(0)プレリュード
メチャクチャ気合入ってたよ。今日は。札幌軍団に千歳まで迎えにきてもらいそのまま苫小牧へ。十條キンバリーさんと森の鉄筋屋さんと合流。開場を待っていると、妙に頭の輪郭がくっきり浮かび上がった細身の男がフラッと現れる。なんと「誘惑に負けた」元マスが苫小牧に乱入。結局、いつものバカメンバーが揃ってしまった。だが、我々のことはどうでもいい。クレインズ、奮起せよ!。そんな気持ちで一杯だった私でした。
【クレインズ】
33−41
32−15−20ー7−3
44−92−96−77−22
24−27−81−34−55
13−39−14−17−2
岸部と辻(?)と薮野(?)は出番無しでした。匡史もほとんど出番無し。例によって村上が前半出場し、後半は坪子に交代の3つ回し。
【王子製紙】
66−42
19−12−14−6−10
17−39−21−22−23
31−24−3−11−28
32−13−25−26−8
(1)第1ピリオド
入場時に私がやりたかった「釧路クレイン(ズ)!」をかます。うん、いい感じだ。これで今日の私の仕事は終わり(苦笑)。そしてフェイスオフ。早速、「つるっ子マニア」の新応援パターンをパクリ、白鳥でいきなりかます。ところが、「やめる」ということを知らないアウェイ応援団。笛が鳴るまでの2分42秒まで、ずっと「ゴーゴークレイン(ズ)」と叫びっぱなしで、早くも「ボヘミアン」状態に(苦笑)。あっさり5分が経過。立ちあがりの危険な時間帯は回避したものの、パックの支配率は王子が上。今日も辛い試合になりそうだ。しかし、
6:05 O31 Slassing
さあ、先制していこうよ。と思いきや、最初のパワープレーはセットするものの決定的な形にまでは至らないままあっさり終了。
その後は一進一退の展開。お互いにチャンスが作れぬまま時間だけがどんどん過ぎて行く。雪印戦から試合経過時間が早い。笛が鳴らないからなんだろうけど、徐々に王子がパックを支配する時間が増えてくる。ということはニュートラルゾーンからスピードに乗った攻めが目立ち始めると言うわけで、あっさりやられてしまう。
15:30 王子先制 G39←17←22
いとも簡単に決められてしまい、今日は追う展開。なんせ、クレインズはシュートはおろかパックが奪えない状況が続く。シュートを打たねば点は入らない。とにかくシュートを打って欲しい。「打てばわかるさ(ありがとー! by Inoki)」という気持ちでシュートシーンを待つ。すると、やはり1つ目がチャンスを作る。ゴール左サイドをコンロイが持ち込みすぐさまフォローしていたミタニに渡す。すぐさまシュートに移行するもGKまでパックが届かずプレイヤーブロック。ところが弾かれたパックがゴ−ル前やや右に出たところを押し上げていたこの男が決めてくれた。
16:19 すぐさま同点に追いつく G7←20←15
よっしゃー!。盛りあがるアウェイ応援団。そう、そうやってシュートを打てば何かが起こる。もっとアタッキングゾーンに入ったら積極的にシュート打とうよ。ま、なにわともあれ同点だ。さあ、振り出しに戻った。切り替えて行こうよ、と思った瞬間だった。
17:53 王子勝ち越す G17←21
ほんの一瞬。ゴール裏からのセンタリングに対しフィジカル面で負けてしまう。ディック、体にいったもののステックまで殺せなかった。そこにキッチリパックを出されてしまう。ゴールランプ見事に点灯。どうしてそんなにせわしないかなあ。
結局、1ピリは終了。クレインズ5、王子10。
雪印戦でも神戸戦でもシュート数が少ない状況にはいささか閉口気味。
(2)第2ピリオド
選手入場時に、またもや「釧路クレイン(ズ)!」をかます。どうやら、定着化しそうな雰囲気だ。
1:04 C22 Holding stick
このキルプレーを守り切り、今度はこっちの番といわんばかりの展開。
6:00 O17 Holding
しかし、このあたりからパックがクレインズからどんどん離れて行ってしまうのだ。このパワープレーをものに出来なかったことのみならず、この後10分近く、王子にいいように「遊ばれて」しまう。特に2つ目、3つ目は常に王子のパックキャリアを追いかける展開。たまに攻め込んでもシュートまで持ち込めない。あっさりパックを奪われると、王子FWがスピードに乗った攻めであっさりクレインズ陣内に入り込む。ピンチは1度や2度では済まなかった。目を覆いたくなる場面の連続。王子の攻めばかり目立つリンクを目の前に我々応援団もなすすべ無し。決定的なノーマークのピンチもドプソン必死のセーブで逃れる。たまらず叫ぶ私「今のは1点取られてるんだゾ!、しっかりしろクレインズ!」。点差こそ1点差だが、チャンスすら作れない状況に苛立つ。しかし、終盤にようやく見せ場を作った。久々に王子陣内にパックを持ち込む。シュートまではいけないものの、必死にパックをキープしようと粘る史郎につかみかかった王子の選手。
