(0)プレリュード
何度も言うように、今日から21日まで私は北海道に居座ります。今日、明日と水曜日。そして週末の土、日と全てクレインズの試合を観戦するために取得した「リフレッシュ休暇」です。場合によっては全然リフレッシュできないまま、11月22日を迎える可能性も秘めていますが、なんせ先のことぁ解らない。解らないけど、月曜日に千代の浦で海をボーっと見つめている自分の姿だけは想像したくないもんだ。異常に揺れた飛行機(ペナルティボックス参照)で釧路入りを図る。試合開始まで野暮用をこなし、2週間ぶりに丹頂リンクへ。札幌からは少なめの2人。そして、かねてから予告していたきよみさんも登場。すっかり観なれたメンバーが顔を合わせる。そして東京から、のびりんさんご一行も「念願の初丹頂」を達成。是非とも勝ちゲ−ムを観て行ってもらいたい。私が言うのもなんなのだが...。勿論、私も観たいさ、勝ちを。で、FM釧路の阿部さんと世間話。そうなんですよ、そこまでしながらクレインズを観に来ているんですわ、私。世の中、そんなバカが一人ぐらい居たっていい、と自分を慰めつつ戦闘開始じゃ。
【クレインズ】
33−41
32−15−20ー7−3
44−92−96−77−22
13−27−24−34−55
17−39−14−5−2
薮野と高橋の出番は無かったです。
中村達哉の復帰はまだです。そして、村上の登録がありません。う〜ん。
【コクド】
なぜかきよみさん制作の飯塚の横断幕「貼っていた」自分がそこに居たため、場内放送時に席に戻れずメモできませんでしたが、まあ、いつものメンバーだったに違いありません。あと、情報では#11川口が居なかったらしいとのこと。
(1)第1ピリオド
早速、坪子が反則を取ってきた。
1:59 C30 Hocking
開始早々にパワープレーを頂いた、のだが、さすがにコクド。1分半もの間、クレインズにプレーをさせない高い位置でのプレッシャーにてこずり、逆にシュートを受ける。ようやくセットしたころにはパワープレーが残り30秒を切っていた。で、結局有効なシュートは打てず仕舞い。
で、パワープレーも終わり、フルストレングスの動きはどうかな、と思ったら、いや〜参ったね。クレインズならまだしもコクドもご丁寧にお付き合いしてるんですよ。で、なんともモッチャリした動き。全くスピード感が感じられない。そんな中、匡史が一人だけ違うスピードでコクド陣に攻め込み、角度がキツイ位置だったにも関わらず果敢にシュートを放つ。そう、その気持ちよ。「ゴールに向かう」という気持ちを前面に見せてくれ。そして、守るべきところはきっちり守る。それを実現するには、一にも二にも「勝つんだ」と思う気持ちが醸し出す「運動量」。今は動きが鈍いが、そのうち気ついてくれるべ、って、オイ!
10:58 コクド先制 G75←41
そのモッチャリした動きをものの見事に突かれる。ゴール裏でパックを置いてきちゃうんだもん。敢えて「誰」とは言わないけど。それを二瓶に拾われ、あっさり決められる。いかに動きが悪いといっても、「ここ」という場面の動きの良さは「さすが」ですなあ、というより、何とまあお粗末な点の取られ方なんでしょう。
で、クレインズにも攻め込む場面があるのだが、なんせ、スピードが無いんだよねぇ。折角の数的優位な展開も最後のセンタリングまでにコクドのプレーヤーがパスコ−スに追いついてしまうんだよなあ。で、その後の攻めが続かない。単発で散発の攻めもあっさりコクドに態勢を立て直され、攻撃→守備への転換を何度も強いられる。この動きが後々応えなければよいのだが。
しかし、単発で散発だった攻めと言いながらも、「単発」も数打ちゃ当たるとは良く言ったもんで...。
15:40 クレインズ同点 G32←20←15
ダーシがゴール左サイドを持ち込み、竹内にセンタリング。前にディフェンスのステイックがあったが、構わずシュート。それが結果的に良かったのか、パックがディフェンスのステッィクに当たり跳ね上がる。丁度、シュートコースを隠すために前に出ていた岩崎の頭上をかすめ、ゆっくりとゴールネットにパックが絡みついた。
「恐れることは無い、打てばわかるさ!」という感じ。格好なんか気にするな、ゴールに向かって何かをやってこい!。そうすればこんなことだって起きるのだ。
で、結局、同点のまま1ピリ終了。シュート数はクレインズ10、コクド5。単発で散発という場面が結構あった(苦笑)。観ていた私としては、このシュート数を額面通り受け付けられるような動きではなかったなあ、クレインズは。
(2)第2ピリオド
序盤から「ゴールに向かう」という気持ちが見え始めた。当然、攻め込むとその反動もあるわけで、コクドにもチャンスを許す。そこはドプソン、きっちり守る。厳しいかもしれないが、パックへの集散を素早くしていけば、攻めにも守りにも余裕が出るから、結果的に自分達の益につながるのだ。前半はそんな動きが見えたのだ。
3:54 K44 Boarding
賢吾がコクドベンチ前で一撃食らったようで。
ところが今日はパワープレーが決まらないのだ。クレインズも「一点豪華主義セット」が再三チャンスをつくるのだが、「最後の一打」を岩崎に跳ね返される。というより、シュートコースが見えているような余裕の動き。
