第34回日本アイスホッケーリーグ 日本製紙クレインズVS西武鉄道 4回戦(釧路丹頂アイスアリーナ) 観戦記

(0)プレリュード
 私にとっては2週間ぶりのクレインズとの「ご対面」。そして3週間ぶりの丹頂アリーナ。お久しゅうございます(涙)。そしてこちらもお久しゅうございます。十條キンバリーさん、きよみさん、そして札幌軍団。いつものように最上段に陣取り、いつもの如く応援。そして、ここ数試合、我々の前の列には某兄弟のご家族がお座りになられる。今日も「いつもご苦労さんです」と一声掛けられてしまう。我々、スタンディングでメガホンや拍子木や大声を張り上げているのに、文句一つ言わず、同じ席に座られている某兄弟のご家族の皆さん。いっつもお騒がせしてすいません。でも、このスタンスは当分変わりません(苦笑)。今日もご兄弟の起用法について、いろいろと好き勝手な事を言ってしまいました。竹内キャプテンは王子戦で痛めた手首の具合が思わしくなく欠場。代わりと言ってはなんだが、東伏見開幕2連戦以来となる中村達哉がリンクに帰ってくるとのこと。そして、竹内の代わりに正和が入ること。こんな話をしながら、某兄弟のお父様と「話が弾む試合前」という形が定着してきてます。さ、王子戦で見せた試合を西武相手にもできるのか...。
【クレインズ】(ホームゲームですが、アウェイユニフォーム着用)
33−41
20−15−96−3−7
24−92−44−77−22
13−27−19−55−34
実に15試合ぶりに「帰ってきた仕事人」中村達哉の登場。竹内欠場ということで「Cマーク」。当然でしょ。
14−39−81−17−2
96と24が入れ替わったり、時折44の位置に14が入ったり、27と39が入れ替わったり...。基本は「3つ回し」。残念ながら、2、17、81の出場はありませんでした。
【西武】
70−39
40−77−15−2−20
21−47−24−7−28
19−12−16−33−72
41−9−17−51−3
チーム練習も佳境に入った頃、ふと西武側ゴール裏を眺めて見ると、ちょうど「クレインズ」の「ズ」と書かれた紙を貼っている、とあるホームページの管理者殿の姿が見えました。確かに、クレインズ側に横断幕を貼るスペースは無くなりましたし、ホームですから相手側に貼らざるを得ないわけで。ただ、当初はコーナー辺りに貼っていた横断幕が、ついにゴール裏に進出してきました。「シュートだ、クレインズ」と書かれた横断幕がゴール裏に登場しました。一通り貼りつけた某HPの管理者殿は「ご満悦」といった状況。ところが「まだまだ」という感じで、ゲット君がマイクパフォーマンスをやっている最中、「ツルと熊の3コママンガ」まで貼っている始末。貴方はエライ!。本当にエライ(まさか、日曜日に我々と話した「野村スコープ(内輪受け)」を実現させるのではないのだろうか?)。貴方の横断幕は丹頂の「名物」というより「必須」だ。

(1)第1ピリオド
 双方の1つ目同士がフェイスオフ。最初は竹内の位置に飯塚が入る。で、2つ目にシフトしたところでアタッキングゾーン本部席サイドで村岡(だったと思うが)フェンス際で倒される。

 1:47 S21 Checking from behind(minor & miss conduct) (代行#41)

いきなり迎えたパワープレー。ブルーラインを越えると、まず1発シュートを放ち、アタッキングゾーンでプレスをかけパックを奪いセットする。点には結びつかなかったが、この流れ、個人的には好きです。

 6:06 S12 Interference

動きとしては、前のパワープレーと変わらない。次ぎつぎとシュートを浴びせ、リバウンドを拾い、フリーのプレイヤーにパックをまわしシュートさせる。このシンプルな攻めに、芋生、スタンディングセーブ(フラワーロックの如く)で対応。またもや得点ならず。

10分過ぎには腰越と飯塚でチャンスを作るが、このときは芋生のアクロバチックな守りにつかまる。だって横突っ込みしてきた肩にシュートしたパックが当たってしまうんだから。飯塚、運が無いとしかいいようがない。
前半はクレインズが積極的にシュートを放ち、守っては今日も冴え渡るゾーンディフェンスで「西武イケイケ特急攻撃」を封じる。
しかし、このあたりから話がもつれていく。

