2009/11/01 14:00〜16:41 釧路・釧路アイスアリーナ
アジアリーグアイスホッケー2009-2010 レギュラーリーグ
日本製紙クレインズ VS 日光アイスバックス 2回戦
オールメンバー
【クレインズ】(black)
61石川-42清川
55ボーリュー-3伊藤-76小原-20三谷-24飯塚
2外崎-23大澤-75ユール-17飯村-11西脇
33鬼頭-77梁取-14佐藤匡史-21酒井-47久保
34原武-50小窪-19佐藤博史-1今村-10山野
【アイスバックス】(white)
39菊地-33金丸
27大久保-7福澤-15三田-58バド・スミス-8鈴木
2萩原-34岡本-12内山-47篠原-16土田
22中居-6加藤-10大日向-45瀬高-91波多野
55村井 -9中西-11塚田-18辻
レフェリー:山内、上田
ラインズマン:千葉、池上
第1ピリオド
00:00 C61/B39 GK in
昨日復帰したB55だが、本日は練習にも参加せずベンチで陣頭指揮。
00:23 クレインズ1点目(EQ) G20三谷(wrist,rebound/左30度/3m)←A76小原
敵陣左サイドでパックをカットした小原がキープ。すぐさまフォローしてきたダーシが拾うとサークルの外からゴールに向かって突進しシュート。リバウンドを自ら拾い背中越しにパックを放り込む。
04:49 C17 Highsticking
ゴール裏でB58の動きを止められず思わずスティックが出てしまう。
06:33 アイスバックス1点目(PP+1) G27(wrist/右45度/10m)←A47←58
守りきると思われたが、執拗にビハインドザネットから仕掛けるバックスの攻めをあと一歩詰めきれず。ゴール裏から右サイドに出されたパックをきっちり叩かれグラブサイドを抜かれてしまう。
どうもPKになったあたりから、クレインズの動きにスピードが感じられない。敵陣に居ることは間違いないのだが、パックを取られるといとも簡単に自陣への逆襲を許してしまう。昨日はもっと執拗にバックチェックやプレスをしていたはずなのに。
12:40 C3 Slashing
流れがつかめないまま、またしてもB58とB8の2人にゴール周辺でかき回されると我慢し切れない。
今日のバックスのPPは徹底していた。とにかくスクリーンを作りなるべく遠目から強いシュートを当てようと素早いD-Dパスを多用しながらリバウンドを出るようなロングシュートを繰り出す。確かにリバウンドは出ているのだが、石川が簡単に座り込まず見た目カクンカクンと体を上下に動かし、ややもすると落ち着きのないような態勢を取るも、実際には次の動きを見極めるための動きのように見えた。ここは凌ぎきったが、
15:19 C34 Crosschecking
15:19 C33 Hooking
ちょっと自陣でパックを後追いすると耐え切れず反則。更に、プレーをきることができずもう一つ追加してしまう。攻め込まれると自身の技量を信じず、精神的に追い込まれ逆に反則してしまう弱さが出まくっている。
15:42 アイスバックス2点目(PP+2) G58(slap/左30度/7m)←A8←27
丸々2分の3on5。凌げ、という方が無理。しかも、パス回しの最中、ボックスのトップの位置で敢えてクレインズに届きそうな位置でパックをフラ〜っと流し、対峙していた飯村を誘う。前に出ればやられるのは明白なだけに、飛び出したい衝動を押さえ込んだ飯村は立派だったが、結果的に決められてしまっては...。早いパス回しで石川を幻惑。最後は左サイドのサークルの外、アングル的に厳しい位置だったにも関わらずワンタイムで叩いたシュートはポジションが低かった石川の足元をかすめゴールに吸い込まれてしまう。
15:57 C2 Hooking
更に反則が続く最悪の流れも、次の3on5はクレインズがなんとか凌ぎ無失点で切り抜ける(B8,28,58が絡まないPKの時間帯は相手の攻めは甘く、それ程苦しく感じることはない)。
19:41 B7 Elbowing
19:49 B2 Holding stick
今度はバックスに反則が続いた。ようやくクレインズにも同点の絶好のチャンスが転がり込む。
Shots on goals:C7,B12
あっさり先制して余裕ぶっこいたのか、最初のPKあたりからパック離れが悪く、スピードに乗った攻めが見られない。自陣でバックスに絡まれ逆にピンチを招く場面が増える始め、結果、十分な玉だしができず攻めあぐね、パックを運んでいるバックスプレイヤーに対して反則を連発し失点。さらに反則が続き、ともすれば試合が壊れかねない状況だっただったがここでDF陣が踏ん張り最少失点で食い止めた。1ピリ終了間際に相手の反則が重なり2ピリの立ち上がりに残った。このPPをきっかけに立ち直ってほしいところ。
第2ピリオド
ところが1分40秒近くあったPPが決まらない。いや、決まったかに見えたプレーが1分過ぎに出たことは事実だった。
