(0)プレリュード
「醜態」をさらした釧路2連戦からわずか3日後。立てなおすにはあまりに短い時の無さを恨めしく思いつつ迎えた神戸のコクド戦。あの雪印戦は「底」であったということを信じたい。今日は立て直してくれると信じたい。そんな思いを胸に抱き、新神戸行きの新幹線に身をゆだねる私。ほぼ予定とおり、ポートアイランドスポーツセンターに到着。開場1時間半前に到着したのだが、開幕戦の東伏見以上に列ができている始末(苦笑)。注目されているのか、どうなのか。とにかく、既に到着していた元マスとToDoさんを発見し、列につき開場を待つ。で、予定通りの1時間前開場。早速、例によって「大量の横断幕」を張り付けにかかる。「関西限定」そうへいさん作のディックの横断幕を加え、いつもの「ネバギバ...」「ぶちかませ」に「Get
Glory...」。お久しぶりの「竹内 喝!」「正和一本」に「パワー全開...」。そして私が今日のために昨夜シンナー中毒になりかけながら作った紙製の横断幕の計8枚がぐるりとリンクを半分取り囲む。相変わらずのバカぶりにクレインズスタッフ一同「苦笑」といった感じ。
今日はスカイAの生中継を意識し、カメラアングルを考えた横断幕配置。カメラを配置している方(常時映っていないほう)に何を貼っていたか、これでおわかりでしう。
で、例によってクレインズ側スタンド最上段でオールスタンディング。さあ、我々「バカども」の姿が何度スカイAに抜かれるか。アウェイレプリカ全国デビューを飾れるか(笑)!。我々の姿がいっぱい抜かれるということはクレインズが点をいっぱい取るということで、恥ずかしくもあり、嬉しくもあり。全国各地に点在する我々をよく知る「クレインズファン」の皆さん。今日も元気に「バカ」やってますよ〜!。
今日はテレビで観ていた人も多かったので、私の観戦記にいかに「間違いが多い」かがくせずして判明してしまうのもマズイのですが...。
【クレインズ】
33−41
32−15−20ー7−3
44−92−96−77−22
相変わらず、この位置に村岡が入ってます。今日は結果を出してくれるか?。
24−27−81−34−55
13−39−14−5−2
残念ながら昭範と岸部は出番無しでした。
【コクド】
1−29
18−44−16−11−77
71−30−17−39−9
24−23−75−5−7
19−14−41−42−2
現段階で考えうるベストメンバーですな。ここに打ち勝つことに意義がある。
(1)第1ピリオド
早速やってくれちゃったんだよなあ。
0:43 C3 High stick
またもや開始早々の反則。先日の雪印戦ではこのパワープレーをいともあっさり決められてしまい、メロメロキャンディになっただけに絶対に守りたいところ。さすがに今日は違ったクレインズ。最初のピンチをよく凌ぎ無得点に抑える。
この頃、我々の応援に興味を持った小学校低学年の男の子がまとわりつく。「一緒に応援する?」との元マスの問いには一切構わずガンガンとうるさいはずのN君の太鼓のそばに来て離れようとしない。すかさず駆け寄るお父さん。子供の後頭部に「パシッ」という見事な関西系突っ込みを一発決めて、子供の手を引いてどこかに消えてしまった。うん、そのほうがいい。バカは我々だけで充分だ。今から一緒になってこんなことやってたらロクな大人にゃなりゃしない(苦笑)。
6:47 K7 High stick
今度はクレインズがパワープレーをもらう。とにかく先制して「勝ちパターン」に持ち込みたい。いままで先制した試合は4勝1敗。そう、先制を許した雪印2連戦はやはり連敗だっただけになおさら。で、史郎を加えたスペシャルセットがゴールチャンスを作る。ミタニからゴール右サイドまで入り込んでいたディックにパックが渡る。逆サイドに突っ込んできた史郎にパックが渡りバックドアかと思われた瞬間。パックは史郎には渡らなかったようで、ほんの一瞬ためいきをついてしまった我々の目に飛び込んできた「赤ランプ」。
