第34回日本アイスホッケーリーグ 日本製紙クレインズVS西武鉄道 5回戦(釧路丹頂アイスアリーナ) 観戦記

(0)プレリュード
 久々に、「土曜日に」、「釧路で」、「クレインズの勝利を観て」、「祝杯を挙げました」(カリスマサポーターの伊貝さん、瀧川さん、昨夜はお世話になりました。私も可能な限りクレインズのために頑張ります)。こんなに嬉しいことはありません。「負け」を見続けて来た私にとって、誠に喜ばしいことです。もちろんチームにとっても、でしょうけど。しかし、雪印も勝っているわけで、どうやら12月18、19日の「上野幌決戦」がキーになりそうな流れ。ま、人のことより、自分のことを最大事として考えよう。目の前の敵を倒し続けて行くだけ。それが「宿命」なのだ。
 今日は釧路公立大の吹奏楽部の皆さんが登場。選手入場前に派手なファンファーレをぶちかましてくれた。嬉しいよね。それにもまして、つるっ子のゲット君が「キャサリン」になっている。試合も見逃せないが、君のパフォーマンスも見逃せない。
 そして、札幌から「狂犬」じゃなかった「森の鉄筋屋」さんがフェイスオフ直前に登場。「オレは丹頂で勝ちを見ていない!(あっ、そういえば...、ヤベッ、縁起悪るう...)」と叫ぶ貴方の希望、是非叶えてあげたい。

【クレインズ】(今日もアウェイユニフォーム着用)
33−41
20−15−96−3−7
24−92−44−77−22
13−27−19−55−34
今日も中村達哉が「Cマーク」。
14−39−81−17−2
終盤には96と24が入れ替わりましたね。で、今日も基本は「3つ回し」。またもや、2、17、39、81の出場はありませんでした。しかも、14も試合途中で負傷。某兄弟のお父様のお話によれば「ケガには強いから大丈夫」と笑ってましたけど、ホントに大丈夫なのでしょうか?、心配です。
【西武】
70−39
40−77−19−2−20
21−47−24−7−28
15−12−16−33−72
41−9−17−51−3
19と15を入れ替えたところが「不気味」ですな。

(1)第1ピリオド
 開始早々から西武の出足が鋭い。しかし、クレインズもそんなことは承知の上、キッチリ、ゾーンディフェンスで対抗。ディフェンディンフゾーンでパックを奪われても、外からのシュートしか打たせない。リバウンドを叩かせない。選手個々人の動きは西武が勝っているが、「攻め」という有効な形にはさせていない。
クレインズだって負けていない。中村達哉が戻り辻が加わった新チェキングラインは、ますますその「しつこさ」を増強させている。その結果がこれ。

 5:30 S3 Interference

西武陣内本部席サイドのボード際であまりのしつこさに業をにやしたか、パックキャリアだった史郎をフォローしようとした中村を抑えてしまう。
このパワープレーでは、コンロイ−ミタニのホットラインで西武ゴールを脅かす。あまりのセンタリングのタインミングの良さにゴールジャッジが誤って赤ランプをつけさせる(苦笑)ほどの攻めを見せたが、無得点に終わる。ま、西武のプレスもかなりきつく、昨日のように相手陣内に入って即シュートという展開にはならない。

 10:45 C7 Tripping

このキルプレーを抑えた直後、またもや、

 12:57 C77 Hocking

一瞬、ノーマークになりそうな形でブルーラインを越えそうだったブライトにスティックが出てしまう。一応ブーイングなんかをしてみたが、あれは反則だろうな、どう考えても(苦笑)。
しかし、このキルプレーも抑えてしまう。ドプソンは今日も好調。こうやって、肝心な部分をキッチリ守って(昨日の試合もそうなのだが、決して引いているわけではないのだ。次々とやってくる西武のプレイヤーを確実にボードに押しつけてしまう)いれば、チャンスが必ず訪れるようにできている。

 18:40 S21 Interference & Holding

アドバンテージ中に更に匡史に馬乗りになり、ダブルマイナーに「格上げ」になった。そう、そうなんだ。チャンスはきっとくる。残念ながらこのピリオド内に点を奪うことはできなかったが、2ピリに希望を抱かせる反則だ。
シュート数はクレインズ7、西武8。

このあと、遂につるっ子の「Loveマシーン」が遂に炸裂する。さすがや、あんたらは。チアガールがピリオドの合間に踊っていた頃を思い出してしまったよ。

(2)第2ピリオド
 ピリオド開始早々は氷の状態が良いので、パックの滑りが良く思いがけないミスが生まれことが、ままある。当然、このピリオドはパワープレーで開始された訳だが、セットしたときのパスをポロポロこぼしているのが気になってしょうがなかった。パスのパックスピードが微妙に早まっているのか?。そのパスミスをフォローしようとして態勢を崩したところをブライトに突かれる。そして、ブライトが動けばこの男も動くのだ。

 1:51 西武先制のショートハンドゴール G40←77

最後は2対1の隊形になり、ブライト絶妙のタイミングでパスを出すと、ワンタイムで豪快に決めやがった。悔しいが格好いいぞ!。
しかし、クレインズはこの1点でコンロイ、ミタニがさかんにゴール前に飛び出すシーンが増えるのだ。
2分過ぎ、5分過ぎにチャンスを作るも最後の一本が決まらない。
7分過ぎ、クレインズゴール前でピンチを迎えたが、身を挺してブロックしたのは中村。その後、ドプソンと軽くハイタッチ。う〜ん、格好いいぞ!。
そして、遂にクレインズ応援席が盛り上がる瞬間を見せた。やはり、立役者はこの男達。

