第34回日本アイスホッケーリーグ 日本製紙クレインズVS雪印 1回戦(釧路アイスアリーナ) 観戦記

(0)プレリュード
 また来ちゃいました。釧路に。だって大事な一戦なんですよ。見ないわけにはいかんでしょう。順調に羽田を飛び立ち10分程早く釧路に到着。やっぱ昼の便で来れるなんて楽だわ。朝一7:00の便だとキツイもんね。ほんと16時開始はありがたい。で、今回は先週N君が置いて行った「never give up...」の横断幕を貼り、しかも11/3に神戸へ運ぶという重要な使命も兼ねているため、空港からバスでビックハウス(鳥取大通2丁目)まで行き、ガムテープを買ってから丹頂に乗りこもうと思ったら、なんと、というかやっぱりというか札幌軍団4名とでくわす。リンクまで歩いてわずか数分の道のりを、札幌軍団の車に便乗させてもらい、「後藤達俊」のテーマを聞きながら丹頂に到着。既に女性2人が並んでいる。よっく見たら、セミファイナルの時に一緒に見ていた、滝川(だったかな)から来たクレインズファンの2人。で、我々5人。みんなカレンダーに映っている奴ら。で、地元の奴が一人もいない。どうなっとるんじゃい。で、入場。今日も応援団席の最上列に陣取りオールスタンディングの構え。さて、横断幕貼らないと、と思ったら既に貼ってある。もう「つるッ子マニア」が貼っていてくれていた。ありがとう。で、N君が「ぶちかませ斉藤利行」を先週持って帰っちゃったんで、私が紙で代わりを作成。貼っておきました(苦笑)。準備完了。さあ、やるぞー!。
【クレインズ】
33−41
32−15−20−7−3
44−92−96−77−22
24−27−81−34−55
13−39−14−17−2
このメンバーが発表されたとき、「今日はまごうことなき3つ回し」だと悟りました(実際に4つ目は出番無し。で、1ピリの途中から81の代わりに14が出場。で、あとはそのまんま)。で、中6日ぶりの試合なんだよねえ。対する雪印は水曜日に東伏見で1戦こなしています。気になったのは、練習の動きがなんとなく悪いというか走っていないというか、スピード感が感じられなかったんですよ。ちょっと心配だなあ。私の悪い予感って当たるんだよなあ。
【雪印】
1−30
9−91−8−3−39
42−27−58−33−21
13−10−11−22−5
25−17−43−2−44
先発は間野でした。いつも思うのですが、「岩本」。存在感ありますねえ。で、しかも、まだまだ雪印で思いっきり目立っているっていうのが凄いというか何というか。ま、人のことはいいや。

(1)第1ピリオド
 クレインズは3つ目、雪印は2つ目を出してきます。今日も相手の看板セットを2つ目、3つ目が抑えることができるか、そしてキッチリ1つ目が決めてくれるか、という試合になりそう。ここ5試合、全て先制点を挙げているだけに、今日も先制しハナを叩いておきたい。で、さすがにクレインズの「一点豪華主義セット」は早くもチャンスを作り2分過ぎに「もらった」と思わせるシーンがありましたが実らず。雪印は攻めのパターンが決まっている(後述)ので、1対1で負けなければまず大丈夫なハズ。あとはキルプレーをいかに守るか。バックス戦では反則が多かっただけに、今日は気をつけてもらいたいと思った矢先。

 4:09 C3 Interference

早速、問題のショートハンドを迎えました。ですが、おいおいパックキャリアに2人で行くなよ、と思った瞬間。

 4:29 雪印先制のパワープレーゴール G91←8←9

ものの見事にバックドアを決められる。あのさあ、一番点を取られちゃいけない奴をゴール脇でフリーにしておいていいわけ?(セミファイナル第2戦の3点目、腰越→ダーシと渡ったゴールのように綺麗に決められた)。あのゴールを見ていた人だったら殆どの人が「ヤベェ」ってわかるくらいフィガルーチが「どフリー」。あっ、本多からパスが出ちまった...ご愁傷様。
さあ、リーグに入って初めて先制を許してしまった。この劣勢をどうしてくれるよクレインズ。しかし、すぐさまチャンスが訪れる。

