(0)プレリュード
今日は朝から体調が良くなかった。相変わらず胸が痛いし息苦しい。ところが不思議なことにリンクに来るとそいつがおさまってしまう。2つ3つ声を出すとますます調子が良くなる始末。果たして体が持つかしら。オレのことはどうでもいい。昨日の悔しさはもうごめんだ。今日こそ「結果」を出してほしい(昨日の観戦記のパクリ)。今日は昨日より早めに12時40分頃到着。それでも元マスと「ネバギバのN君が先着している。その後ToDoさんが合流。と言うわけで入場。今日は会社応援団席に無理やり乱入。さっそく横断幕貼りに入るのだが、昨日試合中に「とある財団法人のお偉方からのお達し」があり「ゴール裏のカベには貼るな」という「訳のわからない注意」を受けたため、会社横断幕の下に貼らせてもらうことにした(日本製紙の皆さん、ありがとうございます)。「パワー全開 伊藤賢吾」の作者であるきよみさんの妹ときよみさんがタッグ(いかにも姉妹いう感じ、好感持てましたわ)で登場。作者の前で今日こそ勝ち試合を見せてほしいものです。で、今日も30分では貼り切れずやっぱり選手が入場してきてしまった。早速、メガホン、太鼓、拍子木でお出迎え。その後、またもや「とある財団法人のお偉方からのお達し」が太鼓を持っていたN君にあった。いろいろと話していたようだが一言にまとめて言うのなら「うるせえから静かにやれ」とのこと。全日本の応援や昨年無くなったチームの最後の試合では太鼓を使うのが良くて、この日この時の試合がダメという理由が不可解ですわ。そんなケツの穴の小さいこと言っているようじゃ、日本がオリンピックに自力で出るなんて夢のまた夢ですよ。ちょっと話が横道にそれましたねえ。
メンバーは以下の通りですが、昨日と一緒です。
【クレインズ】
33−41
32−15−20−7−3
24−92−96−77−22
19−27−44−34−55
13−39−81−2−9
先に言っておきますが、残念ながら#2、#9の出場はありませんでした。シフトもめまぐるしく変わりました。いつのまにか#81が2つ目に戻ったりしてましたし。
【西武】
70−39
41−77−21−28−20
22−47−17−7−2
15−40−19−33−72
24−9−17−12−3
(1)第1ピリオド
フェイスオフ。ところが、いきなりクレインズ陣内でレフェリーの手があがる。すると、
0:41 C33 tripping(#32代行)
へ、そうなんだ。この程度で反則になるのねえ。それはそうと、いきなりキルプレーのピンチ。すると、誰がペナルティベンチに入るか時間がかかってしまい(GKの反則は、その時点で氷上に居た選手が代行するわけで、時間がかかってしまった理由は一つ目がシフトしていたからでしょう)。
0:41 Unspotsmanlike Conduct
でいきなりダブルマイナーに「格上げ」されてしまった。
早速「釧路パターン」(Fight...、cranes!)を出すハメになるとは。キルプレーも1個分の反則がおわり、とりあえず点取られてもパワープレーが残らない時間になる。昨日同様、キルプレーの守りに関してはシュートは打たれても「決定的な場面」までには持ち込ませない。攻めあがってくる西武のパックをブルーライン付近で#77が奪う。すかさずニュートラルゾーンに残っていた#15にパックが渡る。西武DFが残っていたものの、そのポジションを見てか放り込まずにパックをキープ。中央からベンチ前の方向にシフトしながら西武陣内に進入。#15が攻め込むとき必ず見える#20の背中がやっぱりパーサイドに居る。DFのポジションを見ながら、ラストパスを#20に戻した。そして...、
3:57 ショートハンドゴールで先制! G20←15←77
ようやくダーシの放ったシュートがネットを揺らす。「よっしゃー!今日も先制じゃ!」。勿論大歓声で応える応援部隊。私、喜びのあまり便所の前を走り回ってしまいました(苦笑)。今日も先制点を奪います。
今日は「スミ1」のまま終わらんでくれよ、と祈ります。早い時間に追加点取ろうよ!。
6:38 S15 C77 Roughing
4人対4人の展開、かと思ったら、
6:55 S19 Interference
なんだかよくわからんが、もうけもうけ。4人対3人のパワープレー。昨日は5回のパワープレー全てが失敗に終わったことが敗因の一つだっただけに、今日こそ決めてほしいのだが、どうもパワープレーは「苦手」のようで...。それはそれで良いのだが(って良くないけど)、8:55に西武の#19が戻ってきました。ところが、丁度その時、攻め込んでいたクレインズのFWを西武陣内に置き去りにしたまま反転速攻。パックキャリア+サポートが本部席側を攻めあがると、そこに反則開けの#19が加わり3対1の態勢になってしまった。見事にパスを回されたあげく、#19にフリーでシュートコースの狙いを定めさせるだけの余裕を与えてしまってはいかんともし難い。