左サイドからシュートを放つとリバウンドがゴール前にこぼれる。ところが、それをクリア仕切れずパックが右サイドにポロッとこぼれるからたまらない。詰めていたP・Oが半オープンになったバックスゴールめがけて鋭いリストショットを放つとパックはゴールポスト右上角付近に当たり跳ね返って左サイドのポストに当たって戻ってきた。ところがゴールランプは灯らず、レフェリーは試合を止めない。懸命んひアピールするも判定は覆らない。P・Oの来日初ゴールはお預けとなってしまった。
24:03 C77 Holding
26:00 C23 Hooking
どうやら完全に試合の流れに乗り損ねたようだ。ただ、1ピリには決められたPKで踏ん張りを見せると、今日も連続反則のピンチを凌ぎきる。
28:43 B2 Tripping
チャンス到来。
直後の敵陣のフェイスオフを奪い展開。最後は左サイドからのロングシュートをゴール前の混戦の中で角度を変えるとパクはB39のマタを抜けゴールラインを越え赤ランプが灯る。どう見てもゴールが決まったと思われた直後、なんとレフェリーがノーゴール裁定。あの〜、パックがゴールラインを越えてるんですけど〜。このリンクの中でノーゴールって言い切ってるのは貴方だけですよ。ホント(っていうか笛が早すぎる)
30:33 B16 Highsticking
開き直ったクレインズ。確実に決めてやろうと攻めが激しくなる。シュートを浴びせてはいるのだが、
31:05 C3 Interference
攻めに没頭するあまり自陣へクリアされたパックの処理が遅れる。石川がゴール裏で出そうとするも絡まれパックを取られる。正面にセンタリングを出されヒヤリ。叩くバックスのプレイヤーが居なかったから良かったものの、センタリングを出した直前に倒れこみ反則。折角のPPなのに...。チェンス潰えたかと思われたが、
31:45 B58 Slashing
大澤の中央突破に相手の反則を拾うと。
33:32 クレインズ2点目(PP+1) G23大澤(wrist/左30度/8m)←A17飯村←61石川
自陣から大澤が単独で攻め上がる。ややバックスのDFラインが下がったところを見逃さず左サイドを突進しサークルの外からセンタリングのような横パスのようなシュートのようななんとも言えない感じでパックが出ると一瞬処理に逡巡したB39が座り込んで止めようとする股下をパックが抜けて行き、ようやく同点に追いつく。
37:40 B45 Missconduct
クレインズサイドのノーオフサイド判定に文句を言ったようで。
Shots on goals:C22,B8
立ち上がりの5on3のPPで決めきれない(ノーゴール裁定もあったが)。同点機を逸し、またしても連続反則でピンチ。主力選手のシフトも重なりペースをつかめない。後半バックスに反則が重なるも決めきれず(ノーゴール裁定もあったが)。攻めに没頭する余りクリアパックの処理にもたつき反則でチャンスを潰すもバックスも同様。お互いリズムに乗れないまま気がつくと試合が同点になっている。点差は拮抗しているが、試合内容としては厚みに欠ける。レフェリーもきっちり試合を裁いてもらわねばせっかくの試合も締りのないものになってしまう。
第3ピリオド
立ち上がり、敵陣ゴール裏にダンプしたパックをノールックバックパスで処理したバックスプレイヤーが軽率。フォローがおらずゴール右手前スロットにパックがスーッと流れて行く。そこをダーシが見逃さずB39のキャッチングサイド肩口を狙うも枠を外す。惜しいチャンスだったが...。
41:30 C75 Highsticking
スティックが顔に入ってしまう。ま、それは反則には違いない。しかし、事が起きた瞬間にレフェリーは手を上げた訳ではない。試合は流れて行った。その後被害者は氷上にうずくまるもすぐにレフェリーは試合を止めなかった。程なくして視線に入ったプレイヤーを確認すると笛。倒れていたから笛なのか、と思ったら被害者の状態を見てハイスティックを後付けで宣告。確かに反則だからそれは仕方無いにして、見ているんだったら、見えているんだったら起きた時点で反則の発生を認識してほしいのだが...。「試合をなんとなく見てますよー」という感じで赤腕章なんぞつけてほしくない。ま、反則は反則だから仕方ないとして。
43:36 アイスバックス3点目(EQ) G47(wrist/正面/7m)←A58←7
PK終了直後に一旦パックをクリアし守りきったかに思われたが、敵陣までパックを流せなかったためメンバーも変えられず、しかもPP終了直前に入ってきたB58がその時氷上に居た8人と全く違うスピードとテンポでパックに絡み始めたあたりから、クレインズの脚が出なくなり、最後はゴール裏からのセンタリングを許すとスロット遠目ながらも正面の位置からフリーで打たれてしまい石川の右脇を抜かれてしまう。遂にこの2連戦でリードを許してしまった。
