、自陣から攻めあがっていく雅俊がベンチ側からブルーラインを超えたところでホイッスル。オフサイドか、と思ったら、本部席前でもみ合ってる2人。

 0:18 K33/C20 Missconduct

双方共にアンスポやラッフィングではなく、ミスコンにされたのは、「お前ら頭冷やせや」というホッカネンの意図が伺える。「どーでもいいところで流れを切るな!」って事なんだろうな(その後、1つ目のCFには酒井が入る)。

その後、時計がなかなか進まない。それは、1ピリと同じようにコクドがクレインズ陣内で再三フェイスオフを奪い、シュートを浴びせていたから。ここでも30秒間に3本のシュートを浴びる。

立ち上がりの「不安」を凌ぐと、クレインズに流れがやってくる。

2分過ぎ、コクド陣内に攻め入った2つ目。一旦攻めを切られパックをクリアされる寸前、ブルーラインで樺山がパックを止めると、交代で入ってきた博史が勢いよく突進しパスを受ける。そのままシュートを打って欲しかったが、逆サイドに入ってきた匡史にパスを出してしまう。シュート態勢が充分だったのは博史のように思えたが...。

4分過ぎ、今度は2つ目が連続攻撃、ライアンがさかんにパックに絡んで行き、パックを支配するもコクドの守りも堅くシュートまで行かない。

5分過ぎ、今度は3つ目。博史と太郎がゴール裏でさかんにパックをつなぎ、ターン&リバースでコクドのDFを翻弄するも、ゴール前までパックを出すことはできず。しかし、敵陣でのパック支配率は明らかに上がっている。

しかし、6分過ぎ、自陣での守りに回るとボロが出る。K40のラップアラウンドを誰も止めに行かず、正面に回りこまれ次郎と1対1。そこにようやくDFが飛び込んでくるも、

 6:18 C77 Roughing

「次郎任せ」にしちゃだめだよ。
本日最初のコクドのPP。早いパス回し、正確なパス、そしてタイミングの良いシュート。ゴール前でのブラインド。クリアされてもあっさり入り込めるパスワークとスピード。敵ながらアッパレのPPにクレインズはひたすら耐えるのみ。

10分過ぎ、竹内が久々に巧みなプレーを見せる。コーナーでパックを拾うと、DFへの戻しパスを意識させつつ、ゴールライン上を切り込み横からねじ込むと見せかけてラップアラウンドに切り替え、回り込んでバックハンドシュート。しかし、K44に読まれていた。そのパックをコクドがクリアしアイシングとなってコクド陣内本部席側でのフェイスオフになる。
ここまでの試合の印象をメモしていた私は一瞬リンクから目を離していた。「パックは持っているけど決定的なシュートが打てない(打たせてもらってない)」みたいな書き込みをしていたその時、歓声が上がった。

 
10:26 技あり!同点ゴール G71←47

アイスホッケーを見始めてかれこれ30年。ゴールシーンを見逃すとはなんとも不覚。顔を上げたらライアンがゴール右手前でスティック上げていた。おそらく、樺山がフェイスオフでパックを前に出し、そこに飛び込んでいったライアンがゴール右(攻撃視点)横からねじ込んだと推測した。後でゴール裏で見ていた東京サポ軍団に聞いてみたら、ほぼ当たりだったようだ(今日の試合がスカイA放送の試合で良かった)。というわけで、同点。

明らかにクレインズに流れが来ている。自陣での守りが極端に減り、攻めている時間が長い。今日は昨日とは違う結果になるはず...。

 14:17 K88 Roughing

これも、コクド陣内に流したパックをボード際に沿って追っていった竹内か雅俊がK88に潰される。敵陣に入っていくクレインズプレイヤーのスピードが上がってきているからこそ誘うことができた反則だろう。そして、

 
14:54 流れを掴んだか?、PPをきっちりモノにし遂に逆転! G47←20←71

相変わらずのパス、パスの連続でなかなかシュートを打ってくれないスペシャル1つ目。フェイスオフサークルのベンチ側に近いところにダーシ。ポイントの位置にライアン。中央に樺山。3人でパスを回し続けていたが、ライアンがダーシの位置に回り、ダーシがゴール左(攻撃視点)後方にポジションを変えたところでラインアからダーシにパス。その刹那、ゴール左手前のスロットにできたギャップに入ってきた樺山へパス。ワンタイムシュートはゴール右を綺麗に抜いた。こんな鮮やかなゴールを決めたいんだろうな、この人たちは。だからパス、パス、パスなんだろうな。確かに鮮やかだった。でも、1点はどんな形でも1点だということをこの後思い知らされる。