9:04 西武同点 G19←20←15
いや〜な点の取られ方ですわ。フルストレングスになったものの、実質的にはショートハンドゴールです。
その後は膠着状態が続きます。元マスが試合前に語った「最初の10分は胃の痛くなる展開になる」と「日本一優しいコーチ」が言っていたという話を思い出す。道のりは違えど、確かに胃が痛いわ。
12:27 S40 C44 Holding
相変わらずパックが行ったり来りしてます。チャンスもなければそれといったピンチも無い。どちらかと言えば「日本語の喋れない日本人」と外国人のスキルの高さでパック支配率に関しては西武がやや上回っているという感じ。しかしクレインズDFも致命的なミスは犯していない。
17:43 S47 High Stick
チャンスが訪れる。2度目のパワプレー。「今度こそ、今度こそ決めてくれ。早く楽になろうよ」。我々も必死に応援するのだが、「釧路パターン」の応援をしたとたんにパックを奪われセットはおろかパックキープすらままならない。嫌いなのかなぁ、我々の応援。昨日からずっとそうなんだよなぁ。応援の仕方が足りないのか?。一本のシュートも打てず仕舞い。結局、1ピリはそのまま終了。
シュート数は西武12、クレインズ8。
(2)第2ピリオド
開始早々、一つ目がチャンスを作る。西武陣内でパックを支配する姿が見うけられるようになってきた。この動きを続けて行ってもらいたい。相変わらず膠着状態が7分程続き、観戦記的には「ネタ」が無い状況(苦笑)。ところが、その開始早々のいい動きが、実を結びそうなプレーが出る。コンロイ放ったシュート(かなぁ?)が流れゴール裏にパックが転がる。フェンスに跳ね返ったパックがゴール右側に出てくる。このパックにディックが食らいつく。西武DFと芋生がパックに集まったところをゴール前に入ってきたダーシが見逃さない(もしかしたら、今の展開はディックとコンロイが入れ替わっていたかもしれない。しっかり見ているつもりなのに、応援しながらだと選手まで見えていない。なかなか難しいですわ、と早くも言い訳)
7:20 クレインズ勝ち越し! G20←7←15(20←15←7かも知れない)
なにはともあれ再びリードした。しかもダーシが連発。序盤の動きの良さは無駄じゃなかった。ダーシの本領発揮に当然のことながら大喜び。しかし、これだけで終わらなかったのだ。
ルーズパックを拾った史郎が西武陣内に突進。パーサイドにはダーシが走っている。対する西武はDF一人。いわゆる2対1って奴じゃない。ダーシ早くもハットトリックか?と思った私の思いは早計だった。
8:17 追加点! G27
DFがダーシの方に寄っていた感もあるが、史郎が果敢に芋生の前に切り込んで行く。セーブされたと思ったパックが芋生のマタからこぼれていたのだ。やってくれるじゃんか。
ついに2点差がついた。しかし、とても安全圏とは言えるわけがない(それは皆さんもそう思うでしょう)。
8:17 S21 C20 Roughing
クレインズ陣内で火種がついてました。ゴールが決まった直後「お約束」の如くもめてます。
追加点が欲しい。もっともっと欲しい。そこにまたもやチャンスが生まれる。
10:47 S21 Interference
3回目のパワープレーのチャンスです。本当に今度こそここで決めれば楽になるはずです。しかし、どうも我々が応援を始めた途端にパックを奪われるんだよなぁ。応援すんなってことかしら。滅入ってしまうわホント。と思ったら、本当に滅入ってしまうプレーが起きてしまう。何故かニュートラルゾーンで思いっきりパスミスをやらかしてくれる。すると、そいつを拾ったのが...、
12:05 西武ショートハンドゴール G40
ものの見事に「独走」を許す。ドプソン対藤田の真っ向勝負は西武側応援席から発せられた歓声によって結果が見えてしまった。どっちもどっちですわ。だから言わんこっちゃない。またもや1点差に迫られる。それでもクレインズにチャンスが訪れるんだよなぁ。
15:57 S40 Slashing
クレインズゴール裏で「パシッ」という乾いた音がした途端に手が上がり、さっさとベンチに入る藤田。さあ、プレー再開かと思ったら、なんだか解らないけど#47もベンチに入ってしまった。何があったの?。
15:57 S47 Miss Conduct
文句を言ったのか(事情を説明して欲しいんだよなぁ)、はたまた休みたかったのか、とにかく樺山は3ピリ中盤まで出てこない。
それはそうと4回目のパワープレー、なんだけど、ホントにこれを読んでいる人は気の毒で申し訳ないのだが、「『またか』とお思いでしょうが」という感じで点が取れません。昨日から続くパワープレーの不調を表現する私のボキャブラリィは底を尽きました。おまけに、
