(0)オールメンバー
【クレインズ】
33−41
96−15−32−3−22
24−92−13−77−34
17−27−81−55−2
19−39−44−5−9
ダーシ・ミタニは王子戦の乱闘によりゲームミスコン累積のため出場停止。また、ジョエル・ディックも王子戦でケガをしたため欠場。FWラインはかなり激しくシフトが変わったが、珍しく4セット回しを敢行。DFは3つ回し。
【日光バックス】
61−97
92−93−74−34−8
15−51−32−31−3
36−12−37−73−28
16−13
(1)第1ピリオド
序盤からお互いにパスがつながらず、ペースがなかなかつかめないものの、FWファーストラインにその時ついていたDFセカンドラインが、バックス陣で2度3度パックを奪う場面が見られた。ただ、肝心のゴール前での攻めがあっさりとしており、クリアされることもしばしば。しかし、丁度、ルーズパックがポイントの位置まで流れてきた。そこを委細構わず思いっきりスティックを振り抜く。すると、
4:02 クレインズ先制! G34 (No assist)
まさか打ってくるとは、と「一瞬たじろいだ」のかどうか知らないが、春名に当たったかどうか、いずれにせよゴール右にパックがこぼれたようだ。原武の初ゴールを見ました。さて、これで動きが良くなってくれればいいのだが、
4:22 B73 Holding
最初のパワープレー、C92→27と渡りゴールチャンスをつかむが、春名のバタフライの餌食に。逆にB93にパックを奪われ懸命に守りに行ったC22が潰されるという危ない場面も垣間見せる。結局、このパワープレーは実らず。しかし、
6:56 B28 Roughing
またもやつかんだパワープレー。C24→19と渡りワンタイムシュート、ゴール!かと思われたが、またもやバタフライの餌食になってしまう。その後、32−15−96のファーストラインにチェンジするもの、セットまでが精一杯。好調時のパス回しができない。やはりパワープレー中の動きが少ないのか、バックスのプレスにあっさり屈してしまう。この連続パワープレーをものにできれば、流れを引き込むことができたのだが...。
12:14 C19 Cross Checking
B92に激しく当たられ転倒、B8に報復に行ったところを「まってました」とばかりに反則を取られる。すると、こんどは注文通りパワープレーを決められてしまう。
13:30 バックス同点 G74←92←34
自陣から出されたパックをB92がキープ。あれよあれよと言う間にゴール左まで簡単に入られてしまう。しかもフリーで。一番フリーにしてはいけないプレイヤーを自在に動かしてはいかんと思うのだが、ゴール前へ難なくセンタリングを出される。ま、それでも、B74を殺しにいっていればなんてことはないのだが、このマークが甘かった。
10分当たりまではクレインズもマズマズの動きをしていた...。この得点で消極的にならなければ良いのだが。
15:04 B73 Hocking
まだまだチャンスは来ているのだが、このパワープレーがどうしても実らない。セットまではできるのだが、パス回しのバリエーションが少なすぎ。それと、各プレイヤー動きが少ない。結局、パスを回しても、スペースが生まれないので有効なパスラインが作れず、「ラストパス」が出せない。ということは、シュートが打てないということ。
17:34 C13、B36 Roughing
結局、またもやパワープレーをものに出来ず、1ピリはこのまま終了。
シュート数はクレインズ8、バックス2。
バックスの動きは、私が勝ちゲームを見たときほど良くなかっただけに、パワープレーの出来の悪さが気になるところ。追加点が欲しかった。
(2)第2ピリオド
序盤から、B92−93ラインの動きがキレ始めると、彼等を追い掛け始めるシーンが見え始める。心配した途端に、
2:19 C92 Interference
B92の動きを後ろから抑えにいったところを取られると、
4:11 バックス逆転に成功 G34←92←92
これはですねえ、B92のポジション取りにやられましたねえ。というより、ゴール左脇にB92、トップの位置にB93、ゴール左45度にB34の三者が作るトライアングルが全く崩れないんですよ。で、B93がゴール左サイドを上がってくると、DFが92に行くべきか、93に行くべきか迷ってしまう。その一瞬の迷いが致命的なスペースを生んでしまう。左に上がってきたB34にパスが渡りあっさりバックドアを決められる。キルプレーだからと言ってしまえばそれまでだが、キルプレーでこそ、この動きを崩さない限り、バックスには勝てませんな。日光でもこのパターンでやられているはずなんだけどなぁ。
