2008.10.23 18:30〜20:42 帯広・帯広の森アイスアリーナ
アジアリーグアイスホッケー2008〜2009レギュラーリーグ
日本製紙クレインズ 対 チャイナシャークス 1回戦


オールメンバー
【日本製紙クレインズ】(Black)
42清川-61石川
28ティリー-3伊藤賢吾-14佐藤匡史-12フェアチャイルド-18伊藤雅俊
2外崎-23大澤-75ユール-20三谷-17飯村
7ディック-34原武-24飯塚-21酒井-11西脇
33鬼頭-37角田-10山野-27石黒-19佐藤博史

【チャイナシャークス】(White)
33フラハティ-1シェ・ミン
29マッケンナ-23チ・ウェイリアン-14佐藤-30ウェイ・ユー-21リウ・インクイ
26ワン・ダーハイ-18リウ・ホーナン-17ジェイソン・ビーマン-12チェン・レイ
-11ケビン・ドゥ
25ジャン・ハイチュエン-24ワン・イ-16ケビン・コーオル-9ワン・チョンウェイ-19グオ・ダーチュアン
20ウェイ・ユー-10ジアン・チュン-8ツイ・ジーナン-15アダム・テイラー

レフェリー:ホッカネン
ラインズマン:根本、村瀬


第1ピリオド
00:00 GK in C42/S33

練習の時から感じていたのだが、どことなくクレインズの動きが重い。スピードもそれほどなく今日は苦戦するかなぁ、と思っていたが、シャークスもそれほどガンガン前に出てくる訳でもなく、自然とクレインズが優位な格好になってしまっているのだが、敵陣に入る際にパックキャリアとレシーバーの呼吸が合わずオフサイドを連発するなどイマイチ。

05:44 C27 Interference
シャークスが右サイドからダンプイン。そのまままっすぐ入っていく動きを止めてしまう。やや、シャークスプレイヤーの倒れ方もワザとらしかったが...。
いかに、序盤から優位に立っていようとも、明らかに調子の悪いクレインズにとっては、先に一発決められてしまうと苦しくなるだけに、ここは締めてほしいところだったが、

06:12 S29 Broken Stick
自陣に流れてきたルーズパックをS29が処理しようとスティックを伸ばすとブレードが吹っ飛ぶ。ケリー詰めておりパックを奪われそうになったところを発作的にシャフトを伸ばしてしまい反則。
ひとまずピンチを免れた直後、ニュートラルゾーンから突進してくるS17を手元で交わそうとするも叶わず、突っつかれ抜かれてしまったダーシ。それを交わせば数的優位に立てることは十分理解できる。が、結果的に抜かれてしまっては、単なる「小手先」の技に酔っているだけ。最後は2on1を取られゴール前で横パスが出たところを外崎が懸命に倒れこんでカットし難を逃れる。
30秒程転がり込んだPPに1つ目がシフトされるも敵陣で形を作っていこうとする中でパスミス→クリア。結局、何もできず。

08:59 S19 Interference
自陣右コーナーで外崎とS11の競り合いを助けるようにS19が外崎に当たっていく。

実に1分半以上敵陣で攻め込んだ2つ目。外からのシュートも低目にコントロールされリバウンドも出ているし、ゴール前に入ったプレイヤーへの鋭いパスも通りシュートを放ってはいるのだがS33を崩すまでには至らず。

12分過ぎ、ニュートラルゾーンでパックをカットし3人の中に飛び込んでいく雅俊。左サイドで絡まれるも粘りゴール前中段のガラ空きの位置にパックを離すと一旦は下がっていたはずのティリーが突っ込みフリー→シュートを放つも上に浮いてしまう。

13分過ぎ、敵陣コーナーで相手のパックを奪ってゴール前に流すといいタイミングで入ってきた飯塚がフリー。「もらった」。しかし脚元を狙ったシュートをS33がきっちりブロック。こkまでは味方のミスをS33がカバーしている。

14:42 C37 Kneeing
4つ目が敵陣奥でパックを繋ぎゴール前にパックを戻すもこんな時に限ってゴール前に入っておらず。シャークスがパックをキープし前に出そうとする。クレインズのDFが2人共やや前掛かり。ここを抜かれるとピンチになることを察知し体を寄せたまでは良かったが上体よりも先に脚で止めにいってしまう。