 8:49 クレインズ同点に追いつく G15←20←7

本部席側のポイントから放ったシュートをミタニがゴール正面でつなぎ、ゴール左45度に居たコンロイにわたる。DFがついていたからシュートまではどうかなと思ったら、DFに背中を向けて、DFに体を預けるようにクルッと回転しながら放ったシュートがゴール右に吸い込まれた。よっしゃよっしゃ。

12分過ぎ、すっかりチェッキングラインに定着した辻の動きがいい。19→27→13の突っ込みで西武ゴールを脅かす。なんか、この3人は必ずなにかをやってくれそうで、見るたびにわくわくさせるセットだ。

 14:43 S9 Holdingstick

ダーシのセンタリングを飯塚が突っ込み合わせに行くもパックは芋生の正面。惜しい飯塚、チャンスは来ているんだ。
結局、このパワープレーも実らない。その後、双方決めてを欠いたままピリオド終了、と思ったら、クレインズゴール裏で「組んずほぐれず」。もう、どーしてそうやって相手の挑発に乗るのさ。で、結局、

 20:00 S40、77 C22、77 Roughing

シュート数はクレインズ9、西武12。
で、この騒動のおかげで、インターバルのザンボ製氷が遅れてしまい、折角小ネタを用意していたであろう「つるっ子」のプレゼントコーナーが中止に。公立大の吹奏楽部も「8時だよ全員集合」の放送開始直後に、客席からドリフがステージに走ってくるときに流れる音楽を一生懸命吹いていたのに。まったくもって可愛そう。演奏家は音を出してなんぼ。折角だから軽く一曲吹いてから帰ったらよかったのにね。でも中止になった瞬間にすかさずトロンボーン奏者がやってくれたよ。アンタは旨い。

(3)第3ピリオド
2分過ぎ、クレインズゴール前で何故かパックを置き忘れた原武。そこに突っ込む土田。慌てて抑えるドプソン。もー折角緊迫した展開なのに、そんなつまらんプレーなんてしないでよ。

6分過ぎ、すると今度はニュートラルゾーン後方から単独で持ち込み、あれよあれよと言う間に芋生の前まで切り込んでいる男が居た。なんと背番号が「34」。おお、やるやんけ。しかも、パックが芋生によってフリーズされるかされないかという瞬間に飛び込んでいったのが「19」ですよ。繰り返しになるけど、中村達哉は必ず何かをやってくれる。

 6:40 S21 Unsportsmanlike Conduct

これは西武がダンプインがセンターラインより手前と裁定されアイシングを取られたことに対し、藤田が甲高い声で文句を一言。で、パックは戻され、いざフェイスオフという時にも、まだ文句を言っていたんでしょうな。貴方、コーチ兼任なんでしょ?。

 8:59 C3 Hocking

今度はその「コーチ兼任」がフリーになるところを防ぐためにスティックが出てしまう。
ま、このパワープレーは守り切ったのだが、フルストレングスになっても西武のパック支配が続き、しばらくプレーが切れずに危ない場面が何度か見られた。が、なんとかアイシングで切る。しかし、

 15:23 C3 Interference

このキルプレーはホントに危なかった。ルーズパックに追いつくのは西武のプレイヤーの方が先なのだ。ただ、その後を踏ん張りゾーンディフェンスが崩されなかったのが大きかった。

 18:52 S28 Roughing

これは笛がなった後、クレインズゴール前で一発手を出した大川の右ストレートをレフェリーは見逃さなかった。
我々スタンディング部隊も「そーら勝つぞ!」の連発で対応。しかし、残り4秒にニュートラルゾーンでコンロイとミタニが接触し、パックが浮いてしまう。それに食い付くブライトがノーマークでクレインズゴールに突進。やめてくれ〜!。しかし、奇跡的にパックはドプソンに当たり、辛うじてタイムアップ。いや〜、シャレになんないよ、ショートハンドゴール2発で負けるなんて。
シュート数はクレインズ9、西武16。

(4)オーバータイム
今期、クレインズはオーバータイムで2勝2分けの負けなし。しかし、ここ最近は2分け。それも、よっこらさっとの引き分け。でも、今のクレインズは違うはずだ。きっと「結果」を出してくれるはず。4分過ぎ、コンロイがブルーラインから芋生に向かってシュートを放つ。すると、私の視界にフレームインしてきた男がパックに絡む。叩いたか、横切ったかは判らないが、芋生の態勢が崩れて居るではないか、え、もしや...。

 4:06 クレインズサヨナラゴール! G7←15

やはりコンロイのシュート(ではなく、実際はセンタリングだった、ってことが判った)を叩いて居たのだ。しかもDFのディックがゴール前で、である。私は一瞬、セーブされたと思ったのだが、何故か赤ランプが点いているではないですか。
ウォー!勝ったぞ!!!!。おい、どーしてくれるよ、4連勝!。
こんな貧相なヴォキャブラリィで済ますのがバカらしいほど、丹頂アリーナが「揺れた」。ちくしょう、味なマネしやがって。この野郎!。嬉しくて涙が出てきてしまったぜい!。もちろん、GBPはディック。
ちなみにオーバータイムのシュート数はクレインズ3、西武2。

いや〜、延長戦突入で結末を見られなかった、みきさん(ご挨拶ありがとうございます)。ほんとうにもったいないことをしましたね。知らせたくても知れせようが無かったのが残念でしたが...。ま、とにかく勝って良かった。
選手・スタッフの皆さん、ご苦労さまでした。これからロードに入り、しかも「負けてはならない相手」が続きますが、この「気持ち」を維持し、素晴らしい試合を見せ続けて下さい。私は可能な限り「しつこく(苦笑)」リンクに駆け付け応援させていただきます。