 12:39 C55 Interference

ディフェンディングゾーンベンチサイドで西武のプレイヤー同士がパックとポジションを交代しようとしたとき、たまたま斉藤のスティックにつまずいてしまったところを取られる。え、不可抗力でしょ?、と思いましたよ私は。で、たぶん同じニュアンスのことをレフェリーに言ったのでしょう。すると、

 12:39 C19 Unsportsmanlike Conduct

そりゃないぜ、露骨に罵声を浴びせた訳じゃないよ。ベンチに帰り掛けに振り向いてちょっと一言言っただけじゃない(って、その一言がいけないのか)。そんなことより、今度は3人対5人の絶体絶命のピンチを迎える。コンロイ、ミタニ、ディックがフル稼働。勿論ドプソンも1発目をキッチリ止め、リバウンドも味方のプレイヤーが居る位置に出す。このショートハンドで3度もパックを外に出せたのは、DFの頑張りもさることながら、ドプソンの好守も見逃せない。お得意のゴール裏にスティックをほうり投げるフォークチェック(っていうのかな?)が4人目のプレイヤーの如く活躍する。焦り始めた西武。今度は「挑発」を仕掛けてくる。

 14:08 S20 C20 Unsportsmanlike Conduct 

ラトゥシュニーのレイトチャージ気味の行動に怒ったミタニが飛び込んでパンチをお見舞いしてしまう。ダメダメ。そんなんで怒っちゃ奴等の思うツボなんだって。相殺で3人対5人は変わらず。で、このピンチもなんとか乗りきりフルストレングスに戻る。ペナルティボックスから出てきた斉藤。そのままベンチに戻らず、パックがクレインズ陣内にあるのを確認すると、ベンチ前で一発「ぶちかまし」ひと仕事してから戻る。アンタはエライ。
しかし、西武の仕掛けはまだまだ続く。

 16:02 C34 Crosschecking

笛が鳴った後、土田が肩をこずく。巻き揉まれる村岡。

 16:02 S16 C44 Unsportsmanlike Conduct 

何故、村岡までが?。手を出したようには見えなかったが...。
1ピリはこのまま終了。シュート数はクレインズ11、西武15。前半はクレインズ、後半は西武がペナルティを利してシュートを放った結果がシュート数に出た感じ。点は奪えなかったが、「アグレッシブな守り」は好感が持てる。1対1も負けてない。「ウチのペースになってきたぞ」とは某兄弟のお父様のお言葉。

(2)第2ピリオド
早速、ゴール前でノーマークのなる正和。落ちついてフェイントをかけ、芋生の態勢を崩しパックを流し込み「ゴール」かと思われたが、なんと最後に伸ばした芋生の脚にパックが絡みつく。パックを上げることはできなかったか、正和?。しかし、この後、正和にチャンスが訪れるのだ。

 1:40 S28 Holding

腰越と村岡がブルーラインで突破を図ろうとした際に村岡が捕まってしまった。しかし、この3度目のパワープレーが実るのだ。

 3:00 クレインズ先制のパワープレーゴール G92←96←20

私の目にはポイントから放った腰越のシュートを正和がゴール前で角度を変えたように見えたのだが、記録は腰越のゴールになってしまった。開始早々のチャンスの「お詫び」かな、と思ったが、いずれにせよ「点」に絡んだことは事実。

 7:22 S7 Checking from behind(minor & miss conduct) (代行#41)

「人間圧殺刑」につかまったのは史郎。ドカンという音とともにフェンス際に崩れ落ちる。ところが、これがマイナー止まりなんだよね。そんなもんじゃ済まないでしょ。完全に一発退場だよ、このプレーは。それでなくても+ボーディングでダブルマイナーだよ。チェッキングフロムビハインド=12分でOKと思わせるから、相変わらずこの反則が減らないんだよ?。この裁定&プレーに食い付く我々スタンディング軍団。ここでは書けないことを叫んでいました。この怒りを鎮めるにはゴールしかない。その思いに応えてくれたのが、なんとこの人だった。

