STV杯準決勝 コクドVS日本製紙クレインズ(月寒体育館) 観戦記(改訂版)

 試合開始は18:00ですが、我々応援部隊は、チンタラしていた第1試合の試合進行を恨めしそうに感じながらも、適当に観ながら来るべきクレインズの選手入場を待つことになる。前日は前の方2列分を6人で占領し応援していた我々も、今日は客入りを考慮し、上の方に移動。「森の鉄筋屋」さん登場で更にパワーアップ。会場全体を包み込まんとする勢いで、枯れ気味の声を更にはりあげ、決勝進出を祈る。

(0)メンバー
33−41
32−15−20−7−6
24−92−14−77−22
19−27−44−34−55
17−39−81−51−5
昨日と全く変わりなし。

対するコクドは
29−1
18−16−12−11−37
71−30−23−39−5
41−42−17−9−7
24−19−13−4
21人登録の上、外人抜き、岩崎控え。なめられたもんです。このメンバーで「いい勝負」しているようでは「問題」です。ところが、その「問題」が浮き彫りになってしまうとは...。

(1)第1ピリオド
序盤こそ互角の展開。しかし、なんとなく一つ目の「職人セット」の動きが今一つ。特に15−20のホットラインの動きに精彩が無いのが気がかり。その不安が的中する。

 5:19 K18 スラッシング

早速のパワープレーを得るものの、チャンスらしいチャンスが作れない。今日は1、2点が勝負の分かれ目になりそうな「厳しい試合」になりそうだ。そうなると、クレインズはDF陣の踏ん張りがカギになる。一つ目の動きがイマイチだけに、どこまでガマンが効くのか。しかし、

 11:01 コクド先制 G12←16←18

一瞬、パックキャリアだった鈴木に対するマークが外れてしまう。その隙を逃さない。ゴール左サイドの鈴木からゴール横やや後方に居た坂井につながり、坂井が難なくセンタリング。う〜ん。
その後も、なからか攻めの形がつくれないクレインズ。必死にDF陣が凌ぎコクドに追加点を許さない。まさに「ガマン」の展開か。しかし攻撃陣がいっこうに波に乗れない。

 15:03 C15 クロスチェッキング

 16:01 K メンバーオーバー(#23が消化)

コクドがお付き合いしてくれたので、コンロイの反則も消えたが、今日はメンバーオーバーが多すぎる。第1試合では王子が3回もメンバーオーバーを取られ、これで通算4回目。私のアイスホッケー観戦歴の中で、一日に4回もメンバーオーバーを見るなんてはじめてだ。そんなことはどうでもよい。残った1分近いパワープレーがやはりモノにならない。

 19:06 C3 フッキング

 19:51 K16 エルボーイング

第1ピリオド終了。シュート数はコクド14、クレインズ8
昨日同様のショボイ展開に「目覚めてくれよ」とつぶやく私。

(2)第2ピリオド
なんとかして欲しいという私の気持ちとは裏腹にクレインズにミスが生じる。

 2:53 コクド追加点 G41←17

クレインズゴール前でDFがパックを奪われる。DFの裏にコクドの選手が2人。2対0ではさすがのドプソンも1発は止めても2発目は止められない。
DFに踏ん張りも効かず、攻めもままならない。何度も言うようだが、一つ目の動きに精彩が無い。肝心なところでパックが踊りブレードからこぼれる。走り込んだFWにジャストフィットしたパスが出ない。また、それを打ち消すだけの動きが見られない。我々のストレスは溜まる一方。やっている選手もそうだったに違いない。

 5:22 K9 ホールディング

そろそろ何とかしてくれ1つ目、と思いきや、我々には判別不明の反則が立て続けに起きる。

 5:22 C32 スラッシング

 6:10 C77 スラッシング

一瞬の出来事だと思うのだが、どうにも解せない反則が2つ続く。後でビデオで確認してみないと何とも言い難いところだが、少なくても我々全員が「おかしい」と感じる裁定だった。
しかし、このツーメンアドバンテージもなんとか凌ぎ、そろそろ流れがクレインズに向いてもいい頃と思うのだが...、

 14:11 K11 インターフェアランス

 18:21 K 本日2度目のメンバーオーバー(#12消化)

この2度のチャンスもモノにならない。持ち込んでも単発に終わり、あっさりパックを出されてしまう。シュートリバウンドも取れない。随所で当たり負け。ボード際で粘り、サイクリックにパックをつないていく、昨シーズン後半に見られた姿には程遠く、分厚い攻撃に発展していかない。このあたりから我々は1つ目に対する応援を止め「無言のメッセージ」を送ることにした。
シュート数はコクド13、クレインズ12

(3)第3ピリオド
39秒残ったパワープレーに一つ目がシフトするも、我々は「無言」で抵抗。奮起を願いつつ見守る。

 2:09 K30 スラッシング

まだ目覚めない。このあたりから、コクドのパック支配率が上がる。クレインズはますます攻め手を欠き、追い詰められる。しかも、

 10:27 C15 K39 クロスチェッキング

コンロイ、頼むよ。貴方が頑張らないと...。どうにも我々の「無言のメッセージ」を理解してくれない。

 14:26 C15 K16 ラフィングでダブルマイナー

息の根を止められた感がある。もうだめなのか、こんなもんなのかクレインズは。

 17:05 K30 ラフィング

そんな中、少なくても今日だけで4人は殺った「タンク斎藤」が最後のチャンスを作る。自陣で「ぶちかまし」を派手に決めた。勿論我々大歓声。その直後、ベンチ前で八幡に殴られるがよ〜くガマンした。
最後のチャンスをつかんだクレインズ。敵陣でフェイスオフを得ると、ドプソンを上げ6人攻撃を敢行。そして、

 18:54 ようやく1点を返すパワープレーゴール G32←92

ゴール裏かた腰越が、ゴール前の混戦の中に居た竹内にパックを出す。一旦、コンロイに当たってしまうも、運良くリバウンド出てくれた。ようやくゴールネットが揺れる。59分かかってやっと目覚めたか。にわかに盛り上がる月寒体育館。しかし、それだけでドラマは終わらない。
敵陣に放り込んだ時点でまたもやドプソンが上がる。必死にパックをキープするクレインズ。ボードから竹内がゴール前に居たミタニに流したパックがなぜかゴールに飛び込んでいた。

 19:55 土壇場同点ゴール G32

終了5秒前というまさに崖っぷちで、キャプテン竹内が執念で自殺点を呼び込んだ。「沈黙」していた我々もようやく活気づく。

(4)オ−バータイム
ようやくメッセージに応えてくれた一つ目に対し声援を復活。決勝進出はもうすぐ目の前だ。しかし...。

 1:28 サヨナラゴール K7←16

坂井のマークが一瞬外れる。すかさず走りこんできた中島谷にパスが通ってしまった。

結局、2−3で負け。
最後の最後まで諦めない姿勢はよ〜くわかった。だが、ちょっと待ってくれ。最後の1分の前に、その前の59分でなんとかできただろう。本当に強いチームはどんな形であれ最終的には勝利をモノにするのだ。これでは昨年の全日本と進歩が無いではないか。しかも相手はフルメンバーではないのだ。結果、1点差がやはり「大きな1点」になってしまったではないか。結果だけ見れば「いい試合」だったかも知れないが、内容的には完全に負け試合。どうにかシーズン開幕までに立て直してもらいたい。
「いい試合」だったなんて誰が言うもんか。本当に強いチームはプレシーズンマッチだろうが勝ちを拾うことができるはず。もう「善戦」は要らない。

GBP?。んなもんいないわ。

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