 4:53 S42 Tripping

今度はこっちの番だ。慎重にパスを回し、雪印の守備隊形を崩して行く。あっ、ダーシがフリーだ。ブルーライン中央に居るディックよ気がついてくれ〜。

 5:48 クレインズ同点に追いつくパワープレーゴール G20←7←27

ゴール右に居たダーシにきっちりパスが出ました。
すぐさま同点に追いついた。さあ、これからキッチリとクレインズペースに持ち込もう。と思ったら、ありゃりゃ?。

 6:17 雪印2点目 G13←10←22

どうも2つ目、3つ目の動きがですねえ、悪いんですよ。雪印の得点パターンとしては、アタッキングゾーンに入るとパックキャリアがゴール前にセンタリングを出し、2番手のFWがそのパック飛びつくというパターンが殆どなんですよ。だから、パックキャリアにブルーラインを割られても、そのパックキャリアの動きを封じてしまえば問題無いわけで、さらに、2番手のFWをニュートラルゾーンからキッチりマークし、出されたパックを叩かせなければ点は入らないはずなんですよ。ところがですねえ、岩本に対するマークが甘いんだよねえ。で、大野から出されたパスに岩本が飛びついたんですが、原武かドプソンのスティックに当たるかなにかしてパックが上に飛んだ。で、弧を描くようにドプソンの頭を越えた。「ドプソン、後ろ、後ろ!」と私に注意されてるようじゃイカンわ。ゆっくりと氷上に落ちてきたパックがワンバウンドしてゴールに入ってしまった。運が無いといえばそれで済むかもしれないが、ドプソン、ちょっと注意力散漫です。で、クレインズだって原武と斉藤が両脇に居たんだから、落ちてきたパックに反応しなさいよ。

 6:31 C32 Slassing
 6:31 S33 Unsportsmanlike Conduct

で、実はこの後、試合終了まで得点も反則も発生しなかったのですが、全体的にパックは雪印が支配。辛うじて一つ目がチャンスを作りかけるも、さっきも書いたが2つ目、3つ目になると押されてしまうんだよなあ。「いけいけクレインズ」って叫んでも、行かないんだもの。というより行けないんだよねえ。守りから攻めへ転換する時の第一歩にスピードが無いんですよ。なんだか解らんけど腰越と正和の動きに精彩が無いのが気になって仕方ない。そうこうしてるうちに1ピリ終わってしまいました。早いねえ。
シュート数はクレインズ8、雪印13
きっと、このインターバルにドレッシングルームには「カミナリ」が落ちたと思います。得点こそ1−2ですが、下手すりゃ1−4だったかもしんない。それぐらいマズイ展開でしたね。「来れない」と言っていた「たんちょう」さんも僕等のところにやってきました。「勝てそうな気ぃしないわ」。たんちょうさんにしてそう言わしめるくらい動きが悪かったです。そろそろ目覚めてくれよ。

(2)第2ピリオド
まず守りをキッチリ立てなおして失点を防ごう。そうすれば勝機はいくらでもあるんだ。慌てるな、クレインズのホッケーをすれば勝てる。思いも新たに2ピリ開始。で、早速、

 0:57 クレインズあっさり同点に追いつく G15←32←20

さすがにこの3人はやってくれるわ。この人らにかかったらフルストレングスでもパワープレーにするもんね。ゴール右斜め後方に居たダーシからゴール前に居た竹内に渡る。シュートコースが無いと見るや、ワンタイムでゴール左にフリーになっていたアルさんへパックが渡る。気持ち「そーっと」打ったパックがポストに当たり、うまいことゴールの方に跳ね返ってくれた。よしっ!、これで行けるぞ。
睨んだ通り、クレインズは立ち直りました。ピンチになる場面は14分過ぎに本多がノーマークになった時ぐらいでしたが、あとはクレインズが再三チャンスを作り雪印ゴールを何度も脅かす。しかし、雪印も負けじと「2人羽織GK」ならぬ「3人GK」で凌ぐ。ただ、気になるのは脅かしているのが「一つ目」だけなんですわ。2つ目、3つ目は完全に「チェッキングライン」になってましたね。で、なんと17分過ぎまでまたもや得点、反則がありません(今思えば、ここでリードを奪っていれば...)。しかし、明らかに「きてます、きてます(古い)」という感じ。さあ、そろそろリードしようよ。

 17:58 S8 Holding Stick

そら来た。こらえきれずに相手が反則し始めたやんけ。1点取ろうよ、1点。しかし、決定打が出ないんだよねぇ。で、一つ目がシフトしているときは格好になっているんだけど、2つ目が出てくるとシュートまで行かないのが気がかり。

 19:53 S91 Cross Checking

ちょっと5人対3人の時間が短すぎましたね。で、2ピリ終了。
シュート数はクレインズ7、雪印9。
「ちょっと良くなってきたね」とはたんちょうさんの弁。シュート数こそ雪印が上回っていますが、たまたまドプソンの前にパックが飛んだだけ、という感じ。ただ、クレインズの7本というのは少ない気もします。思うに2つ目以下の不調が原因なんでしょう。どうも攻守もバランスが掴めていない感じなんでしょう。で、カウンターが怖いので守りを重視し、点取りは一つ目でという図式がシュート数に表れたと思います。