 15:21 わずか27秒間のリード G9←77←22

どーして得点直後に失点するかなぁ。ゴールが決まって浮かれているんだろうか?。どうも、チェックが遅れ気味になってるな、と思ったらK77がポイントの位置からゴール前へ少しにじり寄ってシュートを浴びせる。しかもフリーで。そこは次郎がブロックするもグラウンダーのシュートはリバウンドを誘う。その思惑通り、逆サイドにリバウンドが出てしまうと、そこに入ってきたK9に叩かれ典型的なシュート&リバウンド。っていうか、リバウンドまで叩かせるってどういう守りしてるのか?。

 16:56 K18 Highsticking

それでも、クレインズがニュートラルゾーンでの積極的なチェックがコクドのパスミスを誘い、ダーシがターンオーバー。敵陣に入りシュートかパスか、というところで後方からチェックを食らう。突き放す絶好のチャンスだったが、なんと、ジョーとフォスター間でパスミス発生。ジョーの足元にパス出すんだもん。ジョーもK77の絡みに必死に抵抗するも、スティックでパックを突かれ出てしまったところにK40が走り本日2度目のノーマーク。「やめてくれー!」という叫びが伝わったか、またもや次郎がブロックしまたもやショートハンドゴールを免れる。そんなことしてると「流れ」がどっかにいっちまうよ、と思ったら、

 17:34 C47 Slashing

ゴール前でポジション取りに一生懸命だった樺山へK33が挑発。手を出す。そこを樺山がスピアリング気味にスティックを出し抵抗する。結局、報復に取られPPが消える。チャンス潰えたか、と思った19分。ニュートラルゾーンに転がってきたルーズパックにダーシが素早い反応から飛び出すとノーマーク。ここで決めればコクドに与えるダメージは1点以上の重みがある。「決めてくれ!」、真っ直ぐ突進するダーシ。グラブサイドを狙ったパックはタイミング良く差し出されたK44のグラブに綺麗に捕らえられる。

結局、40秒ほど残ったPKを守りきり2ピリ終了。

Shots on Goal:C15、K11

得点直後の失点...。かえすがえすも悔やまれる。3ピリをリードでスタートしたかった。そうすれば試合を優位に進められるはずだったのだが...。

(3)第3ピリオド
不安が的中した。開始早々の30秒過ぎ、K18のラップアラウンドを止められない。何故簡単にフリーにさせてしまうのか?。ゴール前まで持ち込まれたパックをクリアできず、次郎の背中越しが「がら空き」になっているところにパックが流れ、K75に押し込まれた。でも、その時点でゴール右脇にK33が立っていて足は明らかにクリーズ内。本部席に戻りつつラインズマンからの話を聞きながら、本部席に顔を向ける。程なく、手が横に広がった。ウォッシュアウトだ。「ハンド」で押し込んだとのこと。
助かった。しかし、本当にそれで良いのか?。守りはどうした?。

その後、1点を争う膠着した展開に双方とも「守りあい」の状態が続く。

8分過ぎ、コクドにカウンターから2on1を作られるもジョーが懸命に戻り、シューターと共にゴールに突入。
直後、ライアンが自陣ブルーラインでパックをはじき出し、自身も大股スケーティングで突進。ボード際を走ると中央に走りこんできた樺山にパス。ワンタイムシュートはブロックされるも、態勢を崩したK44。リバウンドがゴール正面からブルーラインに向かって流れている。そこに由宇が飛び込みシュート。しかし、態勢を崩しているK44の肩に当たり勝ち越せない。

しかし、この攻めを最後にクレインズはその後、しばらくの間、自陣での守りを強いられることになる。

9分、10分、12分、13分と自陣でコクドの攻めに、初動が遅れていくクレインズの守り。2on1、コーナーからゴール前へのセンタリング、タテパスを使ったワンタイムシュート、ラップアラウンドから逆サイドにパス。いずれも次郎が好守を見せ、ピンチをいずれも潰してきたが、明らかにクレインズの動きがおかしい。また「次郎任せ」の守りが続くのか?。

 
14:15 耐え切れず G77←12←9

パックキャリア(K12)に対するマークが甘いんだよね。シュートを浴びるもクリアできるクレインズのプレイヤーは次郎以外誰も居ない。逆サイドから難なくパックを放り込むK77。もうギブアップか?。勝ちたくないのか?。負けられないじゃないのか?。しかし、