18:15 C92 High Stick
2ピリも時間が無いことから、ここぞとばかりに「青い目のスペシャルセット」を繰り出しクレインズにプレッシャーをかけます。もうこの時間帯は防戦一方。辛うじて2ピリ終了のホーンに助けられた感じでなんとか1点リードを守りました。
シュート数は西武9、クレインズ9。
(3)第3ピリオド
「まさか3−2で勝とうなんて思っちゃいないだろうな」。昨日の悔しい思いが頭をよぎります。「勝っているのに負けている」。追い詰められているのは私だけだったんだろうか?。すると...、
0:54 西武同点 G9←21←20
ゴール左45度あたりから放ったシュートはドプソンの右脇あたり飛んできた。「ドプソン難なく右手でクリア」と思った矢先、クリアしたパックが横に跳ね返らずゴールに吸い込まれてしまった。運が無いといえば運が無いし、スクリーンでない真正面からのシュートでありながら止められなかったドプソンも「100%」完璧はあり得ないということだ。ま、昨日みたいに同点にされたのが、勝利を意識してしまう時間帯で無かったことがせめてもの救いか。しかし、
4:00 C15 High Stick
もう目つけられてますわ、コンロイに関しては。全てお見通しという感じです。相変わらずキルプレーも守りつづけます。未だ失点されてません。逆に言うと西武もパワープレーは決まっていない訳で、「どっちもどっち」って言ってしまえばそれまでなんだけど。人のことはどうでもいいわ、このさい。とにかく昨日の悔しい思いを引きずりたくなかった。必死に声を出しつづける私。しかし、徐々に脚があがってくるクレインズに対し、自由自在にクレインズ陣内に入り込む西武に再三のチャンスが生まれる。クレインズDF陣の必死に守るが1ピリ、2ピリと違って、目を覆いたくなるような場面が何度も現れる始末。「パックをキープする西武のプレイヤー。それを追いかけるクレインズ。だけど、降り回されるクレインズ」。う〜ん、辛い。
12:00 S16 Interference
92、81、96がようやく奪ったパックを必死の形相(って私の位置からは背中しか見えないんだけど...苦笑)で攻めあがる中で、#96がニュートラルゾーンで倒れていた。5回目のパワープレーですが「以下同文」です(は〜あ)。
というわけで、西武優勢のままタイムアップです。
シュート数は西武11、クレインズ7。
(4)オーバータイム
救いはDFが頑張っていたこと。3ピリ疲れが見えていた伊藤ですが、確実にピンチの芽を摘んでます。勇も今日は「プロレス技」を出すことなくしっかり守ってました。小林は相変わらず目立たないプレーが実は目立っているという感じ。原武も同様です。「タンク」斉藤は今日も4人は「殺ってました」。相変わらずの暴れっぷりです。勿論、ディックの玉出しも光ってました。あとは、攻撃だけなんです。疲れているのはわかるが、なんとか、なんとか勝利をもぎ取ってほしい。たのむ。
そんな思いが伝わったのか、オーバータイムに入り、スピードは無いものの3ピリ後半に垣間見えた動きの悪さは消えかかってます。「水の張った洗面器から顔を先に上げるのはどっちか?」という感じです。
腰越がパックをキープし本部席側ボード際を走っていく。なんとか西武陣に入ろうとDF小掘(#7)と接触。するとレフェリーの手が上がった。
3:13 S7 Holding
実に6回目のパワープレーを迎えました。最後のチャンスかと思わせるような動きで、クレインズスペシャルセットが西武陣内で粘ります。「何でもいいからシュートを打ってくれ。シュートを打てば何かが起こる。お願いだからシュートを打って!」。前で見ている昔お姉さんだったお方も「シュート」と叫びます。いつしかパックがゴール左サイドに居た(であろう)コンロイから、ゴール後方に居たミタニへと渡ります。そこへスルスルとゴール前に上がっていた飯塚にパスが出ていました。その直後、彼は我々の願いを乗せるかの如くシュートを放ってくれていたのです。私の視界には芋生の肩ごしに黒い物体が飛んで行ったのを確かに見ました。さあ、一体どうなったんだ。
4:36 やった〜、サヨナラゴーーーーール!
G24←15←20 しかもようやく決まったパワープレーゴーーーーール!。
いいずか、イイズカ、飯塚ーーーーーっ!
興奮した私は思わず拍子木を放り投げていました。
シュート数は西武1、クレインズ2。
GBPはミタニでした。
ま、いろいろと問題もありましたが、結果は「勝った」んです。今日のところは素直に喜びに浸りたい気分です。西武がフルメンバーでしかも東伏見で勝ったというのは外国人、日系人が解禁になってから初めてのことです。苦手意識を携えたまま釧路に帰るのと1勝して帰るのとでは話が違います。20日のコクド戦はもっと厳しい戦いになることは間違い無いと思いますが、なんとか食らいついてもらいたものです。