(3)第3ピリオド
さあ、勝負だ。結局、接戦になるんだよね。私が言う「真価」とはこういう試合展開の中で勝利をもぎ取れるかということなんですよ。で、いきなりのパワープレーはやはり一つ目がパックを支配するも「決定打」が放てない。結局、パワープレーがモノにならない。う〜ん、いかんなあ。早いとこリードを奪って完全にクレインズペースにしたいのだが。

4分過ぎ、またもや一つ目がチャンスを作る。雪印陣内でパックを完全に支配。賢吾が間野と1対1になった。もらったぁ、と思ったら間野がセーブ。しかパックが間野の裏に残っている。もう一丁、誰か叩きに行け!。う〜ん、ダメか。2ピリもこんなシーンが何度かあったよなあ。またもや「水の張った洗面器に顔を入れた状態から、どっちが先にこらえきれずに顔を上げるか」という状況になってきたぞ。

 8:13 C96 Boarding

ホーラ言わんこっちゃない。しかし、

 9:56 S91 Charging

で、4対4の状況で一つ目が攻め込むと、

 11:39 S33 Cross Checking

笛が鳴るも、ヘンダーソン君。余計なことやってくれちゃってます。おっ、レフェリーが腰に手を当てたぞ!。

 11:39 S33 Unsportsmanlike Conduct

15秒間の5人対3人もさることながら、このダブルマイナーで雪印が「勝利」を放りだしかけてます。じゃあ、頂いちゃいましょう。さあ、攻めろ攻めろ、ってシュート打ってよ。で2つ目にチェンジしたのですが、最後の最後まで動きが悪かった。シュート打っても全部プレーヤーブロックに逢う始末。やっぱり今日は一つ目に頼るしかないか。仕方ないけど勝利のためだ。さあ、まだ2分残ってるぞ、あっ、パック出されちゃった。賢吾、しっかりキープね。おいおい抜かれるなよ、って、ありゃりゃ。

 13:55 C3 Hocking

痛恨の反則でチャンスを潰す。で15:39まで4人対4人の展開なのですが、このあたりから脚が止まりはじめちゃったんだよねぇ。で、ニュートラルゾーンで一瞬パックがルーズになり、それを雪印#3の星に拾われる。ところがブルーラインに居たはずのクレインズDFがあっさり抜かれてしまったんだよねぇ。オイオイ、何してんの、誰か星を止めろ、フリーになってるぞ。

 15:28 勝ち越し点を奪われる G3←13←10

ブルーラインをあっさり突破されてしまうだけのスピードをニュートラルゾーンで作らせてしまったのが原因なのだが、それにしてもモッチャリとした動きでしたよ、クレインズは。またもや15分過ぎの失点。ホントしっかりしろよ。何度同じ展開にブチ当たれば気が済むの。で、ドプソンも止められないかなあ、あれ。
17分過ぎ、今日は一つ目だけが頼りなのですが、2分も3分の氷上に居続けられる訳がない。で、来るべき6人攻撃に備えて、ベンチに引っ込み2つ目が出てきます。相手は一つ目。8−91−9をどう止めるか。「この2つ目がここを凌げるかがポイントだよ」とくせずして私は札幌軍団の連中に話をしたばかりでした。この一つ目を抑えれば最後の最後に勝負を掛けられる。しかし、私の予感が当たる当たる。いいように振りまわされてます。なんとか耐えてくれ。なんでもいいから切ってくれ、という私の願いは「無駄」になりました。

 18:35 決定的な4点目を献上 G9←8←91

挙句の果てミワがゴール前でフリーになってました。続々と客が帰り始めます。
そんなんでいいのか、クレインズ!。
残り1分。6人攻撃を敢行。

 19:27 で、6人攻撃成功! G27←7←32

ディックのシュートをゴール前で史郎が(空中で?)合わせる。
やっぱり一つ目なんですよ、今日は。で、即タイムアウト。フェイスオフから6人攻撃をかけます。パックを奪ったものの、攻め手が作れず。タイムアップ。
シュート数はクレインズ4、雪印8。

やはりポイントは3ピリ中盤のパワープレーがモノに出来なかったこと。しかも自らの反則でチャンスを潰した上、勝ち越しを許したのが「鬼門の15分」。そして、最後の最後に来て5対5で負けたこと。とにかく今日は2つ目がほとんど稼動してなかったのが敗因でしょう。ホント「悔しい」し「情けない」。とにかく、
「守り」が全然なってな〜い!!!
クレインズがやるべきホッケーを雪印にされてしまっては勝てないよ。
6人攻撃で最後の最後に会場を盛り上げるのは一向に構わないが、その前に「やるべきこと」というより「やれるべきこと」がいっぱいあったはずで、結局、負けてしまえば意味が無いんだから。
6人攻撃の1点は明日につながる「意地の一発」と受け止めたいですね。
明日はこんな台詞を並べたくないもんですわ。気を取りなおして頑張ろう、としか言いようが無いよ。ホント悔しい試合だったわ(このコメント、西武戦から引用)。
 

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