7:17 クレインズ先制 G7←20
史郎に出したつもりのパスが何故かゴールに入っていたようだ。このゴールは遠目で観ていた我々よりもテレビで観ていた皆さんのほうがより明確に事の「顛末」を把握できたにちがいない。誰か、このゴールシーン、フォローして。
なにはともあれ先制。くせずして盛りあがる我々とその周辺。よかったよかった。形はどうであれ先制してくれた。
しかし、いいことばかりは続かないのが「クレインズのアイスホッケー」。コクドのディフェンディングゾーンで正和とコクドDFが激しく接触。しかし、例によって遠目で見ている我々は正和の存在は理解していても、相手が誰かはわかりゃしない。さあ、一体誰だったんでしょう。
12:25 C96 Tripping
ところが、正和と激突したコクドの選手(ねえ、誰だっけ?、しつこい)が思いのほか重症だったようで、メジャーペナルティをとられる始末。というわけで、
12:25 C96 Game Missconduct(メジャーは#81が代行)
とんでもないピンチを迎えてしまう。しかも2つ目主力の正和の退場は痛い。後半、戦力面でダメージが出なきゃいいのだが。で、必死にこらえるクレインズ。なんとかペナルティタイムも残り2分になったところで、
14:45 K18 Holding
いやぁ、助かりましたわ。これでメジャー分はなんとか処理できそうです。怖いのはペナルティ明け。ところがところが、守り切った後、ニュートラルゾーンのルーズパックを鈴木に食い付かれる。
17:42 コクド同点に追いつく G75←18←77
最後はユールとドプソンが1対1になってしまう。ドプソン、精一杯伸ばした右足の下をかすめゴールへ。むむむむむ〜。
結局、このピリオドはこのまま終了。シュート数はコクド12、クレインズ7。
(2)第2ピリオド
とにかくリードリードで行こうよ。
すると、ようやく2つ目が結果を出してくれた。アタッキングゾーンでパックを奪った村岡が粘り、上がってきた腰越にパス。腰越、岩崎の態勢の逆をつく軽いシュートを放つ。これに反応する岩崎。さすが、と思わせた瞬間、なぜか岩崎、態勢を崩している。オヤオヤ、赤ランプが灯っているぞ。良く見たらパックがこぼれていた。
1:57 クレインズ2点目 G92←44←24
形はどうであれ、村岡が2つ目に上がってきて初めてのゴールが決まった。
その後は一進一退の展開。互いにシュートチャンスを作るも両DFがよく凌ぐ。しかし、音を上げたのはクレインズだった。
8:53 コクドまたもや同点に追いつく G71←75←7
応援に夢中になっているうちに桑原がゴール左サイドを攻めあがっていた。原武と斉藤を交わすようにそのままシュートを放つ。パックはドプソンの肩口を抜き、ゴール上方のネットにからみつくように弾みポトリと落ちた。遠目で見ている我々にはナイスシュートに見えたのだが、クレインズベンチが執拗な抗議をしている。あれはノーゴールなのか?。まさかゴールの横から入ったのではあるまいか?。しかし、我々の位置ではそれが判別できないだけに「対応」できないのだ.ゴールジャッジと主審がなにやら話し合っているが、結局ゴールが認められたようだ。TV観戦組、どうでした?。
で、おさまりがつかないクレインズベンチ。主審の「フェイスオフ指示」に従わなかったのか、どうだか知らないが、
8:53 Bench minor(#81代行)
もういけませんわ。
しかし、ここもなんとか凌ぎショートハンドの守りはやや立ち直ったか。今度はパワープレーだ。
11:27 K5 Holding
ここで勝ち越しておきたかったが、「一点豪華主義」セット必死の攻めも岩崎の攻守に阻まれる。
結局、このピリオドはこのまま終了。シュート数はコクド12、クレインズ10。
(3)第3ピリオド