 
15:31 駄目を押される G24←2

相変わらず自陣からパックを出せないクレインズ。脚が出ていないのだから仕方ないのだが、ようやくパックに触っても、大きくクリアできない甘さを突かれてしまう。ブルーライン本部席側から出る寸前のところでK2にパックを止められると、そのままブルーライン沿いにパス。中央から放たれたシュートは、次郎も(クリアできたものと思い)虚を突かれたのか止めきれず。いとも簡単にゴールラインを割ってしまった。

これが今のコクドとクレインズを象徴しているかのようなゴールだった。

その後も、クレインズは全く脚が出ず、K18にフリーでシュートを浴び、ゴール枠の上に当てられる始末。

このままなし崩しで負けてしまうのか?。何がアジアリーグチャンピオンだ。攻められっぱなしで手も足も出ないじゃねぇか。

しかし、クレインズというチームは訳がわからん。

 17:53 K40 Interfernce

ゴールクリーズ付近に飛んできたパックをクリアした次郎にK40が体当たり(って、誰か守ってやれよ)。

 17:53 C Timeout

そのままタイムアウトを取る。果たして意地を見せることが出来るのか?。
71−20−47−7−33でフェイスオフ。パックを奪い放り込むと次郎が上がる。しかし、パックを取られ戻りかける次郎。再度、放り込み、今度こそ次郎が上がったのが18:00。パックは本部席側コーナー奥で競り合いになっている。エキストラアタッカーは雅俊。全速力でゴール前に飛び込んでいった。その突進に合わせるかのように、いや、必ず出てくると信じて突っ込んでいったかのように。

 
18:06 今日も6人攻撃が決まる G18←71←7

よくコーナーで粘り、桑原が出したラストクロスパスも絶妙だったが、そこへドンピシャのタイミングで飛び込んでいった雅俊の突進もお見事。綺麗にネットが揺れる。

これでパワープレーが終わり今度はイーブンの状態で中央からのフェイスオフ。まず次郎がポジションに戻り、再び、71−20−47−7−33で挑むフェイスオフ。これをまたもや奪うと、放り込み次郎が上がったのが18:16。コクドに奪われそうになるパックを必死に競り合いに持ち込みコーナーからゴール裏でつなぐ。すると、ゴール裏でパックをキープしていたプレイヤーがするするとゴール左(攻撃視点)からラップアラウンド。双方のプレイヤーがひしめくわずかな隙間からみえたブレードから繰り出されたシュートは、

 
18:26 「宿命のゴールゲッター」、勝負強さを見せつけた執念の同点ゴール G18←71←20

K44のマタを抜き、パックがゴール内で小躍りするように転がっていた(直後、DFに潰され足首を痛めた雅俊。試合終了後のインタビューでは足にビニール袋をまいて冷やしていたか、温めていたかの処置を受けてた状態でスタスタと歩いて引き上げていったから、大事には至ってないとは思うけど)。
なんという試合をやってくれるのだクレインズは。それを何故、もっと早くから見せてくれない!。3ピリ終盤に勝ち越され、しかも駄目押し(普通そう思うよな)までされたその3分後、誰がこの「5−5で同点」というスコアになることを予想できるだろうか?。

直後のセンターサークルでのフェイスオフ。クレインズがパックを取り、放り込むと、なんと次郎がベンチへ走っていく。おいおい、もう同点だから6人攻撃は必要ないよ。「戻れ戻れ!」。たぶん、次郎自身も興奮していたに違いない。

しかし、残り1分、コクドが襲い掛かる。またも自陣で守勢に回ると脆いクレインズ。ピンチを迎えるも、

 19:58 C20 Tripping

ゴール前に入ってきたコクドFWを思わず引っ掛けてしまう。オーバータイムを考えると致命的な反則だが、仕方ない。残り2秒でクレインズ陣内のフェイスオフ。K44が上がり六人攻撃を仕掛けるコクド。しかし、パックは叩かれずタイムアップ。

Shots on Goal:C8、K20

(4)オーバータイム
しかし、クレインズは1分58秒間のPK。しかも3on4。
コクドは33−75−77−40の全員FWで「決め」にかかってきた。対するクレインズは71−23−33。

