2008.09.28 14:00〜16:36 釧路・釧路アイスアリーナ
アジアリーグアイスホッケー2008〜2009レギュラーリーグ
日本製紙クレインズ 対 西武プリンスラビッツ 2回戦


オールメンバー
【日本製紙クレインズ】(black)
42清川-31大嶋
28ティリー-3伊藤賢吾-75ユール-12フェアチャイルド-18伊藤雅俊
23大澤-7ディック-24飯塚-20三谷-11西脇
2外崎-34原武-14佐藤匡史-21酒井-17飯村
33鬼頭-37角田-19佐藤博史-27石黒-47久保

【西武プリンスラビッツ】(white)
20片山-31松本
22大久保-19ローチフォルト-16小原-33パーピック-10神野
5宮内-43河村-12内山-14田中-18鈴木
3山口-74河合-8今-24増子
6山田-11川口-30石岡-40藤田-21坂上
今日もS33が1つ目と3つ目にダブルシフト。

クレインズが移籍後初マスクとなる清川を起用すれば、西武もS39をベンチに入れずS20を起用。

レフェリー:山内
ラインズマン:千葉、三本

第1ピリオド
00:00 GK in C42/S20

西武が立ち上がりから激しい当たりとパックキャリアへの早い出足でクレインズの攻めを、いや、その場面場面でのプレーを思い通りにさせまいとする積極果敢な動きに、クレインズは注文通り嵌ってしまい、気がつけば押し戻され、自陣から作り直そうとするも、タマ出しのDFからパスを貰うはずの左右のウィングが潰されてしまう。では、中央を使おうとタテパスでセンターが走るも、その時は左右のウィングが低い位置でスピードを殺されているのでパスする相手が居らず、対峙するDFは迫ってくるはで、仕方なく放り込むも、それを先に処理するのは相手DF。今日も苦しい試合になるなぁ、と思われた矢先の4分にあっさり失点。

04:24 西武1点目 G14(backhand/右60°/4m)←A18←12
昨日から動きに冴えを見せているS14に今日もやられる。それ以前にダンプされたパックを自陣奥のコーナーで先に相手に取られるのを今日も見ているしかないクレインズの守り。無理に接点に飛び込まず、パックキャリアの動きを封じて、自分達が自陣から早い攻めを作りたい、という意図は判るのだが、パックキャリアへのマークが外れてしまうようでは、早い攻めもヘッタクレも無い。最後は、左サイドでS18のサポートに来たS14が一旦高い位置に逃げDFを使うと思わせておいてクレインズのマークにミスマッチを生じさせ、結局自分で再度スロットまで切り込んでいくと誰も付いていけず、清川がS14に対して正対していこうと右から左にシフトしていくも、S14のスピードには勝てず、もう一歩回り込まれたところでバックハンドシュート、これがキッチリ清川の左肩口を捉えていた。正直、「巧い」って思っちゃたもん。

こうなると負の連鎖が始まる。

07:52 C20 Boarding
西武の2つ目と対峙するクレインズの2つ目が、ここでも自陣でかき回されしまう。そもそも、それ以前に自陣から前に出したパックに対し、S12と大澤が競争になるも、抜かれてしまい正面まで切り込まれたところから始まっている。直後の自陣でのフェイスオフも相手に奪われると、パックを連取され後追いを強いられる。なんとか局面を打開したいという気持ちは分かるが反則承知で動きを封じに行っては身も蓋もない。

09:35 西武2点目 G40(reflection/左30°/3m)←A22←19
で、もれなく失点。
イーブンでも優位に立たれているのに、PKでどうやって西武の動きを止められるのか?。パックが西武の思いのまま自由自在に扱われクレインズはボックスの中で懸命に動き回るも殆どパックに触れないまま、守りが小さくなったところを遠目から強烈なシュートを打たれる。これがゴール左手前の混戦の中に飛び込み角度が変わって失点。