シャークスもほぼ劣勢でありながらもPPでなんとか先手を取ろうと外国人助っ人を中心にセットを組み替える工夫をしてくるも、パスの精度が悪く、DFから早いタイミングでシュートを打つことができず、クレインズは相手の攻めにも助けられここも守り切る。

17:51 S18 Holding/S14 Diving
本日より復帰登録となったS14。なんとか存在感をアピールしたいという気持ちからか右サイドからタテ突進。クレインズ陣内に入るとコーナーで雅俊と競り合いになった直後に派手に倒れダイブで4on4。

18:28 S24 Hooking
敵陣ボード際の競り合いに勝ったクレインズ。相手の反則を誘って4on3のチャンスを作り出す。
12-17-3-28で臨むPP。右サイドで飯村がキープし内に切り込もうとする中で相手のスティックが足元に入る。すかさず清川が上がってダーシが入ったアドバン中の5on3。絶好のチャンスだったがここでまともなシュート1本が出ないままパックが相手に渡る。
19:24 S16 Hooking
マイナーが3つとなりディレイド扱い。
なおも4on3続行。しかも時間は9秒と短いが5on3になるも外からゴール裏に回って正面へセンタリングという形を作るもパスコースなく、ゴール前にプレイヤーが固まる。ここぞとばかりに大きくDFに振るも肝心の賢吾のシュートが枠を外すようでは...。

Shots on goal:C22,S10
それほどクレインズが圧倒しているようにも見えないが、パックはクレインズがほぼ支配している。が、相変わらずゴール前の詰めが甘い。スコアリングチャンスはあるのに点が入りそうな匂いがしない。このモヤモヤが悪い形になって終盤に出てこないことを祈りたい。
そのためにも、2ピリ開始早々の29秒間の5on3、そして1分52秒間のPPを何としても決めるべし。


第2ピリオド
20-12-75-3-28で臨む29秒間の5on3だったか、最初のフェイスオフを取れずクリアされ、敵陣に入ったときには5on4に。やはり5on3を決められなかったことが尾を引いているのか、なんでもない敵陣の高い位置でのFWとDFの呼吸が合わなかったりと、私の期待を大きく裏切ってくれる。

22:09 C24 Tripping

23:32 C19 Hooking

飯塚の反則は敵陣から相手がクリアしようとしたパックを奥を戻そうとスゥィングしたスティックが相手の足元に入ってしまいツイてない感じもしたのだが、人数が少ない分、クレインズ陣内に入りやすくなったところでパックを弾こうと伸ばした博史のスティックに相手が入ってきてしまう。体を入れていないと言えばそれまでであるが、いずれにせよ37秒間の3on5になったことは事実。
これまでの試合の流れだと、あっさり決められても文句の言えない状態ではあったが、ここは清川が遠目からのシュートによく反応。リバウンドの処理もDF陣がよく踏ん張り飯塚が戻ってそのまま4on5に移行するも、シャークスの攻めがサイドからゴール前への横パス一辺倒だったこととトップの位置に居たS29が案外機能していなかったこともあって凌ぐ。

25:21 S18 Interference
で、相手が焦って反則。
そろそろ決めてほしいなぁ。
26分過ぎ、右サイド遠目からのジョーのシュートをゴール前で飯村がうまく角度を変えたかに見えたがこれもS33に止められ天を仰ぐ。
ところが1つ目に変わったPPが酷い。特にに軸にならねばらなないはずのケリーが再三見せるチグハグな動き。明らかにシュートコースに相手プレイヤーが居るのに強引に打って綺麗に相手に当たってしまう。再度、攻め込んでも敵陣ゴール裏に流れたルーズパックにへの出足が遅い。みすみすクリアされるのを後ろから見ているようでは困ります。

この先、試合はどうなってしまうのか、正直読めない。と思った直後、3つ目が重苦しい雰囲気をぶち破った。

28:05 クレインズ1点目(EQ) G21酒井(wrist/正面/4m)←A10山野←24飯塚
直前に敵陣で優位に立ち右サイドコーナーからゴール前に出されたパスに酒井が飛び込み叩くも決まらなかったが、一旦クリアされたパックを素早く繋ぐと、ここまで踏ん張ってきたシャークスのゴール前に再びポッカリ穴が。左サイドコーナーから素早くパックを出すと最後は山野からの横パスをゴール前で受けた酒井。今度はゴール正面から落ち着いて狙いすましゴール左サイドを捉え、ようやくゴールネットが揺れた。