26秒、ブルーラインで待ち構えていたライアンがパックを奪い突進。決めに行くもK33が伸ばした長いリーチ+スティックでパックを払われる。それでも、構わずシュートまでもっていく気迫を見せる。
しかし、所詮は3on4。あっさりセットされる。何度も危ない場面を作られるが、ここは次郎が落ち着いてシュートコースを見極め、リバウンドを出さずきっちり止める。自陣からのフェイスオフが続き、時間も減らない。クレインズは47−23−7にシフトを変えるもコクドは代わらず。必死に守る次郎。そしてわずかな隙を縫ってパックを2度3度クリアし時間を稼ぐ。
1分58秒、ダーシの反則が解け、リンクに戻るも、コクドが本部席側ブルーラインよりやや内側に一人、その先にクレインズのDFを置いて、コーナーからゴール前に上がっていこうとするコクドFW。「パスが通ると決められてしまう」という状況。しかし、パックは無情にも通ってしまう。ゴール前でフリー。次郎が前かがみになりブロック。リバウンドを拾われ、中央のスロットに戻される。そこをシュートに行ったK75。「危ない」と思ったところにダーシが間に合いスティックを払いピンチを潰した。
その後、パックを奪ったダーシがトランジッションから攻めあがろうとしたところで、

 2:19 K75 Hooking

今度はコクドに反則だ。ピンチの後にやってきたチャンス。今度はクレインズが71−20−33−7で「決め」に行く。フォスターが敵陣に入りジョーとのD−DパスからPPが本格的にスタート。パスを回しシュートを浴びせるもブロック。パックはベンチ側コーナーあたりに飛んでいく。そこにライアンが飛び込んでいく。フォスターも加勢しに行っているようだ。自分の席からではベンチが影になって見えない。しかし、ブルーラインよりもやや内側、本部席側に残っているジョーが振りかぶっている。コーナーでパックを奪ったのか?。パックはその予想通りにジョーへ向かって流れていく。当然、ワンタイムでジョーに叩かれたパックは一直線にコクドゴールへ飛んでいく。

 
3:07 綺麗にブチこんだサヨナラ弾 G7←33←71

K44の左肩口をかすめ、ゴール右(攻撃視点)上に突き刺さったパック(帰り際にスカイAのモニタを覗き見していたら、ジョーが放ったシュートコースにK28と思われるコクドのプレイヤーがK44の前を横切るように入っていた。これがブラインドになったかも知れない)。と、同時に湧き上がる歓声、そして、ジョーの強烈なガッツポーズが炸裂!。ジョーを取り囲むクレインズプレイヤー。そして、グッタリと腰を下ろした私。「疲れた〜」。

Shots on Goal:C3、K5

ドラマだよ、これじゃまるで。勝つんなら、もっと楽に勝ってくれよ。って。
でも、その時私の頭をよぎったのは、4年前の第35回リーグ、釧路での対コクド戦で、クレインズは全く逆をやられた試合のことを思い出した。終盤まで3点リードしながらも残り3分で1点を失うと、立て続けに6人攻撃で追いつかれ、OTで破れた試合だ。ポジティブに考えるならば、そんなことができるチームになったんだなぁ、と考えられないこともない。今日のところは、クレインズもここまで来たか、というところで「勘弁」しておこう。
早く風邪治して、早くチーム状態(環境)を改善してくれ。

なお、試合の模様はウチのカミさんがデジカメを構え続けてくれたので、こちらからどうぞ。

GBP:1☆ K77、2☆ C71、3☆ K44

ただね、このスリースターは誰が見てもおかしいよねぇ。きっと5−3になった時点で決まっていたんだろうね。決勝点奪ったのはK77だし、ライアンは2点に絡んでるし...。でも、まさか同点になるなんて思ってなかったんだろうな。誰が決めたか知らないけど。いくらコクドのホームゲームであっても、決勝ゴールを決めた人が3☆にも選ばれないなんてどう考えてもおかしい。K44だって、31ショットで6点取られてるんだよ。試合がひっくり返ってもスリースターを変えようとしない。狂ってるよ。そんなにK77に賞を取らせたいのかい?。JIHLの試合速報にも、「ゲームベストプレイヤー」の名前を記載してないし。恥ずかしくて書けねえんだろうな。クレインズを応援しているから言う訳じゃないけど、どう考えてもおかしい、と「思わない人たち」に失望したよ。ゴールした、しないっていう記録とは違うものだから、今から訂正してもいいんじゃない。それぐらいの器量を持ち合わせてないと、折角集まってきた客を手放すよ。

あんまり文句ばかり言ってると女々しいから、もうやめとこ。


次はきちんと60分で勝ちなさい!。
残り2分で追いつける「根性」があるのなら、その気持ちを1試合通して「根性」ムキ出しにして戦いなさい!。「勝っても相手に勝ち点1を与えてしまっている=優勝するために縮めなければならない差がなかなか詰まらない→いつまでも勝ったからって喜んでいる場合ではない」

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