直後、浮き足だったかのように自陣でのユールが出した横パスを相手にカット。ゴール正面から強烈なシュートを浴びてしまう。
更に、ジョーが自陣でパックをキープし、前に出そうとするもコースが無く、一旦、背走しゴール裏を回ってリスタートしようとしたところをS14に狙われ、自陣左コーナー付近で体を入れられパックを奪われる始末。

10:45 C7 Slashing
そして、反則を繰り返す。
今日は一体何点入れられてしまうのか?。ここで失点すればズルズル行ってしまいかねない大事な場面だったが、ここで西武が緩んでくれた。攻め自体は先のPPと変わらず厳しいものだったが、なまじクレインズの守りが小さくなるのと、パックキャリアが回りがよく見えていることと相まってゴール前でより確実に点が入るコースにパックを流し始めた。これが、クレインズにとっては助かった格好になった。外からズドンと打たれてしまった方が怖かったのだが、リフレクションを狙ったパスやシュートを西武が合わせ損なってくれたために、ルーズになったパックをクレインズが処理できる形になってくれた。

なんとか命拾いしたクレインズだが、まだまだ敵陣でパックを繋いで、という形には程遠く、攻めも単発で終わる場面が多い中、

16:22 S16 Slashing
久々にゴール裏の混戦でパックを拾った西脇がラップアラウンドを仕掛ける。しかし、これは横に流れ攻撃の芽が潰えたかに見えたが、飯塚がフォローへと飛び込んで行ったところにスティックが出た。ここまで明らかに劣勢ではあるが、PPとなれば多少事情も変わる筈とばかりに、早い段階でゴール横のプレイヤーにパックを回しそのまま真横から肩口、或いは足元からねじ込もうとゴールにパックを集める。一旦はクリアされるも雅俊が単独で中央を切り込みゴール前まで突進。シュートまで持っていくもブロック。流れが良くない中で、じっくり攻めずにゴールににじり寄っていくという意識が見えたのは良かったと思う。

Shots on goal:C7,S10
ただ、総じて見ると良いところ無し。攻め込まれパックに絡まれ、取られると好き放題にパックを回され耐えられず反則。失点。パックに向かってチャージし、取ったらとにかく繋いでゴールに向かっていく。絡まれても撥ね退ける。実にドロ臭いホッケーをやられてしまい成す術無しといった感じ。華麗なパス回しもフォーメーションもへったくれもあったもんじゃない。よくぞ2点で抑えたという感じ。

インターバルの間に、本部席前のボード破損が発見され、2ピリの開始がやや遅れる。


第2ピリオド
開始早々、昨日のクレインズ3点目を再現するかのようなチャンスが訪れる。自陣から素早く出したタテパスが雅俊に通ると、西武の最終ラインがセンターラインあたりで止まっているのを見て、その裏にパックを出すと既にブルーライン付近に居たユールが受けてノーマーク。起死回生のカウンターが決まる、かに思えたが今日もユールがノーマークを決めきれない。

22:16 S14 Unsportsmanlikeconduct(Missconduct)/C23 Roughing

パックとは全然関係無いところで揉めていたが、その前にボード際の競り合いで大澤に反則。で、何故か相手にミスコン。
正直、このPKは厳しかった。
1ピリ2点目の攻めを再現するかのような西武の執拗な攻めの前に、もはやクレインズはシュートを打たれるのを待っているしかないところまで何度も追いつめられる。シュートをなんとか止めてリバウンドを先に処理するか、パスミスを祈るしかない局面だったが、ここは清川を中心に全員がひたすら耐えて守り切った。事実、西武にもパスミスがあり相手にも助けられた。

26:32 S33 Interference
で、助けてもらったついでに不用意とも思える反則。
相変わらず自陣から前に出るのに苦労しているのを分かっていると思うのだが、ボードを使ってパックを前に出し、自身も相手の裏に出ようと前進しているクレインズプレイヤーを止めにかかる。裏に出たとしてもクレインズが数的優位な場面にはならなかったのにね。