28:18 クレインズ2点目(EQ) G10山野(reflection/正面/2m)←A24飯塚←21酒井
その余韻覚めやらぬまま、フェイスオフを奪って左サイドから飯塚があっさり攻め上がるとまたもゴール前へ横パス。それを山野がまたしてもゴール正面で合わせる。

28:44 クレインズ3点目(EQ) G27石黒(wrist,topshot/左75度/3m)←A19佐藤博史←16今村
自陣から立て直そうと右サイドのコーナーに流れているルーズパックを処理しようとしたシャークスプレイヤー。しかし、そこに博史が低い態勢で体を入ると、あっさりパックを奪いゴール前へパス。そこに史郎が入っていたがS33に正対されている。そのまま叩くと見せかけてS33を少し前につり出すとそのままクリーズの外周をなぞるようにじらしながら左に流れつつS33を寝転ばすと、最後はほぼ真横からオープンネットのトップにパックを突き刺すファインゴール。

30:18 C23 Hooking
良い流れになってきたかと思ったが、どうも1つ目、2つ目になると...。
これも2on2と人数は揃っていたにも関わらず、相手に距離を与えつつ下がってしまうのでシュート態勢を取られる。これではまずいと前に出て当たりに行くもこれが反則。
ただ、あっという間の3連続失点はシャークスの焦りを誘ったのかなかなか形がつくれない。逆にクレインズがPKでありながら3人で敵陣を囲むような動きで時間を使い守り切った。が、直後に、

32:18 C75 Slashing
自陣、ゴール裏に流れて行ったルーズパックへの出足が遅れ後ろからスティック。う〜ん...。
連続のPKはさすがにきつかった。ベンチ前ボード際での競り合いからフラーッと流れたルーズパックはなんとゴール前に。そこに入っていくのは白いユニフォーム。完全に1点ものだったが、清川が慌てず正対しブロック。

34:31 C7 Highsticking
これは脚が無くなった故の苦し紛れの反則。そもそも、この前のPKで相手の攻めを凌ぐと一旦前線に出して時間を掛けてクリアしたいという意図は判らないでもないが、その一旦前線に出そうとする(ハーフスピードの)パックをことごとくS29の長いリーチに阻まれてしまい、結果滞氷が長くなって強引に切り込まれたところで手が出る。せっかく引き寄せた流れも悪くなっているようだったらひとまず大きくクリアしても良かったんじゃないの。

34:31 S Timeout
これだけ反則が続くと守るクレインズも苦しいが攻めるシャークスも「手ゴマ」がそれほど多くないので厳しい。一旦、息を入れたい気持ちもわかるが、逆にクレインズにも休む時間を与えてしまい、直後のシャークスのPPは遠目から1本良いシュートを放つも淡泊な攻め。図らずもクレインズは助かった、と思ったら、

36:56 S75 Slashing
敵陣寄りのニュートラルゾーン。シャークスのパックキャリアが上がっていこうとするところにユールがスティックを出しチェイスするも相手の出足が勝っており、手元に入ったユールのスティックを大きく弾く格好になった。これが反則になる。厳しい裁定かも知れないが、その前にボード際に寄せるなり、当たっていくなりすべきなのでは?。確かにこのインターセプトが決まれば間違いなくノーマークになれることは理解できるが...。

37分、ケリーが敵陣でパックを奪うとノーマーク。これを決めればこれまでのダメダメを少しは水に流してあげようと思ったが、フェイントを一つ入れ右サイドからバックハンドで押し込もうとするもS33が伸ばした左脚の上を越えるどころか、パックはわずかに枠を捉えておらず。点が入らないPPと守れないPKをこなすだけだったら他にも選手は居るぞ。

shots on goal:C10,S10
電光石火の3ゴール。3つ目4つ目が双方の攻めボケ守りボケの展開を動かした。それにしても、クレインズで本来、得点を量産すべきセットはここまで何をしてるのか?。ペナ箱入ってる場合じゃなかろう。清川とシャークスの甘い攻めに助けられている。もっと脚動かして反則取られるのをやめるとか、そういう声かけってしてないのかねぇ。もしかしてPKの練習ですか?。