まあ、クレインズが勝ちをモノにするには、こういったロースコアの展開に持ち込むしかなくて、まずはこういう展開に持ち込めたことに関しては雪印戦の初戦と同じ。問題は「勝てるかどうか」ということ。やはり、先にリードを奪いたいところだ。なんせ相手はコクド。1点でもリードを許そうもんなら、「結果1点差なんだけど、その1点に力の差を感じさせるような1点差ゲーム」をやれてしまうチームだけに、先にリードしてコクドを慌てさせたい。しかし、今日は結構出番の多かった第4セットが反則を犯す。
4:38 C39 Hocking
先にスティックを相手の体に当ててしまったから反則を取られたのではないだろうか。体を寄せていれば問題無かったと思わせるようなプレー。しかし、コクドもおつきあいしてくれた。
4:58 K16 High stick
賢吾(だったよね?)が思いっきり倒される。坂井としてみては、スティックを賢吾の体の後ろから前に入れかえるために腕を振り上げた時に賢吾をはじき飛ばしたように見えたのだが、貴方がやると反則に見えてしまうのよ、が体がデカイ分。
結局、ピンチは消され、ほどなくフルストレングスの戦いが続く。しかし、このあたりからコクドの出足がクレインズを凌駕しはじめる。放り込まれたパックにDFが追いつきタマを出すのだが、そのタイミングが半テンポ遅れ、コクドにプレッシャーをかけられる。それでも、攻撃につなげるタマを出そうと自陣でプレッシャーを受けながらもパックを出すDF陣。その動きが一瞬遅れたところを突かれてしまった。結局、ディフェンディングゾーンから出せなかったパックを拾われ、数的優位をコクドに与えると、
11:40 コクド勝ち越し点 G30←71
必死に守るドプソン。よく八幡の動きに反応し、ついていったが、一瞬のステッィクさばきでパックをねじこまれてしまった。ついにリードを許してしまったのである。今日のドプソンに関してはよく守っていたと思う。そのドプソンの頑張りに応えて欲しいFW陣。ここからが正念場だ。
しかし、恐れていたことが起きる。この後、ほとんどコクドがパックを支配。クレインズはコクドの出足を止めるだけで精一杯。たまにパックを奪っても「有効な攻撃」をさせてくれないコクド守備陣に手こづる。こんなときは時間が早く経過するもの。いつしか時計は残り2分。しかし、相変わらずパックはコクドがキープし、クレインズは6人攻撃はおろか、笛すらとれない。ようやく、1つ目が氷上に上り、パックを奪うと、ドプソンが上がり6人攻撃。しかし時計は残り1分を切っている。ようやくシュートを放てるようになったクレインズだが岩崎を脅かすような、リバウンド、二次攻撃、三次攻撃へと発展していかない。結局タイムアップを迎えてしまった。
シュート数は共に7本づつ。最後はコクドにしっかり守られてしまい完全に封じ込まれる、なんとも冷静に見ていると「面白くない展開」。
勝負を分けたのは3ピリの運動量でしょうか。そして1点を奪われた後のコクドのプレーに対し、全く突破口を見出せないまま時間だけが過ぎ去ってしまったこと。なんかいっつも同じこと書いているような気がするなあ。今日のコクドのあの拙攻に対してラッキーとはいえリードリードの展開でいったのに、3ピリに息切れしちまう。終盤は「一つ目」で勝負せざるを得なくなり、他のセットが全て「チェッキングライン」と化してしまうようでは同点はおろか「決勝点」を奪う機会は概ね減るだろうに。よしんばそれがクレインズのやり方だとしたならば、今日与えた全ての得点を事前に摘み取るような動きを徹底的にやらないと「勝てませんよ」。一見すると雪印戦の2戦目よりはちょっとはマシになったように見えますが、「負けてしまえば同じこと」。だって、雪印戦より改善されても試合に勝てないということは「通用していない」というふうに私には見えるわけで、結局、そこいらへんが勝負の分かれ目なのではないのでしょうか。いずれにせよ「勝たねば意味がない」んですよ。そんなことは理解していると思いますけど。