17:15 O39 Hoiding
さあ、応援応援。「そーらシュート!」、ここぞとばかり声を出す我々。このパワープレーはほとんどクレインズがパックを支配。2度3度ゴールチャンスが訪れる。シュートリバウンドを拾ったコンロイがパックをキープしゴール右サイドからチャンスをうかがう。ブルーラインに立っていた竹内にパックが渡る。さあどうする竹内よ!。
18:20 クレインズパワープレーゴールで同点に追いつく G20←32←15
ゴール左脇に居たミタニがフリー。パックが竹内から渡った瞬間、岩田とゴールの間にほんのわずかの隙間がしっかり見えていた。「そこだ!」。「All
Right!」ってな感じで、その隙間にパックを確実に流し込む。
シュート数はクレインズ12、王子13。終盤はクレインズが攻め込んだためか、シュート数は増えたものの、厳しい展開に変わりは無い。
(3)第3ピリオド
さあ、またもや神戸と同じ展開になったぞ!。今日はどうしてくれるよクレインズ。またオレに「同じ映像」を見せるこたぁねえだろうな。
さて、皆さんに質問です。今日の試合、反則が少ないと思いませんか?。どうしてでしょう。レフェリーがあまり反則を取らなかったから?。それは正解かも知れませんが及第点は与えられませんね。種明かしをすると、フッキング、トリッピング、インターフェアランスといったような反則が王子に課せられていないんです。つまり、クレインズがパックを奪いスピードに乗った攻めで相手陣内に攻め込んでチャンスを作ろうとした際に止めに行った王子の選手が犯すフッキングとか、パーサイドを走る選手の動きを止めるためのインターフェアランスという形が全く見られないんですよ。なんせ、王子がパックをキープする時間が長い。クレインズ陣内で、ようやくパックを奪っても、攻めに移行する動作が遅い。DFはタマを出すところが無くなり、プレッシャーを受ける。たまに攻め込んでも、タマだしのテンポが悪いので2番手以降の出足が遅い。結局、パックキャリアのフォローに行けないために攻めが単発に終わる。パックキャリアが王子DFに2人がかりで挟まれながらつぶされるというシーンも何度かあった。これって神戸と同じ展開なんだよね。だから「耐えてくれ」としか言えないんだよなあ。こんな状況を我々は黙って見ることしかできないのか?。そして恐れていた事態が起きる。
12:55 王子に勝ち越しを許す G32←24
ゴール右斜め後方から出されたパックをゴール前であっさり叩かれる。内山、決してフリーになっていたわけではないんです。そばには坪子が立ってましたから。君の役目は「パックを傍観する」ことか?。
このあたりでドプソンが激昂!。だって頑張っているのはドプソンだけなんだもん。王子の拙攻とドプソン攻守で格好がついているだけなんだ。さあ、雪印1回戦、神戸でのコクド戦と同じ展開になったぞ。今日もこのまま屈してしまうのか?。それでいいのか、クレインズ。いいわけないよなあ、当然だよ。
1つ目が見せ場を作り、2度3度とゴールを脅かすも岩田にパックをフリーズされてしまう。惜しい、と思った矢先、何でそんなとこで手が出るわけ?
15:29 C15 Unsportsmanlike Conduct
痛恨の反則です。で、
16:22 駄目押しを許す G21←39
見事にスカートめくりを許す。ドプソン、一瞬抑えたかに見えたが広い白鳥リンクに響き渡る川平の声。
6人攻撃を敢行するも実に空しい。
2−4で負け。
シュート数はクレインズ13、王子12。
最後に整列する選手達。コンロイがすまなさそうに我々の顔を見る。こっちも見返す。横で「ガン」という打撃音。何かを何かで叩く音がひとけの少ない白鳥アリーナに響き渡る。
神戸の試合のリプレイを観るために苫小牧くんだりに来たわけじゃねえぞ!
これでいいのか?。
「やっぱりいつものクレインズじゃない」って思われても平気なのか?
それで満足しているのか?。それでもやるべきことはやっていると言うつもりか?。