27:23 クレインズ1点目(PP+1) G3伊藤賢吾(reflection/ほぼ正面/2m)←A12フェアチャイルド←75ユール
この反則が結果的に流れを変えたかのか。
敵陣でセットすると、ゴール正面ブルーライン際のティリーがシュート。しかし、リバウンドが出るかと思われたシュートは枠を捉えずエンドボードに当たってゴール裏で転々。これをユールが拾ってフェアチャイルドにつないでゴール裏を左から右へ抜け、右フェイスオフサークル付近まで再度上がるとすかさずシュート。シュートの弾道はS20のキャチングサイドを捕えていたが、この弾道に対しフェアチャイルドとポジションチェンジする格好でゴール前に入っていた賢吾がブレードを出し角度を変える。

よもやの反撃開始、かと思われたが...。
1ピリに作った西武のドロ臭いホッケーの前に、クレインズはやはり苦しむ。得点直後の失点が一番キツイのは分かっていると思うのだが、8分過ぎ、ダーシが自陣から出したクロスパスをブルーライン際でS12にカットされる。そのまま振りかぶったS12。正直、目を覆いたくなったがここは清川が冷静にパックを見据えグラブを下から上に掬い上げるようにキャッチし難を逃れる。

どうも西武の2つ目にしてやられているクレインズがここへ来て、相手の2つ目に1つ目を当て、しかも3つ回しにした。ただ、当て方を変えても直に結果が出るとは限らない。ここまで作り上げた西武の流れを崩すとしたら、当て方を変えても、ひとまず西武の攻めを耐え続け、相手のミスを待ち、数少ないチャンスを確実に生かすしかもはや道はない。

それが、ようやく終盤に来て実った。

15分過ぎ、久々に自陣から早いリスタート。賢吾のタテパスをブルーライン中央で雅俊が斜めに切り込む形で受けるとそのまま突進。対峙するDFを交わすべく左から回り込もうとするも失敗。チャンスを潰したかに見えた直後、

35:48 クレインズ2点目(EQ) G12フェアチャイルド(wrist,direct/左45°/7m)←A18伊藤雅俊←3伊藤賢吾
雅俊が置いて行ってしまったパックをフェアチャイルドがまるでドロップパスを処理するような感じで後ろから入りこむといきなりシュート。これがやや腰を浮かしてしまったS20の嘘を突く格好でゴール右ポストに当たり、軽やかな打撃音を残してパックがネットに吸い込まれた。

36:56 S33 Charging
流れというものは恐ろしいものである。
ここまでほぼ完璧な形でゲームを作ってきたのになぜ同点に追いつかれるんだ、と言わんばかりの形相で攻め上がっていくも、結局、パックをクリアされると、そこに狙いを定めるかのごとくぶちかます。不用意な反則だ。

38:33 クレインズ3点目(PP+1) G24飯塚(wrist/右45°/6m)←A20三谷←11西脇
転がり込んできたチャンスを今日はきっちりモノにした。
左サイドでダーシと西脇のポジションチェンジがうまくいかず、パックがこぼれクリアされかけたが懸命にブルーライン際で踏ん張る。そこへ人をかけていく西武。ここを凌いだダーシが右サイドにパスを出すと、それを待っていた飯塚がフリーでパックを受ける。右サークル周辺はノーマーク。左サイドの攻防に人が寄ったせいもあり、飯塚の前に遮るものは無い。瞬時に放たれたシュートは糸を引くようにゴール右上スミのトップに突き刺さりボトルが綺麗に跳ね上がったファインゴール。
これで、遂に逆転。

直後のフェイスオフを取ると左サイドをユールが走る。明らかに西武の守りが浮足立っているところを突いて、パーサイドの雅俊との2on1になる。しかしS20にブロックされてしまい畳みかけることはできず。

Shots on goal:C7,S6
耐えに耐えた結果、まさかの3連続得点で一気の逆転。こういう試合は是が非でもモノにしたい。3ピリも耐えて耐えてるしかない。


第3ピリオド
私はもう3つ回しで行くのかと思ってた(S33のダブルシフトも抑えられるはずだし)。それも相手の1つ目に2つ目を合わせる形で行くのかと思ってたのだが、何故か相手の1→2→3→4に合わせて1→2→3→4をシフトしていく。良い流れを作りかけたのに、なんでシフトを元に戻すんだろう。3つ回しができる程、既にスタミナを消耗していたのか?。