悔やまれるは2ピリのノーゴール裁定。今季に入って4点しか取れないクレインズの攻撃陣。ノーゴール2本を含めるとリミットは既に限界。しかもシュートを浴びせている割には実らないもやもやが続く嫌な空気。しかし、
44:54 B8 Tripping
外崎がニュートラルゾーンでルーズパックを拾いそのままタテに切り込んだことで相手の反則を誘う。
45:40 クレインズ3点目(PP+1) G24飯塚(wrist/正面/7m)←A75ユール
やや攻めあぐねていたものの、2つ目から1つ目にPPを交代する間に自然と役割分担ができていた。自陣でパックを処理し前線に展開しようとする2つ目と相手のDFラインのギャップを突いて良い位置に入れるよう準備している1つ目。自陣に居たユールが強烈なタテパスを出すと、敵陣ブルーライン上でパスを受けたのは飯塚。綺麗に相手DFの間に入るようにレシーブするとノー^マーク。前に出てシュートコースを消しにきたB39の動きを良く見極め、わずかに見えたゴール右スミへのシュートコースにあっさりパックを放つと綺麗にゴールネットが揺れる。
同点になり試合は膠着。ややクレインズが敵陣でプレーする時間が多いかったがなかなか決定的な場面が作れない。逆にバックスはB58のキープ力とB8の個人技、そしてB12のスピードから活路を見い出しクレインズ陣内に入りチャンスメイク。ゴール周辺でさかんに粘りパックを繋ぎゴール前にパックを出そう、或いは切り込んで行こうとするも良い場面までは作るもパックを枠に入れている回数は少なく労多くして実り無しといった状況が続く。
55:17 B16 Slashing
3つ目以下にシフトが下がってしまった小窪。出番が少なくなってしまったものの敵陣でのしつこいフォアチェックが実りボード際でパックを奪うとゴール前へ切り込んで行こうとする中で反則を誘う。この時間帯で得たPPの意味はとてつもなく大きい。
しかし、勝ち越しを狙ったPPが思いのほか迫力不足。疲れもあるのかパス回しにスピードが無く左右からのミドルシュートや早いタインミングでスロットにパスを通し一瞬で決める、という仕掛けができず、外からP・Oがロングシュートを1本放ったぐらいでスコアリングチャンスには程遠い。しかも、自陣にクリアされたパックをB12が追いかけ自陣コーナー右でパックを奪われるとそのままゴール前まで切り込まれシュートを浴びるなど散々。
PPは終わったがなんとか敵陣でプレーを続けようとユールと西脇がゴール裏で懸命に粘るものの、、
57:50 C75 Interference
ゴール裏からこぼれたパックを追っていくバックスのプレイヤーに思わず手が出てしまい痛恨の反則。
正直最悪の結果を想像してしまったが、バックスも攻めが単調。ゴール前でスクリーンを作り遠目からシュートを放ち(あわ良く場そのままゴール)リバウンドを叩く格好を狙っていたがクレインズもゴール前にこぼれたリバウンドを相手に叩かせずクリア。59分近くでは、小原がニュートラルゾーンで粘りパックを奪うとタテ突進。またしても相手DFの間を抜けるとB39との距離は短かったがノーマーク。しかし、フォーカスを定めきれず力無いシュートを放ち抵抗。結局、決め手がないままタイムアップ。
Shots on goals:C14,B4
クレインズにとっては苦しい試合運びとなってしまった。が、1ピリで反則を重ねた上に2ピリでもゴールを2本無効にされた割にはよく負けなかったと感心する。それもこれも自分達が撒いた種だから仕方無い。こうなってしまった以上、少しでも多くの勝ち点を確保するしかないのだ。
オーバータイム
例によって2つ目までのFW6人を3組に分けDFを2つ回しにするいつもの4on4で臨むも、
61:55 C75 Slashing
3ピリに続いてユール先生、またしても痛恨の反則。
チャンスとばかりにバックスは27-47-58-8で決めにくる。クレインズは17-11-55-3の順番だったが11を外して臨む3on4のPK。外からB27が、内に切れ込んでB58が、ゴール前にはB8が入りさかんにゴールにパックを集められるも石川が踏ん張る。そしてリバウンドを素早くクリアし凌ぐ。
20-23-3にチェンジした63分過ぎに事件が起きる。個人技でB58がラップアラウンドでパックをねじ込もうとするも実らず。最後はミドルシュートを石川の顔面に浴びせる。危険防止のため笛が吹かれ試合が止まった。が、その直後ゴール裏で賢吾とB58が揉め始める。一旦は収まったかに見えたが、離れ際にB58が賢吾の胸をブレードで突っついた。一瞬、怯んだ賢吾。これは明らかにスピアリングではないか。ところが、目の前で見ていたはずのレフェリーは全くのノーコール。信じられません。見えているのに見なかったことにしようとしています。一体何を考えているんでしょう。さすがにこれはマズイと思ったのでしょうか、反則を取ることにしたようです。ところが裁定は、
63:15 B58 Slashing
え、なんでスラッシングなの?。
63:15 C3 Slashing
え、いつやったの?