 8:44 達っちゃんが決めたぞパワープレーゴール! G19←20

本部席サイドに居たミタニからゴール前に入っていた中村にパックが渡る。当然チェックされているのだか、そんなことはお構いなしとばかりシュート。一発目は止められたが、そのリバウンドを執念で押し込む。気合のガッツポーズが飛び出す。待ってましたよ貴方のゴールを。貴重な貴重な追加点を復帰したばかりの中村達哉が奪うという実に感動的な場面を見れるなんて、嬉しいじゃないですか。
この後、反則が続くのだが、守りが冴え渡るクレインズ。

 10:11 C22 Highstick

 13:58 C19 Holding S21 Roughing

この4人対4人では相変わらず「魅せてくれる」コンロイ、ミタニ。多彩な攻めで西武ゴールを脅かし、正和にチャンスが訪れるが、決まらない。くさるな、必ず決まるときが来る。

 17:09 C34 Holding

原武コールをやった途端...。あちゃ〜。
しかし、クレインズの守りの堅さにシュートを止められる藤田キヨシも「お手上げ」といった感じで両手を挙げる。完全にクレインズペースだ。

 19:22 C7 Highstick

たまたま態勢を入れ替えた際に振り上げたスティックが顔に入ってしまった感じ。
2ピリはこのまま終了。シュート数はクレインズ9、西武15。

(3)第3ピリオド
2分過ぎ、アタッキングゾーンでしつこくパックをつなぎ延々1分近く西武陣内で粘りつづけていたのは27、19、13のチェッキングライン。
5分過ぎ、今度はディフェンディングゾーンで55と34がパックと西武フォワードを釘付けにし攻めさせない。しかし、このまま黙って引き下がる西武ではないはずだ。

 6:53 C92 Holdingstick

しかし、ここでは全く西武に攻撃を許さない完璧な守りを見せる。なすすべなくパックを放り込む西武。それを難なくさばき外に出すクレインズ。完全に西武は攻めあぐねていた。しかし、このペナルティを守り切った後、ゴール裏で差し出したディックのスティックに西武の選手が態勢を崩した途端に笛が鳴る。

 9:00 C7 Interference

え、これで反則なの?と思わせる感じで反則を取られる。軽くスティックを出したところに勝手に西武の選手が走り込んできただけなんだけど...。これで反則なら、今日は延々と反則を取り続けなければならないのに。態勢を崩しただけで即、反則というのはプレーを「線」ではなく「点」でしか観ていないのでは?。さらに、

 12:00 C Member over(#96代行)

選手交代の際、一瞬氷上に6人居ることは日常茶飯事でしょう。それを反則にしてしまっては、アイスホッケーすんなと言っているようなもの。しかも、ベンチ前で選手が入れ替わるところにパックが流れてそれに触ってしまったという場面でもなかったのだ。メンバーオーバーになる基準が曖昧ですわ。
しかし、今日のクレインズ。このキルプレー全てを守り切る。ちょっと不利かなと思わせる裁定をくらっても、それをものともしないのが「私の知ってるクレインズの姿」。

残念ながら、完封はできなかった。

 17:26 西武1点を返す。 G15←21

これだけ反則が続くと、シュートも打たれっぱなし。ついにゾーンディフェンスが破られ、ゴール前に居た小野を生かしてしまった。
1点返しされた時間帯がいやらしかったが、ドプソンがここぞとばかり攻める西武の6人攻撃を見事に押さえ切る。
ついに、試合終了。
見事2−1で勝利!。3連勝☆☆☆!!!
ちなみにシュート数はクレインズ4、西武12。これだけ反則取られちゃ仕方ないよね。
GBPは42本のシュートを1点に抑えたドプソン。今日は安定感がありました。しかし、ヒーローインタビューは復帰後初ゴールが貴重な追加点となった中村達哉。当然でしょう。

3ピリ、度重なる反則に切れることなく、「アグレッシブ」に守り切った姿勢を誉めたいですな。おそらく、日曜日は西武の「挑発」がかなり厳しいものになると思う。その挑発に乗らないよう、”hot&cool”の姿勢で臨んでもらいたい。まだまだ、まだまだ油断なんかできないぞ。
 

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