第3ピリオド
42:00 S26 Deleying the game
ゴール前に攻め込むも、跳ね上がったパックをS26が掴む。飯村がプレッシャーをかけると手放すタイミングを逸し反則に。
こういうつまらん反則をPPで決めてしまえば、大きく試合がクレインズに傾くと思うのだが、何故か自陣からS29にパックを運ばれズルズルと下がっていく。で、自陣への進入を許し遠目から強烈なシュートを浴び清川のアゴを捉え、たまらず清川転倒。大丈夫か、っていう前にPPでしょう。1つ目、ホントダメですわ。なんにしても雅俊の姿が見えてこないようではゴールも期待できない(もちろん、試合には出てましたよ)。
まだ、2つ目の方が期待が持てたが、5人のうち何人かがプレーのリズムを遅くしているようで、どうも激しく動き回るのは嫌らしい。

45:42 C33 Roughing
で、タテ一本通されノーマーク。反則承知で後から抑えに行き叩き潰すもそのまま清川と激突。

46:15 シャークス1点目(PP+1) G30(direct/正面/3m)←A15←17
PK練習じゃなかったんだ...。
直前に外からのシュートをゴール前できっちり角度を変えられ左肩口をフワリと越えていこうとするところを清川が体は右サイドに流れながらもグラブを素早く差出し良い守りを見せたんだけど...。
ゴール前に切り込んでいったS30が強引にシュート。これが混戦の中、誰かのスティックに当たりゴール前に下がっていたティリーがアンダーハンドでキャッチする格好になるも、キャッチはできないので叩き落として即クリアしようとしたパックが転がってしまいこぼれた形になったところを叩かれる。

2点差に迫られる嫌〜な失点。先週のバックス戦が頭をよぎるも、

46:51 クレインズ4点目(EQ) G24飯塚(touch/正面/2m)←A21酒井

ニュートラルゾーンから素早い攻めで右サイドを酒井が上がると2on1。大きく酒井が右へ開くも位置は低くなりゴールラインに迫っている。チャンス潰えたかに見えた酒井からの横パスがゴール前に通る。先読みした相手DFが飯塚を抑えに行ったため、S33が体を左に向けていたことも幸いしたのだが、相手のマークもなんのそのゴール前でブレードを出し合わせた。そのまま飯塚は転倒するも体を張ったプレーで再び3点差に戻すと、

47:14 クレインズ5点目(EQ) G27石黒(wrist,topshot/右75度/2m)
敵陣でルーズパックを拾って右サイドからにじり寄ると相手の反則もなんのその。そいつを振りほどき、最後はまたも角度の無いところから背中越しにパックを放りこむファインゴール。
これで今日の試合に関してはグッと勝ちを引き寄せたが、

49:09 シャークス2点目(EQ) G24(slap/右45度/15m)←A15
自陣でのフェイスオフを取られ後ろに引かれて→即シュート。これが素晴らしいコースに決まってしまう。キャッチングサイドの肩口。しかもゴールの右上スミをきっちり捉えられてしまった。

49:45 C27 Hooking

51:52 C21 Tripping

折角、試合の流れを作ってきた2人までもが相次いで反則...。
ところがシャークスの攻めも意外と淡泊。パス(センタリング)の精度は正直良くない。ゴール前に転がったらめっけもん的なテイストが感じられ、High1時代には苦しめられた遠目からのS29のシュートも力任せに打ってくるだけ。ゴールの左右コーナーからスロットへ弧を描くようににじり寄るもそこからシュートが無かったのも、結果的に二次三次攻撃に発展しなかった要因かも知れない。

59:21 S14 Roughing
直前に自陣から賢吾、ニュートラルゾーンに左ケリー、右雅俊という3on1という絶好のチャンス。素早くケリーに託し2on1になるもケリーからのパスはゴール横になってから。当然、カットされる。それを相手がクリアミスしもう一度ケリーが叩いたところで相手が反則してくれた訳だが、なんでもっと早く雅俊に繋がなかったのか。で、自分はゴール横まで素早く飛び込み、雅俊からのリターンを待ってもいいし、中央の賢吾に戻すこともできたのに。

60:00 GK out C42/S33

Shots on goal:C17,S13
反則多すぎ。
なまじスティックを出したら相手のパックをカットできてしまうもんだから、それ一辺倒になり体を寄せてない分だけ反則になる。しかもそれを繰り返す。正直、3つ目4つ目が点を取らなかったら試合はどうなっていたかと思うとゾッとする。
明らかに、バックス戦よりも状態が悪くなっているようで非常に心配です。
もっと走ろうよ。もっと相手にぶつかって行こうよ、っていう言葉を選ばざるを得ません。

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