パワープレーだからって綺麗に決めようと思ってもダメなのではないか?。視点を変えて、攻め上がって行く流れの中で、既に数的優位の状況にあるんだから、思い切ってウィングを走らせブルーライン手前にパスを通し、攻め込むスピードを生かして相手DFをマークを外していく努力をすればいいのでは。たとえそのシュートを止められても、リバウンドを叩きに行くなり、パックを拾ってセットするなりすればいいと思う。最初っからセットする動きしか見せないということは、相手を楽にさせているような気がするのだが。もっとも、その「スピード」を生かす攻めが出来ない今のクレインズにも問題があるのだが。DFの玉だしは遅い。ルーズパックに対する動きが遅い。その時点で後手に回ってしまっている以上、「スピードを生かした攻め」なんて夢のまた夢。2つめが苦しんでいる理由はそこにあるんでしょう、と素人の私は思うのですが。
ところが、そんなかねてからの私の思いを払拭させるプレーがようやく見られた。DFから良いタマが正和に出た。走れ正和!。DFのマークなんか気にするな。そのまま切り込んでシュート!。ほら、リバウンドが出たぞ〜。
10:29 クレインズ逆転! G92←96
ゴール右サイドを攻め込んで行った正和が一発シュートを放つ。リバウンドが出たところをフォローしていた腰越が、リバウンドを出した態勢のまま若干前に出てしまった岩崎の背中をかすめるように、そのパックを叩き込む。
そうだ、そのプレーだ。それを待っていたんだ。まるで憑き物が取れたような笑顔で応援団に向かってガッツポーズで応える腰越。その「ゴールに向かう気持ち」が欲しかったんだ。
「攻め」だけではいけない。「攻めと守りのバランス」が重要なのだ。確かにこういう「ゴールに向かう気持ち」も大事だが、「締めるところは締める」。本当の勝負はここからだ。と、思わせるばかりのプレーが起きてしまう。
11:39 C55 High stick
で、この反則が高くついてしまう。
12:07 コクド早くも同点に追いつくパワープレーゴール G77←16←44
遠目から放ったシュートに対し、ドプソン全く動けず。ブラインドになったのか?。「束の間のリード」でしたわ。
問題はこの後。またもや、ミタニと腰越だったかなあ?、逆転ゴールの時のような感じで攻め込むが実らず。ところが、岩崎がクリアしたパックを桑原が見透かしたかのようにニュートラルゾーンに放り込んだところに、ちゃんと居るんだよなあ、この男が。この展開の変化に対し即座に対応できるところが...。
13:10 コクド再逆転 G16←71←1
ノーマークになっちゃったんですわ。で、さすがにドプソン一発目は見事にブロックしたのですが、リバウンドを正面に出てしまい、そこをもう一度坂井に叩かれマタを抜かれる。いかにドプソンでもあの状況では一発目を止めただけで精一杯だったと思う。
そう、バランスなんだよな。バランス。これでチーム全体が萎縮しなきゃいいけど。
14:38 K7 Tripping
今日はことごとくパワープレーを潰されている。セットまではするのだが、どうしても「最後の一打」が決まらない。「ゴールを奪うんだ」という「気持ち」だけだと思うんだけどなあ。で、結局ここもダメ。このまま2ピリも終了。シュート数はクレインズ7、コクド11。1ピリ動きが鈍かった71、30、75、41あたりが徐々に本領発揮。その高いスキルもなんのその、その日本語が喋れない日本人相手に岸部が堂々と「仕事」をしていたことを記しておきたい。
(3)第3ピリオド
コクドにリードを許すと、神戸の試合のようにクレインズを「封じて」しまうので、早い時間に同点に追いついておきたいのだが、
3:07 C14 Slashing
その前に一発食らって倒れてしまった直後の「報復」を取られてしまった。厳しいことを言いようだが、倒されて「報復」する前に、「倒されない自分」を作れ!。よしんば倒されたなら「じっと耐えなければ」。確かに、厳しい反則だったかも知れないが、匡史には敢えて言いたい。「図太くなれ」と。
で、この反則も高くついてしまう。
4:08 またもやパワープレーゴールで4点目 G16←77←18
またもやドプソン全く動けず。ブルーラインボード際から放たれたシュートが乾いた接触音を残し、ゴールに突き刺さる。接触音はDFともみ合いながらシュートコースに居た坂井のスティックに当たったパックの音でした。これもブラインドだったのか。
7:41 K23 Interference
しかし、これも決まらない。
その後は、コクドがパックを支配し、クレインズは反撃どころかパックすら奪えず「封じ込められてしまう」。11分過ぎ、コクド陣内でミタニがパックを奪うと即、竹内へ、そしてワンタイムでコンロイへパックが渡る。完全に岩崎の虚を突いたのだが、最後にコンロイが合わせたパックがゴールをかすめてしまう。チャンスらしいチャンスはそのぐらい。タイムアウトも取って、6人攻撃もやったけど、なんやかんやで試合が終わってしまった。シュート数はクレインズ4、コクド9(後で訂正があったようだが)。
結局はスピードかなあ。攻めから守りに移行するスピードに違いがある。そんな感じ。
心配なのは、2ピリに見せた「ゴールに向かう気持ち」が、カウンターを奪われたことで「消えてしまう」こと。点を奪われてしまった以上「ミス」なんだろうが、そのミスは「攻めに行った」ために生まれた考えるより、「各種物事に対する処理の早さ」が欠如しているという点なんだろう。処理の早さで負けるのなら(って、きついんだけど)、最低フィジカル面で負けないこと。
結果負けてしまってはダメなんだけど、2ピリに見せたゴールに向かう「気持ち」を忘れて欲しくない。「戦う」スピリットを忘れて欲しくない。3ピリはその「気持ち」が感じられなかった。とにかく、明日は勝て!。それしか言えない。