もう訳が分かりません。呆れてモノが言えません(いや、言ってたけどね)
結局、反則相殺でPKは続くもなんとか凌いだクレインズ。だが、残り時間で有効な攻めを見せることができずタイムアップ。
Shots on goals:C3,B5
ゲームウイニングショット
使用したゴールは本部席から向かって左側(クレインズホーム)。
先攻はクレインズ。
@C20:やや左サイドから肩口を狙うもシュートは枠を外す。
@B16:やや左サイドからゴール前で右へスライドする最中、バックハンドでパックを叩くと石川のマタを抜けていく。
AC76:正面から一旦左に振りシュートフェイクを入れつつ、打たずに更に左に引くとB39が前のめりに倒れたのを見計らってから巻き込むようにパックを叩き込む。
AB12:やや左サイドからゴール前で右へスライドする最中、バックハンドでパックを叩くも石川が既にレガースを下げておりブロック
BC11:正面からゴール前でフェイクを入れB39の態勢を崩そうとするも崩れず。西脇自身は体を左に傾けバックハンドでブロッカーサイドの肩口を抜こうとするもコースを塞がれてしまった。
BB8:左サイドから正面にドライブする直前で早くもシュートを放つが石川が難なくブロック。
攻守が入れ替わり以後はサドンデス
CB15:右サイドから正面に切り込むもその手前でバックハンドでパックを叩きマタを狙うも石川がきっちりブロック
CC17:左サイドからシュートフェイクを入れ、もう一歩右サイドに踏み込んでキャッチングサイド狙うも正対され弾かれる。
DB47:正面からゴール右サイドに切り込みバックハンドで肩口を抜こうとするも石川が正対。落ち着いて弾く。
DC75:正面からゴール前でシュートフェイクを入れその場でB39の態勢が固まったところを見計らって左サイドからB39の背後にパックを通そうとするも後方に伸ばしたレガースに阻まれる。
EB91:まっすぐ突っ込み正面から普通にグラブサイドを狙ったシュートを放つも石川が余裕を持ってブロック。
EC14:ユールと同じアングルを攻めるも最後はパックが上がりすぎ。
この先は一度行ったプレイヤーが再び参加できる。更に攻守が入れ替わりクレインズが先攻。
FC76:Aと同じ動きを敢えて再び選択。Aの再現VTRを見るかの如くしっかり決める。
FB16:こちらも@と同じ動きでマタ下を狙うも今度は石川が対応、見事にブロック。
やはり反則は怖い。決して侮れる相手ではないことは百も承知だが、それを反則という形で利用されてしまった。1ピリ開始直後に先制したのが逆にアダとなったようだ。それで安心したのか、その後はヌルい攻めと守りを繰り返しペースを相手に与えてしまった上での連続PK。そして遂に失点し逆転を許す。ちょっとしたボタンの掛け違いが更に2ピリのノーゴール裁定も輪を掛け大いに苦しんだ。だが、それもこれも1ピリでハードワークを怠り余裕ぶっこいた攻守を続けた報いだ。今後、骨のある相手との連戦や遠征が続くだけに、今のうちに怖さを実感しておくと良い。それが良い薬になってくれれば良いとただただ願うばかり。