(0)プレリュード
また今年も第5戦までもつれこんでしまった。ただ、違うのは2勝2敗のタイに「追いついた」と言う点である。流れは来ている、はずだ。クレインズに。歴史を変えるために...。
【クレインズ】
41−33
今日も先発はドプソン。
20−15−32−3−7
96−92−24−77−22
44−27−13−55−34
81−17−14−9−2
#81、#17、#9、#2の出場は無し。
【西武】
70−39
40−77−22−72−20
19−47−9−7−2
16−12−15−33−3
24−17−41−44−51
(1)第1ピリオド
私事で大変申し訳ないのだが、実はリンクに着いた時点で寒気がして、体中がギシギシと痛み出した。どうやら風邪をひいたらしい。試合が終わるまで一度もダウンコートを脱ぐことなく(というより脱げなかったのだが)、応援することになった、が、辛くて辛くて...。拍子木を持つ手にも力が入らない。ノドも痛くて声も思うように出ない、のだが、やれるとこまでやってみよう。どっかで倒れるかもしんないけど、クレインズが勝てば...。
3分あたりまでは互角の動き。2分過ぎに史郎から村岡へつないでゴール裏から切り込む場面があったぐらいか。
3:17 C77 Slashing
いつやったのか?。スティック同士がぶつかった音も聞こえなかったような...。いきなり迎えたパワープレーだったが、
3:56 S20 Interference
ダーシがディフェンディングゾーンから抜け出そうしたところをスティックで邪魔する。体入れてかないとダメだよね。ピンチを脱したと思ったら、
4:18 C32 Roughing
ボード際で藤田を潰す。一瞬、チェッキングフロムビハインドを取られかと思ったが。しかし、そんなもんでは済まなかった。
4:37 C15 CrossChecking
クレインズゴール前に入っていた西武のプレイヤーに見事にスティックが入っていた。その前にインクリーズのような気もしたのだが...。で、計算が面倒なんで詳しくは言わないけど、何分何秒かの3人対5人のショートハンドが続く、と思ったら、
5:47 S7 Interfernce
クレインズゴール前で賢吾を潰しにいった。これで、3人対5人のピンチが短縮された。
9:13 C22 Roughing
またもやブライトが単独で抜け出し、昨日の試合の1点目のショートハンドゴールを決められた形でゴール前へ。そのまま昨日と同じようなコースにシュートを放つも、今日はドプソン、倒れ込みながらも残っていた脚でシュートをブロック。さすがに、同じ轍は踏まないか。しかし、その流れで小林が上げられてしまう。しかし、ここも凌いだ。
12分過ぎ、ダーシと腰越が反転速攻。正面から腰越がシュートを放つと、芋生、一旦パックをはじいて態勢を崩したが、フォローなく得点ならず。
13:45 S3 Holding
ようやく、まともにつかんだパワープレーだったが、
14:36 C15 Chargeing
クレインズゴール裏でパックをキープしていた西武のプレイヤーに当たりに行ったところを狙いすましたように取られる。「これじゃ、ホッケーになんねえべ」とは後ろで見ていたオヤジさん談。うん、そう思うよ。
ここまでは、昨日同様、西武がパックを支配するも、外でグルグル回ってチャンスをうかがう中でクレインズDFが踏ん張ってシュートを打たせない、或いは、打たせても外からGK正面にしか行かないシュートを打たせる格好で、守っていたのだが、どーもこのショートハンドあたりから、クレインズの動きが悪くなり、シュートを浴びる場面が増えてきた。そのショートハンドの16分過ぎ、藤田がフリーになりゴール前でオープンネット。これまでか、と思った瞬間、枠を外す。まだまだ「ドプソンマジック」が続いているのか、と思いきや、18分過ぎからは完全に防戦一方になってしまった。そこを突かれてしまう。
19:31 西武先制 G40←77
完全に振りまわされる。最後はゴール左45度、フェイスオフサークルのやや外目からダイレクトで打たれたシュートがついにゴールを割ってしまう(ドプソンのマタを抜けたか?)。