なんか引っ掛かる感じがしたのも束の間、4分に博史が魅せる。ニュートラルゾーン右サイドでパックを持っていた飯村がパーサイドに走り込んでくる博史めがけてフリップパス。これを拾った博史がそのままDFを引き連れ突進。最後は交わしてゴール正面に切り込みゴール右スミ足元を狙って軽くパックを上げる。決まったかに思えたシュートはS20のグラブに一瞬早くすくい取られる。

明らかに1ピリとは動きが違う。互角以上にクレインズが渡り合い始めた。だからと言って安心した訳ではないが、このまま最後まで脚が動けば少なくとも負けることは無いのではないか、と思った矢先、信じられない場面を目の当たりにしてしまう。

45:29 西武3点目(EQ) G21(direct/ほぼ正面/6m)←A30←6
ダンプインされたパックは左サイドのコーナーフェンス(アクリル板の方)を伝わってゴール左後方に落ちると思われた。ところが最初にコーナー当たった時点で角度が変わり、もう一度コーナーに当たる格好で跳ね返ってきたパックは、先を見越してゴール裏で待っていた清川を無視するかの如くゴール前に転がっていく。勿論、ゴールはガラ空き。先に、クレインズのプレイヤーが入ってとりあえず弾き出せば事無きを得たかもしれないが、背走する側<前進する側、となり先に叩かれてしまう。運が無いと言ってしまえばそれまでだが、わずかでもバックチェックが効いていれば...。早い出足をやり過ごすには早く処理すべしとばかりにパックの行き先を予知し、次のプレーに繋げようとした結果のまさかのイレギュラーバウンドであえなく同点に追いつかれる。

48:49 S6 Tripping
だったら取り返せばいい。苦しい中、いい場面を作ってきた博史がやはりゴールへ切り込んで反則を拾ってくる。PPに出ないプレイヤーがチャンスの糸口を作ってきたのだ。「決める人たち」がきっちり仕事をしてくれれば何の問題もない。
が、同点になってから西武が息を吹き返したかのように守りで見事な集中力を見せる。クレインズの攻めも決して悪くなかったが、難があるとすれば2つ目のデキがいま一つなのが気掛かり。

その後は、双方が守りを固めるも、自陣でのパック処理で優位に立ち、素早いトランジッションから相手の戻り遅れを狙う形が出始める。

52:41 S43/C75 Slashing
この反則もクレインズが自陣から早い攻め上がりで賢吾が自ら右サイドを上がっていくと西武の戻りが遅れ左サイドを走るユールが抜け出し2on1。決死のダイブで賢吾からの横パスを阻止するも、プレーが止まった後で双方がスティックを叩きつける。

なんとか勝ち越したいクレインズは、自陣から賢吾が前に出して雅俊が左サイドを走ると、中央をフェアチャイルドが走り込んでいく。しかし、相手もきっちりDFを揃えておりパスは出せないと思いきや、パックを前に送った賢吾が自ら右サイドに回りこみ、更にフェアチャイルドの奥の位置に入って雅俊からのパスを受ける。ゴール前で合わせた賢吾だったが、うまくパックがヒットせずあらぬ方向へ飛んでいく。4on4でありながらもリスク覚悟で仕掛けたDFのライン参加実らず。

55:46 C18 Tripping
ここで痛い反則。自陣でパックを回され守勢に回り脚を使ってしまう。一旦はクリアし、そこへフォアチェックに走った雅俊だったが、相手の攻め上がりのスピードが早く不用意に走行ラインに出ていたスティックに引っ掛かっていき転倒。