心配していたことが見え始めました、バックスが調子を取り戻してきたようで、ボードで競り負けはじめると、バックス攻撃陣がクレインズゴールにさかんにシュートを浴びせ始めます。なんとか、DFのタマだしを早くして改善を図らないとこのままズルズルと言ってしまうところでした。しかし、
9:04 クレインズ同点 G96←15←32
そのタマだしがうまく行き、カウンターから3−2隊形。C32からC15へパックが渡ると、中央にフリーで走り込んできたC96に絶妙なタイミングでパスが出る。それをワンタイムで叩くと、綺麗にゴールネットが揺れた。そう、決して臆することなくやるべきことをやっていれば、点が取れないことはないんだ。
13:02 C44 Elbowing 、B34 High Stick
4対4だからという話しもあるが、B92とB8を追い掛けるC92。その前にはドプソンが、というとんでもない状況も作ってしまう。何故、簡単にノーマークにしてしまうのか。失点に至らなかったものの、恐ろしい。
17分過ぎ
いずれにせよ、競り合いに屈しはじめてきているのも事実で、バックスプレイヤーがいいポジションに入っているシーンが何度も見られる。やはり、B92−93−74のラインが強力。B92、93の動きに翻弄され、B74がゴール前に簡単に入ってしまっている。実に怖い。
18分過ぎ
コンロイがバックスゴール裏で必死にパックを奪い、なんとかチャンスを見出そうと虎視眈々と狙っているのだが、ウイングがどこかに行ってしまっている。う〜ん、やはり攻守のバランスがおかしくなってきている。
19分過ぎ
今度はC39に絶好のチャンスが訪れる。どフリーの状態でゴール左にパックが来た。「すぐ打て!」と思いきや、狙いを定めるまでに時間がかかりすぎ。そのワンテンポのシュートタイミングの遅れが折角の勝ち越し点をみすみす失ってしまう。
シュート数はクレインズ5、バックス12。
(3)第3ピリオド
いずれにせよ、3ピリ勝負なんですよ。これに屈してきたのが7連敗中で、これを打ち破って来たのが12月の快進撃時。結局、クレインズが乗り越えなければいけない壁は「ここ」なんだ。けど、
3:16 バックス勝ち越し G93←92←74
11:18 バックス突き放す G74←92←93
ということになってしまった訳で。
ボードで競り負けるシーンが増えちゃって。で、ボードに圧しつけられても、それを跳ね返そう、或いは追い掛けて行こうとする「意欲」が見えてこないんだよね。やられたらやられっぱなしなんだもの。だから、いつしか数的優位を作られてしまっている。上記の2点はいずれも2−1隊形になって取られたものだから。ニュートラルゾーンでスペースを制されてしまってはあとは後ろに下がるだけ。たまに攻めても後が続かないんだな。どーしても。で、唯一の方策として「センターラインパス」に活路を見出そうとしていたけど、一本も決まらなかった(全部アイシングになっちゃう)。
でも、さすがに14分あたりから、「このままではマズイ」と感づいたのか、はたまたそれが「意地」なのか、アタッキングゾーンで粘るシーンが見え始めた。そこで、生まれたのかこのゴール。
15:24 クレインズ追いすがる G24 (No assist)
辻がよく粘って強引にゴールに切り込む。春名、フリーズしたかに見えたが、ゴールにバックスDFもろともなだれ込んだ飯塚の体がひっくり返った時に赤ランプが灯った。決して鮮やかではないが、今のクレインズに必要なのは、こういう「泥臭いゴール」なんじゃないの?。
もっと貪欲に「勝とう」とする意識を前面に出そうよ。気がつくのが遅すぎるんでないかい?。3ピリ開始直後から、というか、コクド戦のときからこうして欲しかったんだけど...。仮に試合に負けたとしたって、ただ何もせず黙って負けるよりかは、見ている我々に「何かを訴えかける」ような負け方だってあるでしょう(ま、私は、それでも負けることは許さないが...)。観客が、というかファンがついてくるかついてこないかって、結局は「そういうところ」しかないんじゃないのかな?。
18:50あたりから六人攻撃を敢行するも、1点届かず敗北です。
シュート数はクレインズ11、バックス7。