この1点は取られた時間帯が時間帯だっただけに、1点以上の重みを持つような気がした。
既にタフなゲームを3戦(初戦は度外視)続けていて、双方ともに選手のコンディションは決して良いとは言えないだろう。西武の動きは決して良いとは言えなかった。しかし、そんな辛い状況の中でも点をもぎとることができるのが強いチームなんだろう。結局、最後に勝負を分けるのは、こういう面での差なんだろうか...。
1ピリのシュート数は西武12、クレインズ4。前半動きが良かった割には枠を外していたシュートが多かったか。
(2)第2ピリオド
1ピリ終盤のクレインズの動きの悪さは2ピリに入って改善されるどころか、より悪くなる一方。しかも、それに輪をかけてペナルティを立て続けに取られるという最悪の展開に陥ってしまうとは...。
0:52 S40 Hocking
このパワープレーも攻め手が作れないまま、自らチャンスの目を摘んでしまう。
2:33 C20 Elbowing
攻め込めないストレスが溜まったのか。「も〜」、と思ったら、
2:33 S Delay of the game(#24)
で相殺される。確かにマッチアップでモタモタしていたようだが、いつ取ったのか、そしてその理由がよくわからん。
4:20 S77 Slashing
6:41 S3 Holding
と、立て続けにパワープレーのチャンスを得るもモノにできない、どころか8分過ぎにはブライトにまたもやノーマークを取られる始末。ここはドプソンが死守したものの、パワープレーでシュートが放てないのでは点なんぞ入らない。そして、この後、恐れていた「モメ事」が起きてしまう。
9分過ぎ、小林が反則。その時点でレフェリーの手が上がり西武にアドバンテージ。で、ブライトがまたもクレインズゴールに向かって突進。ゴール左からフリップシュートを放つもドプソンブロック。その瞬間に笛が鳴って小林の反則を取る予定だったが、パックは手前にポトリ。それをブライトが叩きゴールイン。先に笛が鳴ってノーゴールの裁定が下ったが、ドプソンがそのパックをブライトに向かって「シュート」したところからもみ合いが始まる。もみ合いは数十秒で終わったが、レフェリーの裁定が下るまでが長かった。だって、レフェリーはホッカネンだったから(爆)。で、何の説明も無いまま、数分間の中断。相変わらず、「観客ほったらかし」の体質は30年経っても変わってませんね。で、ようやく出た裁定が、
8:39 C33 MissConduct(#32が代行)
C22 slashing(もとはといえばこれが事の発端だったんだけど)&Roughing
C7 Roughing
S47 MissConduct
S77 Roughing
S40 Roughing
という訳で、小林のダブルマイナー分の1個が西武のパワープレーとして残ってしまったが、長い中断の影響が出たか、ついに追加点を許してしまう。
9:37 西武パワープレーゴール G2←22
ポイントの位置から放たれたシュートは、ブラインドになったのか、あっさりとゴールを割ってしまった。この流れの悪い中で追加点を許した上で、
9:59 C55 Tripping
かさにかかって攻めてくる西武のプレイヤーがゴール前に入ってきたところで、たまらず手が出てしまう。
10:30 C3 CrossChecking
しかも、ドプソンが処理したパックを拾いにくるDFの戻りが遅かったため、自分で大きくクリアしようと流したパックがなんとダイレクトでオーバーフェンス。
10:50 C33 Delay of the game(#77が代行)
なんと12:30まで本日2度目の3人対5人のショートハンド。13:59までショートハンドの大ピンチ。ここで、ズルズルと大量失点、という重苦しい雰囲気に包まれる丹頂アリーナ。「これじゃホッケーにならんべや(本日2度目)」とはくだんのオヤジさん談。しかし、この絶体絶命のピンチを全て凌ぎ切ってしまった。勿論、西武のミスにも助けられてはいるが、よくここで踏みとどまった。