しかし、この大ピンチを救ったのは清川。遠目から放たれるシュートにきっちり正対しリバウンドを出さず。ゴール周辺で左右に振られても慌てることなく対応。
逆に、ここで決めたかった西武のPPのシフトが長くなり、自陣からこぼれニュートラルゾーンに流れたルーズパックを追い掛けるS19の脚が既に無い。ここぞとばかりに狙っていた飯村がパックを拾い、懸命に背後から邪魔に入るブレードに耐えつつ、なんとかパックを叩いたが態勢不十分。

57:34 S19 Hooking
しかし、当然の如く反則(もっと早くシュートに行っていればPSがあったかも)。
今度はクレインズが決める番だ。しかし、その前のPKでDF陣が脚に来ており、満足な攻めができない。逆に相手のフレッシュなプレイヤーにここへきて絡まれ、自陣まで押し戻され、果ては2on1のカウンターまでくらう始末。ここは、相手に休まれても構わないからタイムアウト取っても良かったんじゃないの?。1点取れば実質勝てるんだし。

Shots on goals:C7,S12


オーバータイム
@C18-12-3-28/S33-8-19-22
AC20-75-23-7/S14-18-43-5
BC17-11-2-34/S40-16-74-3
の3つ回しとなるも、ここへ来て西武の一瞬の動き(パックに対する反応の良さ)にキレが戻り、昨日からいい動きを見せていたS14-18のセットにかき回されてしまいピンチの連続。ようやくパックをキープしても既に守りで脚を使っており攻めに転ずる余力が無い。
結局、チャンスらしいチャンスは飯村が高い位置から相手チェイスを交わしつつ、ゴール前に殺到する混戦からわずかに見えていたゴール右上スミを狙うべく、更に中に切り込み放ったミドルシュートの一本。狙いは良かったがパックは枠を捉えず、という場面ぐらい。

延長戦を無失点で切り抜けるのがやっとという印象は否めない。

65:00 GK out C42/S20

Shots on goal:C1,S5


ゲームウイニングショット
@S33(×):ゴール前でフェイントを入れ、清川が前のめりになったのを見計らって、やや右に移動しバックハンドでパックを放り込む。「やられた」と思われたが、パックはゴール右ポストに当たり真横に跳ね返って行く。
@C12(×):ゴール前でフェイントを入れ、やはりS20を前のめりにさせるも、左からねじ込もうとしたパックに対しS20の右足がしっかりと残っており、パックの行く手を阻んだ。
AS40(○):まっすぐ切り込み清川が前に出てシュートコースを消しに来る前に鋭いリストショットが放たれゴール右上スミに突き刺さる。
AC18(×):正面からS20の右足のやや上を抜こうと早めにシュートを放つも、S20の右足にまともに当たってしまう。
BS14(×):決まれば負けの苦しい局面だったが、ゴール前のフェイントにも態勢を崩すことなく体をS14のブレード方向に正対させコースを消し、放たれたシュートをブロックする。
BC17(×):ゴール前フェイントでS20を前のめりにさせた。あとはバックハンドで放り込むだけだったが、そのパックがこれまたゴール左ポストに当たって真横に跳ね返りゴールならず。
Shots on goal:C0(トータル22),S1(トータル33)

不運、と一言で言ってしまえば済むような気もするが、同点にされた後、相手の反則で2度のPPを、しかも最後のPPは、自らのPKを凌ぎ切った後という「最高の」局面だったにも関わらず、今日の1ピリを思い出させるような相手の積極的なパックに対する絡みと自陣で受ける早い出足の前を凌ぐのが精一杯となり、満足な攻めができないまま脚を使ってしまいシュートすら打てず。そんなビビリでは到底勝てそうにない。点を取ってほしいセットとして役割を決めているんだったら、どうしてタイムアウトを取るなりして休ませてあげなかったのか。そういったベンチワークも含めて、チームの熟成度という点で西武に一日の長があったと認めざるを得ない。
ただ、そんな土壇場でもひたすらゴールを守り切った清川の頑張りは次に何かを期待できる内容だった。いずれにせよ、攻撃陣の奮起が問われることに変わりはなく、2ピリに3連続ゴールを決めるだけのパフォーマンスがあることもわかっているだけに悔やまれる敗戦だったと思う。

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