14:30 S2 Roughing
しかし、折角もらったパワープレーも、度重なるショートハンドの守り疲れか、攻撃に精彩を欠く。たった一度だけ、15→20と渡ったセンタリングも枠うぃ外す有様。結局、これ以降、決定的な場面を迎えることなく2ピリが終了。
シュート数は西武10、クレインズ4。守っている時間が長かったにせよ、1ピリ、2ピリ共シュート4本ずつで点を望むのはねぇ...。
(3)第3ピリオド
第1ピリオド後半から悪くなった流れを修正できぬまま、ついに3ピリを迎えてしまった。西武も決していい動きとは言えないが、とにかく放り込んで敵陣でパックを奪ってシュートに結びつけるという動きを首尾一貫として続けており、次第次第にこの動きに屈してしまっているクレインズ。昨日2ピリに見せた、いままで西武がやっていたプレーが今日は見られない。ガス欠になってしまったか。反転速攻に望みを託すしかないが、そのスピードももはやないか...。
6:07 S40 Highstick
このパワープレーも1分半近くシュートを打つことが出来ないが、なおも、
8:18 S9 CrossChecking
と、まるで、クレインズに点でも取ってくれよと言わんばかりの反則連発。ここで、これまで叱咤とため息ばかりが充満していたクレインズ応援席というか、丹頂アリーナが、ようやく歓声に包まれる時がやってきた。ポイントの位置から小林が放ったロングシュートのリバウンドが前に出る。そこに飛び込んできたのはディック。パックは...、
9:16 クレインズ、ようやく1点を返す G7←22
ようやく芋生の後ろに流れて行った。ようやく、ようやく、ようやく沸きあがった丹頂アリーナ。ようやく走ったゲット君。これで1点差。行け行け!。
11:43 C72 Tripping
同点のチャンスに、再三西武ゴール目掛けてシュートを放つも、決定的な場面には至らない。歓声とため息が交錯する中、貴重な2分間がまたたく間に過ぎ去ってしまった。
残り8分間。なんとか同点にしてほしい、という我々の思いとは裏腹に、落ちて行く砂時計の砂のごとく、時間が無情にも過ぎて行く。西武も決して無理をせず、やばそうなパックは放り込んでしまう。そのパックを奪って攻撃しようにも、クレインズの脚は既に止まりかけていた。いや、止まっていなかったにせよ、西武ゴールを脅かす場面には残念ながら発展していかない。18分半ば過ぎ、ようやくドプソンが上がり、6人攻撃敢行。しかし、西武も最後の力を振り絞ってゴールを守る。最後に賢吾が中央からシュートを放つも、枠をわずか右にそれてしまう。残り10数秒でパックを奪われ、自陣まであっさり戻される。そして、無情のホーンが「わかった、やめてくれよ」と言わんばかりに鳴り響いた。怒りと苛立ちと悲しさと悔しさと刹那さとため息と疲労が入り混じった不思議な空気がリンク内に充満した。シュート数は西武6、クレインズ9。
またも最後の最後で「1点」に泣きました。相変わらず、クレインズは「善戦マン」から抜け出すことが出来ないのでしょうか?。悔しいです。実に悔しいです。私自身、風邪を引いてしまい、声もロクに出せる状態ではなく、充分な応援が出来なかったと悔やんでます。「糧」とは2年「熟成」しなければ、「いいもの」は生まれてこないのでしょうか?。
私は自分自身のふがいなさも含めて、この悔しさは絶対に忘れません。
選手、スタッフの皆さん、とりあえず、お疲れ様でした。ですが、目標のファイナルに進めなかった以上、来季に向けての戦力固めを早急に確立し、誰からも「クレインズは強くなった」と言わしめるための準備をお願い致します。王子より上になって、3位抜けしてプレーオフであと一歩まで西武を追い詰めましたが、まだまだ足りないものがいっぱいあると思います。これが、来季に向けてのステップになるよう、この悔しさを「上手」に活用して下さい。3位じゃ納得しないぞ!。来季はレギュラーリーグで2位以上を目指してください。
残念ながら、今季の観戦記はこれで終了、ということになってしまいました。